奈良市議会議員・森田一成(もりた かずなり)氏は、地元奈良市出身で8期目を迎えるベテラン議員です。
教育や福祉、地域振興に注力しながら、現場の声を市政に届ける活動を続けてきました。
この人ってどんな議員?何をやってきたの?そんな素朴な疑問に答えるために、森田議員の活動や発言を市民の目線でギュッとよみやすく整理してみました。
選挙での議員選びの参考にもなるよう、できるだけ偏りなく情報をまとめています。
🧑💼 森田一成 議員プロフィール
氏名:森田 一成(もりた かずなり)
年齢:66歳(2025年6月時点)
出身:奈良市(昭和33年9月30日生まれ)
会派:自由民主党・結の会(幹事長)
委員会:総務委員会(委員長)
当選回数:8回(初当選:1995年※36歳)
経歴概要:
教員・商工会議所職員を経て、奈良市議へ。以降、30年近く市政に関与。
注力分野:公共施設整備/市政運営・防災/観光・歴史文化の活用
主な所属団体:
- 奈良県青少年会館評議員
- 奈良市青年団協議会監事
- 奈良西ライオンズクラブ会員
- ウエイトリフティング・少林寺拳法・空手・ラグビーなど複数のスポーツ団体役職
※当ブログでは、肖像権・著作権の観点から、議員の顔写真は使用しておりません。議員の詳細なプロフィールや顔写真は、各公式サイトや奈良市議会ホームページのリンクからご確認ください。
🧾 議会での発言・質問内容とスタンス(評価つき要約)
※議事録からの客観的記録に基づき、発言要旨と議員の考え方を整理して紹介します。
🎤 発言回数と傾向(2021〜2025)
▶ 発言件数:現任期(2021〜2025年)の市議会、本会議・委員会を通じて 18件(奈良市会議録検索システムによる集計)。
委員長職などの影響もあり発言数はやや少なめだが、限られた発言においては財政健全化や市政の執行責任に関する立場を明確に示している。
🧾 議会発言より(一部抜粋要約と評価)
2024年12月|補正予算に対する修正動議
- 体育館空調設備や佐保小学校校舎建設費に対し、「コスト感覚と災害対応の視点から再検討が必要」として減額修正案を提出。
- 批判しつつも「子どもの学習環境改善は優先すべき」と明言。保護者との合意形成を軽視した点を問題視
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議員としての役割を、「無駄な支出を防ぐこと」と「教育・防災の質を守ること」「市民の納得合意・信頼関係」が重要と捉えている姿勢がうかがえる。
2024年6月|代表質問
- 舌がん闘病中の市長に対して「療養に専念すべき」と辞職を求め、話題に。
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→ NHK取材では「闘病しながら働いている人に対して何かを思っていたわけではなく、市長にただ療養して完全治癒してほしい一心だった。真意が伝わらなかったのが残念だ」と弁明。行政の継続性と公務の責任を重視する立場と見られる。
2023年3月|奈良市予算決算委員会総務分科会
- 万博関連事業費総額2,208万円の使い道を確認。
- 答弁調整システムの導入について。今回のシステム導入で事務が効率化され、職員の働き方改善につながると評価。ただし、機械化=人員削減ではなく、相談・調整など人にしかできない仕事に力を注ぐべきと提言。
- 若手クリエーター応援制度について。市職員に専門業務が集中する負担軽減にもつながると期待。また、奈良に住む若者の活躍機会を広げるチャンスでもある。この制度を一過性にせず、来年度以降も継続するよう希望を述べた。
- 本庁舎南側広場の整備について、1年以上も予算化までに時間がかかった理由を質問。また、広場の使い方として、子どもが遊べるよう木陰やベンチの設置、平日はキッチンカーでランチなどを提供、休日にはコンサートなどのイベント開催でにぎわい創出を提案。
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財政や仕組みにも関心がありつつ、批判より提案型。万博関連費用についても、使途の明確化を求めつつ感情的な批判ではなく、事実確認に重きを置いたスタンス。
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若手人材支援や移住・定住の視点に言及。まちの未来を担う人材の定着や育成に長期的視点を持っていることがうかがえる。
- まちの公共空間の活用にも生活者目線で具体的ににぎわいを創出する方法を提案。市民の暮らしと結びついた“使われる場”を意識している。
🧭行動履歴・活動実績(客観的に確認できる動き)
※以下は議員通信・SNS・視察記録・市議会公式サイトなどで確認できる「実際に行ったこと」に基づく内容です。
📝 最近の主な行動(森田議員)
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2025年:地域行事に参加(絵本読み聞かせ、都跡小学校ブラスバンド部のクリスマス演奏会を顧問として応援。都跡小学校見守りボランティア活動、市民スポーツ大会ウエイトトレーニングの部連続出場記録更新※38回)
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2024年:地元の声にこたえるインフラ整備活動(●五条町の荒れた道路の補修を求める地元の声に応え、令和5年度に予算化。舗装工事に着手。●中学校の生徒らが通学路として使用している新村池を囲むガードレールは傷みが激しく、修繕を要望。危険個所のガードレールを修繕●他、通学路になっている交差点の歩道道幅を拡幅、尼ヶ辻駅前も拡幅など行う)
- 2023年:(コロナ渦のため)3年ぶりに地元イベントに参加。絵本読み聞かせや、餅つき大会を子供たちと行う。
- 自作議会レポートでの啓発活動:PDF形式の報告書を年1〜2回配布し、市民向けに取り組みの進捗を公開 。
📌 選挙時の主張(2021年・選挙公報より)と進捗状況
「持続可能な発展目標を掲げ住み続けられるまちづくりに取り組もう SDGs奈良シティ 選ばれる奈良市に!夢や願いを実現!」
- 政党:自由民主党 公認
- 経歴:第85代奈良市議会議長、当時7期目
選挙公報には上記の通り具体的な政策公約や施策項目の記載はなく、スローガン的な表現が中心でした。
公式サイトやSNSでも、選挙期間中に具体的な公約として発信された内容は現在確認できておらず、主に議員通信などの紙媒体で活動報告を行っているようです。
そのため、選挙時点での明確な政策公約については、現時点で断定的な紹介は控えます。ただし、ご本人の公式HPあいさつより下記の理念・信念がうかがえたので次の見出しに要約を記載します。
🧭 森田議員の理念・信念(本人のあいさつ文より要約)
- 地域に根ざした政治:「奈良から日本を元気に」と地元への強い責任感
- 教育と福祉の充実:「子どもたちが心身ともに健やかに育つ環境」「安心して暮らせる街づくり」を重視
- 環境と文化財の共生:平城宮跡や水辺空間など自然と文化財の共存を重視
- 市民との対話を原動力に:「地域の声が勇気と力になる」と語る、住民密着型の姿勢
🎯 政策目標と進捗(公式サイト・SNS等より)
- 火葬場・クリーンセンター新築移転
- 関西広域連合への参加推進
- 小児医療365日24時間体制
- 公立学校の週6日制復活
- 観光産業・雇用政策の振興
進捗
2022年4月1日、新斎苑(火葬場)奈良市斎苑旅立ちの杜がオープンしました。
施設老朽化に伴うクリーンセンター新築移転では「調査委員会」の一員として新設に向けて動いています。
議事録を見る限り、過去の計画失敗を糧に設置地区や予算に対して慎重な姿勢で地元の納得も得られるように推進されています。
令和4年9月定例会の中では、2025年大阪・関西万博を契機に、朱雀門エリアを活用した観光誘客・経済再生策について提案。
→ 姉妹都市との連携、イベント開催、観光動線の整備などを市長に提案。観光産業への熱意がうかがえました。
他の事項は調査したところ、2025年6月時点では具体的実現には至っていないようでした。森田氏の政策方針として、選挙投票時の参考にしてください。
💰 政務活動費(令和5年度)
政務活動費は資料費・印刷費・会議費・交通費などに使用されます。森田一成議員の政務活動費の詳細は自民党議員団のPDFにて公開中ですのでご確認ください。
🔗 関連リンク
📌 市民として読み解くポイント
長年の経験からくる行政との信頼関係や調整力は大きな強みです。その一方で、情報発信の少なさや若手世代へのつなぎ方など、次の世代を見据えた取り組みも今後の課題といえるでしょう。
🧾 総合的な評価と考察
森田一成議員は、奈良市出身で教育現場や商工会議所を経て政界入りし、現在8期目となるベテラン議員です。特に教育・福祉・地域振興に関心が強く、地元の小学校・中学校の改修、地域防災、観光再生など、現場密着型の政策提案が多く見られます。
また、青少年団体やスポーツ関連の役職を複数兼ねるなど、地域活動や青少年育成への関与も長年にわたり続けており、その姿勢は議会での「子どもたちの健やかな成長環境づくり」への発言にもつながっています。
総じて、対立より協調、批判より改善提案に軸足を置くタイプ。硬派な政策論よりも現場感覚に根差した提言に重きを置いている印象です。議会内でのパフォーマンスより、地道な改善や行政支援に関心が高い「実務派」の地方議員といえるかもしれません。
議会では予算の根拠やプロセスの透明性に対して慎重な姿勢を見せる一方、SNSやWebでの情報発信はほとんど行っておらず、若い世代や市外の有権者には活動の全貌が見えにくい面もあります。
議員歴の長さからくる調整力・行政との信頼関係は強みである一方で、世代交代や市民ニーズの多様化にどう応えていくかが今後の注目点です。
※本評価は2025年6月時点の議会発言、公開プロフィール、地域活動実績に基づいた中立的な要約とそれに基づく一市民目線での評価と考察です。