奈良市議会議員・道端孝治(みちばた こうじ)氏は、地元・富雄に根ざし、消防団OBとしての経験を活かしながら、市民生活に密着した現場目線を重視して活動する3期目の市議です。
この人ってどんな議員?何をやってきたの?そんな素朴な疑問に答えるために、道端議員の活動や発言を市民の目線でギュッとよみやすく整理してみました。
選挙での議員選びの参考にもなるよう、できるだけ偏りなく情報をまとめています。
🧑💼道端孝治 議員プロフィール
氏名:道端孝治(みちばた こうじ)
年齢:60歳(2025年6月時点)
出身:奈良市(昭和40年6月9日生まれ)
会派:自由民主党・結の会
委員会:観光文教委員会
当選回数:3回
経歴概要:
1965年奈良市生まれ。北大和高等学校(奈良北)・大手門学院大学経済学部卒業。奈良市消防団・富雄分団2部元部長。富雄三小中学校の会長や役員を歴任し、地域活動や子ども支援に長年携わる。自身も子育て中。市議会議員として尽力するかたわら、家業であるミチハタ酒店の活動も行う。
注力分野:地域防災インフラと安全対策/子ども子育て・教育支援/地域福祉と医療体制の強化
主な所属団体:
※当ブログでは、肖像権・著作権の観点から、議員の顔写真は使用しておりません。議員の詳細なプロフィールや顔写真は、各公式サイトや奈良市議会ホームページのリンクからご確認ください。
🧾 議会での発言・質問内容とスタンス(評価つき要約)
※議事録からの客観的記録に基づき、発言要旨と議員の考え方を整理して紹介します。
🎤 発言回数と傾向(2021〜2025)
▶ 発言件数:現任期(2021〜2025年)の市議会中の質問回数は、本会議臨時会(210件)・委員会(532件)を通じて 742件(奈良市会議録検索システムによる集計)。
質問回数の多さは、議会への高い関心と責任感の表れ。特に制度運用や行政の公平性に対する指摘や提言が多く、実務的・現場重視の姿勢がうかがえる。日常的な地域活動も含め、市政への関与は積極的。
🧾 議会発言より(一部抜粋要約と評価)
2024年12月|定例会 農業従事者の野焼きに関する一問一答質疑
農業従事者による野焼きは法律で一部認められているにもかかわらず、消防が通報を受けて消火を求める現状を指摘。
「ルールにのっとって行っていても、通報があれば一律で消火を求められるのは矛盾している」とし、農家の立場が軽視されている現状への疑問を投げかけた。
消防の使命(未然の火災防止)も尊重しつつ、農業側と行政側の認識のズレを放置すべきでないと訴え、共通認識の構築や地域ルールの明文化、条例整備の必要性を提起。
また、農家が「やむを得ず燃やしている」現実を市民に丁寧に伝える広報の必要性も強調。
制度と現場の矛盾に目を向け、「どちらか一方の正義」ではなく、双方の立場に配慮した調整を重視する姿勢がうかがえる。
苦情に左右されて右往左往するのではなく、行政としての基本姿勢や指導方針を明確にすることを求める、地に足のついた現場志向の議員像が見える。
農家や地域への理解を土台に、単なる規制や感情的な是非論でなく、共存の道を探るバランス感覚と、冷静で丁寧な問いかけが印象的。
2024年9月|代表質問
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奈良市内の障害福祉事業所による補助金の不正請求(山栄商事合同会社・一般社団法人ずいおう)に対し、返還請求額やその後の対応について質疑。
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被害者は制度を利用する障がい者であり、市は「返還」だけでなく再発防止・体制整備を重視すべきと主張。
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不正の背景にあるチェック体制の甘さを問い、市の責任と改善を強く求めた。
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制度の“隙”を突いた不正に対し、利用者保護の視点から厳しく追及。返還請求だけでは不十分とし、行政の再発防止策まで踏み込んで問う姿勢は、監視機能を果たす議員としての責任感が感じられる。弱い立場の市民を守るという信念がにじむ質疑。
2024年6月|代表質問
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奈良県主導の道の駅「クロスウェイなかまち」について、奈良市の観光・交通・文化財分野との連携が形だけに留まっており、現場の連携も十分でないと問題提起。
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パンフレットの配架や案内板の設置など、名ばかりの「連携」しか進んでいない現状を批判。バス路線の乗り入れが採算面で困難な点、新文化財センターや古墳との動線が未整備な点などを指摘し、市長自らが県との連携に汗をかくよう強く要望した。
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道の駅との連携について、道端議員は表面的な取り組みではなく、実効性ある施策を求めている。現場では連携の動きがある一方、市や県の上層部の対応が鈍いことに強い危機感を示し、市長自身が積極的に関与すべきだと主張。道の駅を観光や文化の拠点として本当に機能させるには、自治体間の本気の連携が不可欠だという立場を貫いている。
実績(客観的に確認できる動き)
※以下は議員通信・SNS・視察記録・市議会公式サイトなどで確認できる「実際に行ったこと」に基づく内容です。
📝 最近の主な行動(道端議員)※一部抜粋
- 【2021年】リサイクル施設・国への要望活動
国交省・財務省・環境省など中央省庁を訪問し、奈良市の予算要望やクリーンセンター施設改善の視察・ヒアリングを実施。市の環境政策への反映を目指す行動が見られる。 - 【2022年】安全なまちづくりのためのインフラ整備
地域の危険箇所(変則交差点)に対し、歩道整備と横断歩道新設を働きかけ、施工が実現。「安心安全なまちづくり」を掲げる政策の具体的成果。 - 【2023年】青少年健全育成への関与と保護司活動
少年指導協議会との意見交換や、保護司研修への参加など、青少年支援・再犯防止への関心が継続的に見られる。登下校見守り隊としての活動・交流や地域教育活動も積極的に関与。 - 【2024年】再エネ・地域振興に関する視察と提言活動
秋田市での洋上風力・ゼロカーボン先進事例に触れ、奈良市のエネルギー政策や収益事業の参考にする考察を投稿。中核市サミットへの参加もあり、政策視野の広がりが見える。 - 【2025年】スポーツ少年団・地域行事への継続的な参加
奈良ジュニアファイターズの卒団式出席や地域フェスタ運営、消防団活動など、地域密着の現場にも地道に顔を出し続けており、市民目線の活動が続いている。 - 自作市政報告紙を発行での啓発活動:紙の報告書を不定期で配布し、市民向けに取り組みの進捗を公開 。
📌 選挙時の主張(2021年・選挙公報より)と進捗状況
「地域の福祉と子どもたちの未来へ 大好きなこの街をもっと住みよい街に」
- 政党:自由民主党 公認
- 「先人たちから引き継いだこの街を更に素晴らしい故郷にして次の世代へバトンタッチするのが私の想いです」
- 子どもたちの明るい未来を育む環境をつくります。
- 地域の活力を再生させにぎわいを取り戻します。
- 通学路の安全対策防災対策で安心安全の街づくりを行います。
- アフターコロナを見据え健康で人と人が繋がり安心して暮らせる医療・福祉体制を整えていきます。
道端氏は、「先人から受け継いだ地域を次世代につなぐ」という理念のもと、地域福祉の充実や子育て・教育環境の整備、安全で安心な生活基盤の強化に注力。
また、コロナ禍からの地域再生を視野に、地域のにぎわい回復や人と人がつながる温かい地域社会の構築を掲げていました。
🎯 政策目標と進捗(公式サイト・SNS等より)
道端氏は個人の公式ホームページがなく、活動報告はfacebook公式ページにやX公式ページにて主に公開されています。そのため具体的に提示された政策目標は現在ネット上では確認できないため、上記の選挙公報内容を政策目標と捉えるべきでしょう。
💰 政務活動費(令和5年度)
政務活動費は資料費・印刷費・会議費・交通費などに使用されます。道端孝治議員の政務活動費の詳細は自民党議員団のPDFにて公開中ですのでご確認ください。
🔗 関連リンク
📌 市民として読み解くポイント
制度の不備に粘り強く切り込み、改善提案を重ねる実直な姿勢が持ち味。地域の安心・福祉に根ざした活動を現場に寄り添い参加主義で続ける一方で、情報発信は比較的控えめでご本人を知らない市民からは見えづらさもあります。
🧾 総合的な評価と考察
道端議員は、「子どもたちの未来」や「安心・安全なまちづくり」を掲げ、市民生活に密着した分野への関心を軸に活動してきたことがうかがえます。
議会での質問回数も多く、積極性があり中身も伴っている印象を受けました。
議会では、公募制度の運用や行政の判断基準に対して「ルールの明確化」や「公正性・競争性の担保」を繰り返し問う姿勢が印象的で、行政をチェックする役割に一定の責任感を持って取り組んでいるといえます。
一方、議会での発言やFacebookでの活動報告を見る限り、いわゆる「制度設計」や「政策の構築」における中長期的なビジョンや提案は限定的であり、住民ニーズへのリアクション型の対応(現場型)が中心です。
また、自民党所属という立場もあり、強く行政を批判するスタンスよりは、制度の運用改善や現場への目配りといったバランス重視型に見えます。
地域行事やスポーツ活動、消防団や学校関連イベントにも積極的に参加し、地域との接点を大切にしている姿勢が継続的に見られ、市民との距離の近さは大きな特徴です。多くの行事に参加しており、フットワークの軽さもうかがえます。
※本評価は2025年6月時点の議会発言、公開プロフィール、地域活動実績に基づいた中立的な要約とそれに基づく一市民目線での評価と考察です。