奈良市議会議員・岡田 浩徳(おかだ ひろのり)氏は、奈良市大宮町出身。「市議会議員って空気ですよね?」という刺激的なキャッチフレーズのもと、2021年に初当選した議員です。空気のような議員ではなく空気を変える存在になることを目指して活動中。
この人ってどんな議員?何をやってきたの?そんな素朴な疑問に答えるために、岡田議員の活動や発言を市民の目線でギュッとよみやすく整理してみました。
選挙での議員選びの参考にもなるよう、できるだけ偏りなく情報をまとめています。
🧑💼 岡田浩徳 議員プロフィール
氏名:岡田 浩徳(おかだ ひろのり)
年齢:42歳(2025年6月時点)
出身:奈良市(昭和57年12月1日生まれ)
会派:自由民主党・無所属の会
委員会: 市民環境委員会・行財政改革及び公共施設等検討特別委員会
当選回数:1回(初当選:2021年※38歳)
経歴概要:
奈良学園中学・高校を経て、関西学院大学文学部心理学科卒業。
大学卒業後は日本食研で営業職に就き、その後タナカバナナにて青果営業を担当。近鉄奈良駅で無料愚痴聞き屋として3500人以上の愚痴に耳を傾けてきた。2017年より保険会社に勤務しつつ、2021年に奈良市議会議員に再挑戦して初当選。
市議会議員と保険会社勤務を両立する“ダブルワーク議員”として活動しており、FP2級資格を持つ。子育て世代の視点と現場経験を生かした政策提案が特徴。4児の父(2006年結婚)
注力分野:インフラ・財政/農業・地域産業(観光・スポーツ含む)/子育て・福祉
主な所属団体:
-
奈良商工会議所青年部(令和7年度 副会長)
-
日本商工会議所青年部(令和7年度 企画委員会副運営幹事)
-
大宮まつり実行委員長(第32・33回)
-
市民傾聴活動(7年間で約3000人の声に耳を傾ける)
-
MDRT成績資格会員(2021〜2025年連続)
- プレゼンイベント・PechaKuchaNightの奈良バージョンの運営
- 地域活性化団体・編集奈良を運営
※当ブログでは、肖像権・著作権の観点から、議員の顔写真は使用しておりません。議員の詳細なプロフィールや顔写真は、各公式サイトや奈良市議会ホームページのリンクからご確認ください。
🧾 議会での発言・質問内容とスタンス(評価つき要約)
※議事録からの客観的記録に基づき、発言要旨と議員の考え方を整理して紹介します。
🎤 発言回数と傾向(2021〜2025)※個人質問のみ
▶ 発言件数:現任期(2021〜2025年)の市議会の中で本会議・臨時会(48件)委員会(394件)を通じて442件(奈良市会議録検索システムによる集計)。
議長として発言が9件。
質問回数は多くないものの、発言内容は実務的で論点が明確なものが多く、問題点を感情で煽るのではなく、事実や影響を丁寧に確認する姿勢が一貫しています。
総じて、岡田議員は「声を上げるべき場でしっかり発言する」タイプであり、任期中を通して安定した議会活動を継続している点で高く評価できる議員です。
🧾 議会発言より(個人質問の一部抜粋要約と評価)
2025年3月|定例会
学校工事に関する議会での附帯決議(つけ加えの条件)についての質問
(他議員が「佐保小学校の校舎建設と鼓阪小学校の統廃合に関して住民合意の不十分さと拙速な工事執行への懸念」を訴えたのに対し、)
-
① アスベスト(有害物質)について:「今さら見つかったように言われているが、実は1年前から対策はされており、予算もついていた」と主張。「市はすでに対応しており、この問題は解決済み」との考えを示しました。
-
② 学校の統合・新設に関して:
-
「議会で工事と予算はすでに可決したのに、将来的に設置そのものを否定するような決議案が出るのは矛盾している」と指摘。
-
「もし工事を止めたら、国からもらえるお金(約25億円)がなくなり、奈良市のお金で穴埋めしないといけなくなる」と警告。
-
「その時に使えるはずの予備のお金(財政調整基金)も使えなくなる可能性がある」と述べ、危機感を表しました。
-
2024年9月|定例会
1. 新クリーンセンターについて
-
今のごみ処理場(清美工場)と比べて、新しいクリーンセンターではごみのリサイクルがもっと進められるようになる。
-
特に、今は「燃えないごみ」として処理されているプラスチックの再利用が大きな改善点。
-
ごみを燃やしたときに出る熱(余熱)も、他の施設と同じように有効活用する方向で計画が進んでいる。
-
一方で、リサイクルセンターをどこに造るかなど、まだしっかり話し合うべき点もあると指摘。
-
議会と市の意見が食い違って、工事が止まらないよう心配している。
-
批判よりも建設的な提案を出し合って、前向きな議論が必要と市長に呼びかけた。
2. 独り親(シングルマザー・ファザー)支援について
-
独り親の方々は、子育てに加えて経済的な不安定さが大きな悩みになっている。
-
奈良市は支援メニューはそろっているが、実際の暮らしとのズレ(支援が届かない)があるのではと指摘。
-
特に「就職の支援」がうまく機能しているのか疑問を持ち、支援体制の見直しや強化を求めた。
-
独り親が市外に出ずに安心して暮らせるように、住宅補助や市独自の求人情報提供も検討すべきと提案。
- 岡田議員は、生活の現場や財政の現実をよく見て、冷静に課題を整理する実務派です。
建設や制度設計などの大きな事業では、事実や手続き、合意形成を重んじつつ、前に進める姿勢を持っています。
福祉分野でも表面的な制度だけでなく、「実際に届いているかどうか」という住民目線の実効性を大切にする、誠実な姿勢がうかがえます。
2024年3月|定例会
1. 新クリーンセンター(ごみ処理施設)について
-
地元住民からの反対理由(公害・洪水・景観)に対し、市がしっかり対策をとっていることを確認。
-
公害対策や景観への配慮、浸水防止など、市の努力を評価し、地域への丁寧な説明の必要性を強調。
-
子ども向けの学びの場としても施設を活用したいという市の方針に注目。
-
請願(反対の要望書)に一方的な議論が多いことに懸念を示し、「建設的な議論が必要」と主張。
2. 農業と学校給食の連携について
-
奈良市の農家の減少を心配し、地元産の有機農作物を学校給食に使うことを強く後押し。
-
市長のマニフェストにある「給食に有機米」も進めるべきと再確認。
-
給食費の無償化には慎重な立場で、「まずは食材の質と材料費の充実を優先すべき」と提言。
-
有機農業の推進や価格上昇への対策が、将来の農業と子どもの食育の両面に役立つと訴えた。
3. はぐくみセンターの犬の保護・譲渡対策について
-
犬の収容スペース拡大について、老犬の譲渡を進める工夫や対応の強化を求めた。
-
地域利用への影響にも配慮を求め、「施設の役割をうまく両立してほしい」と要望。
-
岡田議員は、市の施策に対して一方的な批判ではなく、前向きな提案や実現可能性を重視する実務派です。
現場の声と市の取り組みを丁寧にすり合わせる視点を持ちつつ、教育・農業・福祉といった生活に身近な分野を広くカバー。
制度の理念だけでなく「実際にどう役立つか」を見極めようとする、バランス感覚のある現実主義者といえます。
🧭行動履歴・活動実績(客観的に確認できる動き)
※以下は議員通信・SNS・視察記録・市議会公式サイトなどで確認できる「実際に行ったこと」に基づく内容です。
📝 最近の主な行動(横井議員)一部抜粋
- 2025年6月 埼玉県のさいたま市大宮・日本商工会議所青年部に出向。2年半後に行われる大きなイベントの現地調査
- 2025年3月 「クリーンウォーキングin鴻ノ池」に参加
- 2025年月 奈良市消防の出初式に、消防団員として参加
- 2024年3月 地元の佐保川清掃、そのあと二名ふれあい会館の竣工式に参加
- 2024年1月 若草山焼きに地元の消防団として点火消火作業に参加
- 定期的に市内各所にて街頭演説を行う(自身が朝に演説されると通勤前で嫌だったという経験から朝はしていない)
- 継続して子供の登下校見守りの旗振り活動を行う
-
自作の市政報告「岡田ひろのり市政レポート」をネット上(ブログやXに配信)で定期的に発行配布。議会について市民にもわかりやすい言葉でまとめてありました。
📌 選挙時の主張(2021年・選挙公報より)と進捗状況
市議会議員って空気ですよね?怒ったことあります?でも空気なら必要か。
まっすぐ奈良
責任あるまじめな市政
市民の方々が意見を述べることができる「住民参画の事業推進システム」を行政に提案。
住民主導のまちづくり
県と市が協定を結ぶまちづくりについて、より綿密な協働を求め、住民主導のまちづくりを進める。
【無所属】
ニューノーマルな選挙スタイル 選挙カー使わない 事務所持たない
岡田ひろのりの重点政策
① 人口減社会に立ち向かう、子育て世代に選ばれる町に
・地域における安全の通学路確保
・子供、孫世代と近隣に住みやすくする政策
・保育士の労働改善による、未就学児の環境整備
② 仲川市長の政策をより推進していきます
・コロナ後の観光業推進戦略の早期制定
・奈良市版GIGAスクール構想の拡充
・クリーンセンターのスムーズな移転
③ 市民目線で運営される市議会へ
・市議会議員の定数削減
・市議会議員の報酬見直し
・議会報告会の抜本的な見直し
🧭 岡田議員の理念・信念
-
子育てしやすいまちをつくることは、未来への最大の投資
(4人の子育て経験から、現場の課題を実感) -
議員は市民の「現場の声」を届ける存在であるべき
(市民からの声を直接行政に届ける「架け橋」役を自覚) -
市民目線での運営・改革が必要
(議会はわかりにくいままでいいはずがない) -
批判よりも提案、対立よりも前進を重視
(市政を進めるには、反対だけでなく建設的な動きが重要) -
地域のつながりや支え合いを大切にする
(旗振り・清掃など地域活動にも日常的に参加) -
聞くこと・動くこと・つなげることを基本姿勢に
(対話と行動を通じて政策に反映させる)
具体的な政策は上記の選挙公報の通りです。
進捗
① 子育て世代に選ばれるまちへ:地域と福祉の両面から継続対応中
-
子どもの通学安全の旗振り活動を継続的に実施。現場視点の地域活動を大切にしている姿勢が見られます。
② 仲川市長の政策を後押し:特に観光とインフラ整備に注力
-
クリーンセンター移転は一貫して前向きに推進。反対請願にも事実ベースで対応し、市の丁寧な進め方を支持。
-
観光分野では針テラスの再生計画に繰り返し発言し、地域経済活性化と農業支援の両立に取り組む姿勢が明確。
③ 市民に開かれた議会へ:情報発信と現場参加で着実に実行
-
市政レポートを継続的に自作・発信。議会の内容を平易に説明し、市民との距離感を縮めている。
-
街頭演説や登下校見守りなど地道な市民接点活動を継続しており、形式だけでない「開かれた議会」の実践に努めている。
他政策は現在進捗の確認はとれておりませんが、岡田氏の政策方針の一部として、選挙投票時の参考にしてください。
💰 政務活動費(令和5年度)
政務活動費は資料費・印刷費・会議費・交通費などに使用されます。岡田浩徳議員の政務活動費の詳細は自民党議員団(無所属の会)のPDFにて公開中ですのでご確認ください。
🔗 関連リンク
SNSの発信には非常に積極的で、各種SNSは更新頻度も高く、現場感と市民目線の率直な言葉が印象的です。議会の内情や問題点を隠さず伝える姿勢は、市政への関心を高める力があります。
一方で、正論であっても共感されにくい、批判で終わる投稿構成が一部見受けられる点はやや惜しいところ。情報の補足や建設的な提案を添えることで、説明不足による誤解の緩和が期待されます。
公式サイトは整ったデザインでわかりやすく、公式サイト内にブログ(定期更新)も入れ込んであるので岡田議員の考えや人柄がダイレクトに伝わりやすい構成となっています。
📌 市民として読み解くポイント
岡田議員は、無駄を嫌い、現実的な視点で市政を着実に前へ進めようとする実務型の議員です。
制度の整備だけでなく、「それが本当に届いているか」を問う姿勢に、市民への誠実さがにじみます。
その一方で、共感より合理性を重視するため、やや冷たく見える場面もありますが、信頼できる軸を持った議員です。
🧾 総合的な評価と考察
岡田浩徳議員は、「冷静に筋を通す合理派」でありながら、「届いていない現場の声」にも関心を持ち続ける実直な地方政治家です。
自身のSNS投稿でも、「難癖は簡単、貫いて進めるのは難しい」と述べており、筋の通った施策を応援する立場を明言しています。短期的な人気取りよりも、中長期で「今やるべきことは何か」を考え、淡々と行動に移すタイプであり、
現場感覚と構造的視点のバランスを大切にする姿勢は、市民にとって頼もしい一面です。
その一方で、共感を重視する層にとっては発言が尖りすぎているようにも見え「距離感」や「表現の温度」が課題に映るかもしれません。
今後は、政策の“なぜ・誰のために・自身はどう改善に向け動いているのか”をもう一歩言語化していくことで、より多くの市民からの理解と支持を得られる可能性が広がるといえます。
※本評価は2025年6月時点の議会発言、公開プロフィール、地域活動実績に基づいた中立的な要約とそれに基づく一市民目線での評価と考察です。