奈良市議会議員・ 横井 雄一(よこい ゆういち)氏は、奈良市高畑町出身。2021年に4期目を迎えた議員で、市民に寄り添った暮らしの改善政策に地道に取り組んでいます。
この人ってどんな議員?何をやってきたの?そんな素朴な疑問に答えるために、横井議員の活動や発言を市民の目線でギュッとよみやすく整理してみました。
選挙での議員選びの参考にもなるよう、できるだけ偏りなく情報をまとめています。
🧑💼 横井雄一 議員プロフィール
氏名:横井 雄一(よこい ゆういち)
年齢:59歳(2025年6月時点)
出身:奈良市(昭和46年6月10日生まれ)
会派:自由民主党・無所属の会(幹事長)
委員会:厚生消防委員会・議会運営委員会
当選回数:4回(初当選:2009年※43歳)
経歴概要:奈良市議・横井健二氏の長男として生まれ、幼少期より政治と地域に近い環境で育つ。
奈良教育大学附属中学校、同志社香里高校を経て、同志社大学経済学部を卒業。昭和63年に奈良交通株式会社へ入社し、地域交通や市民サービスの現場で経験を積む。
平成21年、奈良市議会議員に初当選(1期目)。以降、監査委員、各常任委員会の委員長、議会運営委員長など要職を歴任。福祉・教育・文化・市民活動支援まで幅広く携わる。
市民団体との対話や現場参加を大切にし、手話や介助スキルなどの資格も自ら取得して活動に活かしている。
注力分野:福祉政策(特に障がい者・心のケア)/教育・人づくり/市民サービスの改善・身近な制度改革
主な所属団体:
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奈良教育大学附属中学校同窓会 八重桜会 会長
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同志社校友会奈良支部 幹事
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奈良いのちの電話協会 評議員
- 奈良児童虐待防止ネットワーク「きずな」
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奈良JICAボランティア応援団 理事
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奈良の鹿愛護会、鹿サポーターズクラブ
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奈良市手話サークル 鹿の会
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奈良市聴覚障害者協会
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バサラ衆(バサラ祭り)
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奈良町座、春日若宮おん祭り保存会
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奈良市国際交流協会
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自民党奈良市支部 副支部長 など多数
※当ブログでは、肖像権・著作権の観点から、議員の顔写真は使用しておりません。議員の詳細なプロフィールや顔写真は、各公式サイトや奈良市議会ホームページのリンクからご確認ください。
🧾 議会での発言・質問内容とスタンス(評価つき要約)
※議事録からの客観的記録に基づき、発言要旨と議員の考え方を整理して紹介します。
🎤 発言回数と傾向(2021〜2025)※個人質問のみ
▶ 発言件数:現任期(2021〜2025年)の市議会の中で本会議・臨時会(52件)委員会(298件)を通じて350件(奈良市会議録検索システムによる集計)。
議長として発言が151件と議長経験もあるが、質問件数は他の議長経験者と比べるとやや控えめで、発信よりも調整・合意形成に比重を置くタイプと見られる。
市民の声をもとにした具体的な提案を粘り強く継続しており、現場志向の姿勢が特徴で、数よりも質とバランスに軸を置いた議論スタイルを貫いている。
🧾 議会発言より(個人質問の一部抜粋要約と評価)
2025年3月|定例会
今任期の市長の成果確認と、災害時の車いす補助に関する提案
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25年前(2000年)と今では、社会や技術(AIや物価など)が大きく変化している。政治や行政も、流されずに歴史に学びながら、先を見て行動すべき。自身は奈良市議として16年目、今期(4期目)の最後の年であり、あらためてやる気を感じている。
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仲川市長が2021年選挙で掲げた「2025年の新しい奈良に向けて」の政策21個のうち、特に成果が出たものについて説明を求めた。
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地域の自治会からの要望をもとに、「災害時に使う車椅子を自治会が購入する場合に補助できないか?」と提案。
市長返答への意見・要望
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自治会への車椅子補助は難しいとの答弁だったが、課題が解決できれば再提案したい。
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防災に熱心な自治会には、行政の積極的な支援をお願いしたい。
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市長の子育て政策(公設フリースクールや子どもセンターの開設)を高く評価している。
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企業誘致の努力と成果も認めており、見えにくい分野でも重要な仕事だと理解している。
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市長のこれまでの姿勢を評価し、「次の選挙でも続投を期待している」と伝えた。
2024年9月|定例会
商店街活性化と市有地の活用について
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奈良市中心部の「もちいどのセンター街」には、新しいお店を育てる施設「夢CUBE」があり、成功事例として知られている。
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その商店街が老朽化した施設をリニューアルし、市有地を使って防災機能付きの新しい施設を作ろうとしている。
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横井議員はこの計画に賛成し、奈良市としても積極的に支援してほしいと要望。
熱中症対策(暑さ指数による判断)
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奈良市は「暑さ指数(WBGT)」に応じて、学校の休校やイベント中止の基準を出している。
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夏のイベントの判断材料としてとても役立ったと評価。
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市内の暑さ指数を計る場所が東と南にしかないため、西側にも測定地点を増やしてほしいと提案。
法律相談の時間拡大について
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奈良市の無料法律相談は人気が高く、件数も多い。
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これまで相談時間が20分と短く、「話しきれない」との声が多い。
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1回30分に拡大すべきと提案し、市民アンケートの結果をふまえてぜひ実現してほしいと要望。
- 横井議員は、地域経済の再生や市民サービスの細かな改善に力を入れる、実務派の議員です。
現場で生まれた提案(商店街や相談現場の声)を市政に届けようとする姿勢が一貫しています。
「時間が足りない」「使いにくい」といった小さな不便にも目を向け、改善を粘り強く訴える点に、市民目線の丁寧な政治姿勢が表れています。
2023年12月|定例会
総合福祉センターの閉鎖について
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聴覚障害者協会の方々と懇談し、「センターは生きる場所」「なくさないで」との声を直接聞いた。
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手話講座・リハビリ・交流イベントなど多くの機能があり、特に手話通訳者の常駐は大切な存在。
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老人福祉センターへの機能分散には「専門性が違う」として違和感がある。
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センターが古いなら、新たな立地(駅近や老人センターとの併設など)での建て替えも視野に入れるべき。
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地域福祉推進会議などの意見もよく聞き、安易な閉鎖はしないよう強く要望。
手話言語国際デーのブルーライトアップについて
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奈良市も他の市に続いてライトアップ事業を行うべきだと提案。
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ビラ配りよりもライトアップの方が広く関心を集めやすい。
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手話への理解と啓発を強化してほしいと福祉部に要望。
中央図書館の改善について
- 元・中央図書館をよく利用しており、市民の声をもとに改善点を提案。(古い本を処分して新刊を増やしてほしい、小さすぎて読みづらい文庫本を大きい文字版に、図書購入の予算をもっと増やすべき、アンケートなど市民の意見を受け入れる仕組みを)
- 図書館は「市民の知識の土台」であり、投資すべきと主張。
特別委員会の設置を提案
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飛鳥公民館や総合福祉センターの廃止をめぐる市民の声を受け、
公共施設の在り方を見直すための「行財政改革・施設再編特別委員会」の設置を提案。 -
市民の立場から丁寧に議論し、拙速な廃止を避ける姿勢。
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横井議員は「現場の声」を何より大切にし、市民との直接対話をもとに政策提言を行うタイプの議員です。
障害福祉や図書館など、生活に密着した公共サービスの質に強くこだわり、派手さよりも丁寧さと誠実さを重視しています。
また、議会の仕組みづくり(特別委員会設置など)にも積極的で、議会全体の質の向上にも貢献しています。
🧭行動履歴・活動実績(客観的に確認できる動き)
※以下は議員通信・SNS・視察記録・市議会公式サイトなどで確認できる「実際に行ったこと」に基づく内容です。
📝 最近の主な行動(横井議員)一部抜粋
- 2025年1月 南紀寺町2丁目のみなさまが開催される第37回『新春まつり』に招待され参加
- 2024年9月 自身が議会提案し実現した「手話言語の国際デー」にJR奈良駅駅の旧駅舎をシンボルカラーのブルーでライトアップの行事に参加
- 2023年11月 奈良市表彰式に出席し、受章者の方をお祝い
- 2022年5月 奈良の文化と交通を考える会の月例会に参加
- 2022年3月 市民待望の新斎苑の落成式が開催され私も出席。(名称は「旅立ちの杜」)
- 定期的に自身でポスティング作業も行う
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自作の市政報告「議会レポート」を紙やネット上(PDF形式で閲覧可能)で定期的に発行配布。議会における自身の質疑内容や市民から寄せられた困りごとなどを分かりやすく紹介しています。
📌 選挙時の主張(2021年・選挙公報より)と進捗状況
すすめ、よこいくん!22世紀へつながる奈良へサラリーマン横井が挑戦します。
選挙公報には「公約」という言葉明記のもと、下記の通り文章がありました。
公約『世界にたったひとつの奈良』の実現に向けて
このまちで子どもを育てたいと思える奈良をつくります。
お年寄りを尊敬する奈良をつくります。
政治をわかりやすく伝える奈良をつくります。
新型コロナウイルス感染症対策に全力で取り組みます。(収束するまで!)
🧭 横井議員の理念・信念
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税金の使い方を見直すべきという信念(市民感覚に合った税の使途を重視し、無駄を減らして福祉・医療・教育に再分配すべきと考えている。)
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声なき声を拾い、包摂社会をめざす(とくに「ろう者」のように社会で孤立しがちな人の暮らしやすさに寄り添い、「誰もが共に生きる」社会を目指す姿勢がある。)
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小さな積み重ねで社会は変えられるという実感(大きな改革だけでなく、「市民の声→調査→協力→実行」という地道なプロセスを重視する現実志向。)
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未来志向(22世紀を見据えた政治)(長期的な視点から奈良の未来を考え、「次世代に誇れる奈良を残す」というビジョンを持っている。)
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市民と共に変える政治(共創志向)(自身を「ドラえもん」に例え、市民の夢をかなえる“手伝い役”でありたいという親しみと誠実な願い)
🎓 教育・子育ての具体的な政策
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市内の幼稚園・小中学校に「ボランティアをする科」を導入
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奈良だからこそ学べる「心の教育」の場をつくる
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障がいのある子どもも安心して学べる教育のしくみを整える
👵 高齢者福祉・世代間交流の具体的な政策
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市内小中学校の授業に「命のつながり科」を導入
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世代を超えて、アクティブシニアが活躍できる場を広げる
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まちなかに「ひとやすみベンチ」を普及させる
🏞 観光・文化・まちづくりの具体的な政策
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奈良の名物を生み出す「もう逸品(いっぴん)」運動を展開
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世界一バリアフリーな奈良を目指す
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日本の歴史を奈良で体感できる新たな名所をつくる
💼 交通・産業・定住支援の具体的な政策
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いつでも誰でも移動できる交通のしくみを整備
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企業が奈良に進出したくなるような誘致制度を充実させる
📣 情報公開・参加型政治の具体的な政策
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よりわかりやすい言葉で情報を公開していく
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手話で議会の情報を伝えるしくみを整える
進捗
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家庭ごみ収集業務の民間委託を推進
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民間委託率70%に到達(令和6年度)
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12年間で約34億円の財源を確保
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再配分による成果
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福祉・医療・教育分野で15以上の新規政策を実現
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ろう者支援の拡充
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手話通訳者の地位向上や、ろう者のQOL向上に継続的に取り組む(例:手話言語国際デーに参画したブルーライトアップ事業を奈良市で開催。ろう者や手話通訳者、支援者がつどい啓発活動)
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現場感覚を重視した政策推進
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市民相談や現地調査をもとに、実行可能な改善策を多数提案・実施(例:電池回収ボックスの設置を発案・市役所や福祉センター、ホームセンターなど20か所に設置)
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横井氏の政策方針の一部として、選挙投票時の参考にしてください。
💰 政務活動費(令和5年度)
政務活動費は資料費・印刷費・会議費・交通費などに使用されます。横井雄一議員の政務活動費の詳細は自民党議員団(無所属の会)のPDFにて公開中ですのでご確認ください。
🔗 関連リンク
SNSの発信には市政についての投稿は少なめで発信頻度も低めでした。一方で、公式HPでは親しみやすい「よこいくん」のキャラクターを用い、分かりやすく見やすく政策をまとめてありました。
📌 市民として読み解くポイント
横井雄一議員は、市民の声を丁寧にすくい上げ、弱い立場の人にも寄り添う福祉や教育に力を入れてきた実務型の議員です。
派手さはないですが、制度の使いやすさや現場の声を重視し、具体的な改善提案を地道に積み重ねています。
市民にとって身近で安心できる行政を目指す、バランス感覚と現場理解に優れた存在といえるでしょう。
🧾 総合的な評価と考察
横井雄一議員は、市民の声に耳を傾け、現場の課題を具体的な提案として丁寧に議会へ届けるスタイルを貫く、実務重視・対話型の議員です。
特に、障がい者福祉や教育・図書館など、市民生活に密着した政策領域での活動が目立ち、個々の課題に対して粘り強く改善提案を重ねています。
手話や心の教育といった“目に見えにくい支援”を重視する姿勢には、弱い立場に光を当てる政治のあり方を重視し「制度」よりも「人」に寄り添う福祉の視点を大切にしている様子がうかがえます。
発言数では他の議長経験者と比べやや控えめですが、そのぶん一つ一つの発言に市民目線のリアリティと問題意識の具体性があります。また、単なる制度批判ではなく、代替案や調整の方向性も提示するバランス感覚に優れており、議会内での橋渡し的な立ち位置も担っています。
SNSでは市政に関する発信が少なめである一方、公式HPでは「よこいくん」というキャラクターを用い、政策を視覚的にわかりやすく整理しており、自作の議会レポートも見やすく要点が分かりやすいです。
政治を遠ざけがちな層にも届きやすい工夫が見られます。こちらは情報公開や政治参加のハードルを下げるうえで評価できる点ではないでしょうか。
総じて、横井議員は「声を聴き、丁寧に伝え、着実に動かす」タイプの議員として、穏やかながら芯のある市政運営を目指しており、派手さよりも持続性と現場力を重んじる政治姿勢が強みといえます。
※本評価は2025年6月時点の議会発言、公開プロフィール、地域活動実績に基づいた中立的な要約とそれに基づく一市民目線での評価と考察です。