先日、うちの犬クロが数日ほど体調を崩しました。
大きな病気ではなく、ゆっくり休んで回復したのですが、その数日間は、これまで意識しないようにしていた残された時間や、お別れのことを考える時間にもなりました。
普段は子犬のようにあどけなくて好奇心旺盛なクロ。元気なときには忘れてしまいがちですが、そんなクロも、もう11歳・老犬期に突入してきたシニア犬です。
今回の出来事は、「いつまでも続くと思った時間にも必ず終わりが来る」ということを改めて実感させてくれました。
犬が少し体調を崩した、ただそれだけの数日間

体調不良といっても、食欲がなくなったわけでもなく、歩けなくなったわけでもありません。
動きが少し鈍くなり、抱っこしたときに「キャン!」と軽く鳴いて痛がるような反応が出てました。
椅子にジャンプしてのぼらなくなりました。寒さや無理な動きで背中などどこかの筋を傷めたのかもしれません。(人間でもよくありますよね)
そして、普段より日中もおとなしく、目もうつろで長く眠る日が続きました。
心配はしましたが、病院に連れていくほど重症ではないし、連れて行ったところで治りそうな気もしない。(無駄にレントゲンを撮られて終わるかも…)
むしろ病院に行くことのストレスの方が大きそうに見えたため、当面散歩は中止、無理をさせず静かに家で過ごさせることにしました。
すると、一週間後にはボールを持ってきたり、尻尾を振ったりする姿が戻ってきました。そして撫でたり抱っこしても痛がる様子はなくなっていきました。
結果だけを見れば、大事には至らなかったですし、結果オーライで「よかったね」で終われる話です。
でも、その「元気がなかった体調不良の数日間」が、今回は私の中では少し違う意味を持ちました。「クロは、年を取ったんだ」という実感につながったのです。
11歳の小型犬は、人でいうとどれくらいの年齢なのか

小型犬の11歳は、人間でいうとおおよそ60歳前後・還暦にあたるころと言われています。
いわゆる高齢期に入り、体力や回復力に少しずつ衰えが見え始める年代。
そう聞くと、「もうそんな年齢なのか」と少しびっくりしました。
普段のクロは、子犬の頃と変わらない顔でこちらを見てくるし、元気に甘えてもきます。
食欲はいつも全開で、ボールが大好きでいつでもボールをくわえて遊んで!と訴えてくるし、お散歩で疲れることも全くありません。
だから、年齢のことを改めて意識することは今までほとんどありませんでした。
でも今回、体調を崩した姿を目にして、数字としての11歳という年齢が、初めてクロの現実なんだなと実感しました。
元気そうに見えても、確実に進んでいる時間がある

老犬と呼ばれる年齢に入ったからといって、すぐに何かが変わるわけではありません。個体差も大きいです。
ただ、元気と元気のあいだに、少し休みが必要になることは増えるような気がします。
それが1時間だったのが1日になり、1日だったのが1週間になっていく。年を取るというのはそういうことなのかもしれません。
結局今回は元気になってくれた安心しましたが、同時に、
ふと
「この先いつ、同じように回復しない日が来てもおかしくない年齢なんだな」
と思いました。
普段のクロは、子犬の頃と変わらない顔をしています。だからつい、老いを忘れてずっと私たちと同じ時間軸で生きていてくれるのではないか、とどこかで期待してしまっています。
でも今回は、
「こうやって少しずつ、お別れの時間は近づいてくるのだろうな」
という考えが、初めて現実味をもって胸に響いてきました。
考えるだけで胸がきゅっとなったし、できれば考えたくない気持ちもあります。ずっとこのままでずっと一緒にいてほしい、それが正直な今の気持ちです。
それでも、目を背けるよりも、ちゃんと考えておいた方が、最後までの残された時間に集中できる気がしました。
そのとき慌てないために、今からしておこうと思ったこと
いま決める必要はありませんが、少しずつでも整えておこうと思ったことがあります。
- もしものとき、慌てなくていいようにペット火葬や手続きの「流れ」だけは把握しておくこと
- すぐに決断を迫られないよう、選択肢を知っておくこと
- そのとき自分がどう過ごしたいかを、心の中で一度言葉にしておくこと
それは「縁起でもない準備」ではなく、最後の時間を、事務や判断に奪われないための準備だと思っています。
具体的な終活や手続きについては、また落ち着いているときに、別で整理して書こうと思っています。
クロは何も知らず、いつも通り今日を生きている

こうやって色々と考えているのは、私だけです。
クロはいつも通り、眠って、甘えて、元気になったら遊びたがります。
犬は未来を心配しません。
「今日一緒にいられるかどうか」だけを生きています。まさに「今を生きる」。我々人間にはなかなか難しいことなので、まぶしくも感じます。
だからこそ、心配してしまう人間側だけが、心の準備として先のことを少し考えておくことが大切なのでは。普段の時間は、できるだけ軽く、ただ一緒の時間を楽しく共有できたらいいですよね。
まとめ
今回の体調不良は、クロとの別れを意識する出来事ではありましたが、
同時に「今、元気で一緒にいられる時間」を以前より大切にしたいなという気持ちを思い起こさせてくれた出来事でもありました。
考えることと、悲しむことは別です。
準備しておくことで、その日が来たときに、ちゃんと向き合い愛犬との最後の時間に集中できる自分でいられたらいいなと思います。
自分自身の気持ちの整理として、この記録を残しておきます。


