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熱中症警戒アラートとは?何度から発令?意外と知らない暑さ指数について

真夏が近づき、熱中症に注意!という言葉を至るところで耳にするようになってきました。熱中症による死亡事故も後を絶ちません。

政府は熱中症予防のために熱中症警戒アラートというものを発令していますが、の基準の元が、実はアメリカ海兵隊のものというのはご存知でしょうか。

暑さ指数の基準を知れば、自ら熱中症に警戒するようになること間違いなしです!

熱中症警戒アラートとは?何度から発令?

熱中症による死亡事故が毎年多く報道されるようになった近年。確かに夏場は異常な暑さと感じる日が多いですよね。

小学生の息子が元気に登下校し外遊びをしてくるのはうれしいことですが、いつも顔を真っ赤にして汗だくで帰宅します。あまりの暑さに

熱中症にならないか!?

と心配になる日々…。

政府の方でも命を脅かす深刻な熱中症予防対策のため、2021年4月から熱中症警戒アラートというものを一定値以上になると発令するようになりました。

熱中症警戒アラートは、何度から発令なの?

という声をよく耳にしますが、アラートは温度だけではなく暑さや湿度、周囲の熱環境(日射量・輻射量)などを元に算出された暑さ指数に基づき発令されます

よって何度から?という質問には答えがありません。ちなみに2021年4月以前は、予想気温が35℃以上になると「高温注意報」というものが発表されていました。

しかし気温だけでは熱中症の危険を推し量ることはできないと判断され、暑さ指数が基準の熱中症危険アラートに変更。

タッキー

気温がそこまで高くなくても風が弱くジメジメしていて、お日様の光が強いと熱中症になりやすいニャ!

熱中症警戒アラートは、前日17時頃と当日朝5時頃の2回、「暑さ指数が33を超える」と予想されると発表されます。暑さ指数33といわれてもピンとこないと思いますが、熱中症警戒の目安は下記の通り

  • 注意(25未満)…激しい運動や重労働時には発症する危険あり
  • 警戒(25以上28未満)…運動や激しい作業をする際は定期的に十分な休息をとる必要あり
  • 厳重警戒(28以上31未満)…外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意が必要
  • 危険(30以上)…高齢者においては安静状態でも発生の危険あり。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

これを見ると、暑さ指数33の熱中症警戒アラートが出たときには、かなりヤバい状況ということが分かりますよね…。環境省によると、実際は厳重警戒(28以上31未満)で熱中症患者が急増するそうです。

アラートが発令されてから警戒するようでは遅い!ということです。

高温で湿度が高く風が弱い日は特に暑さ指数が上昇するので、気を付けるようにしましょう。

熱中症警戒アラート・暑さ指数の確認はこちら↓

意外と知らない熱中症警戒アラートの基準・暑さ指数とは

まずは暑さ指数についておさらいします。

暑さ指数(WBGT: Wet Bulb Globe Temperature)は、気温、湿度、日射量などをもとに算出する熱中症予防の指数です

熱中症警戒アラート・環境省公式HP

具体的な計測方法や算出方法は少しややこしいのでここでは割愛しますが、気になる方は環境省公式HP資料内でご確認ください。

先述した暑さ指数の基準値を見て、

これでは普通に生活してても熱中症になる危険が高いのでは…

と感じた方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、この暑さ指数WBGTは、実はアメリカ海兵隊を基準としています

1954年(昭和29年)、湿度が高いアメリカ・サウスカロライナ州パリスアイランドの海兵隊新兵訓練所。

ここでは重装備を身に付けハードな訓練に臨む海兵隊員たちが熱中症になりやすく問題になりました。このとき熱中症のリスクを事前に判断するために、暑さ指数WBGTが開発されたのです。

我々一般人がバキバキに鍛えている海兵隊と同じ基準で熱中症の危険度を計っているのもおかしな感じですよね。

基準値を下げてほしいところですが、これは世界最強とも謳われるアメリカ海兵隊員でも日本の夏で生活をすれば、熱中症になるリスクが非常に高いということ。

私たち日本人は老若男女問わず、この屈強なアメリカ海兵隊員でも倒れる危険性の高い厳しい環境で、日常生活を送っているということです。

そりゃあ、熱中症にもなりますよね…。ある意味日本人は最強かもしれません。(笑)

熱中症警戒アラートが出る前から、しっかりと警戒しよう

暑さ指数WBGTからは、私たちが暮らす日本の夏は、私たちが思う以上に過酷な環境であるということが見て取れます。

暑さ指数33以上で発表される熱中症警戒アラートが出た時には、アメリカ海兵隊員でも倒れます。我々一般人は、外を歩いているだけでも危険な状況なのは言うまでもありません。

暑さ指数の基準がアメリカ海兵隊=世界最強軍隊のものだと知れば、暑さ指数をただの数値だと軽視はできないはず。

熱中症は命を脅かすおそろしいものです。死んでから後悔しても遅いです。夏場は気温だけではなく暑さ指数にも気を配り、普段から熱中症に気を付けて生活しましょう。

暑さ指数と熱中症警戒アラートは下記サイトで確認できるので、ご活用ください。

暑さ指数メール配信サービス(無料)も登録可能です。

まとめ

昔は「夏は子供は外で元気に遊びなさい」「エアコンなんてぜいたくだ」「運動中に水分補給なんて気合が足りない」「夏は暑くて当たり前だ!」などと言われていましたが、近年の暑さは異常です。

熱中症警戒アラートが出た時は、ムキムキのアメリカ海兵隊員でも熱中症になるレベルの暑さなので、気合いで乗り越えられるものではありません。

真夏日は不要な外出は避け、クーラーを活用するようにしましょう。

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