8月のことになりますが、愛犬クロ(トイプードル8歳)を自宅でカット中に誤って皮膚をハサミで切ってしまい、4針縫うケガをさせてしまいました。
現在は完治していますが今後このようなことがないように、反省点・自宅カットで気を付けるべきこと、かかった金額を記録として残しておきたいと思います。
同じように愛犬にケガさせてしまった方の参考になれば幸いです。
伸びた毛をいつものように自宅でカットしていた
8月終わり頃のある日。15時ぐらいだったと思います。前回トリミングに行ったのは5月だったので、かなり毛が伸びていました。
以前から、トリミングまでの期間は時々自分で適当にカットしていました。その日もいつも通り犬用のハサミを使い愛犬のトイプードル・クロを抱っこ、膝にのせてカット。
使っていたのはコームとスリッカーブラシ、ダイソーで購入したペット用ハサミです。
夏なので涼しい方がいいだろうと、結構思いっきりバサバサと切っていきました。
首回りは首輪が見えないほど毛が伸びていましたし、首が暑いとしんどいだろうなと思い首回りも短めにカットしていきました。
首と全体もカットして、もう少し首回りを切ろうかと首を触ると、びくっと動いていやがるクロ。クロは毛が絡まってブラシが痛いときなどにもよく急に動きます。
もしかして首切れた?と思って毛をかき分け見てみると、あごの下あたりの首元がぱっくりと割れています…。肉が見えているといった感じです。血は出ていません。
血の気が引きました。クロは傷らへんを触ったら嫌がりますが、そうでなければいつもと変わりない様子。それがせめてもの救いでした。
ちなみに皮膚を切ったというような感覚は全くなく、クロが嫌がらなければきっとケガに気が付かなかったと思います。
使っていたハサミは100均のもので、何年も使用していたものだったので切れ味もそんなによくないはずです。そんな簡単に切れてしまうとは、驚きでした。
かかりつけ病院が定休日。急いで他の動物病院へ
急いで病院に行こうと思ったら木曜日。かかりつけ病院がお休みの日でした。時間も15時と中途半端。アイドルタイムでやっていない病院も多いです。
以前シロが熱中症になったときに行った病院を思い出し、タクシーで行くことにしました。カラーをつけたクロをかばんに入れ、もう一匹の飼い犬シロはお留守番してもらいました。
子供とクロとタクシーに乗り動物病院へ急ぎました。ケガしてから30分ぐらいで到着しました。
この間クロの傷口には特に処置はしませんでした。変に処置して間違っていても困るので…。とにかく掻いたりしないように、カラーをつけました。
包帯やガーゼなどはつけてもすぐに器用にとってしまうのでしませんでした。後から調べてみたら、こういう場合は人間用マキロンで傷口を消毒して応急処置してもOKだそうです。ご参考まで。
予約制だった…
到着して受付に行ったら「予約されてますか?」と言われ驚き。以前は予約制ではなかったそうですが、コロナの影響もあって曜日によっては予約制に変更されていたのです。
私「予約してないと診てもらえないですよね?」
受付の方「どうされました?」
私「家で毛を切っていたら間違って首を切ってしまったみたいで」
受付の方「…!ちょっとお預かりしますね」
慌てずまず電話確認してから行くべきでした…。後にして思えば、このときにざっくりの金額も聞いておけばよかったです。
処置してもらう
すぐに抱っこされて奥へ連れていかれました。クロは3~4人の先生やスタッフの方に囲まれています…。鳴き声などは聞こえなかったので、局部麻酔を打って縫ったようです。
数分で終わり戻ってきました。4針縫っても変わらず元気そうなクロの様子に一安心です…。
ブイの字に首元が切れていたので、やはりカットしている最中にハサミで切ったのだろうとの見解。きれいにスパッと切れていたので、すぐ治るだろうとのことでした。
私が店に入ってすぐにおそらく予約されていた方が来店されましたが、少し待っていただき感謝でした。
処置の後スタッフの方に聞いたところ、飼い主がハサミでカット中に誤って切ってしまう事故は、時々あるのだそう。
「家でカットする場合はコームを当てながらハサミで切ってあげると安全なのでいいですよ」と言われました。なるほど、それならコームが壁になって皮膚を切ることはありません。
料金は…?
最後に受付でお金を払いました。縫ったし、保険に加入してないけれど…どれだけ請求されるのだろう…とドキドキしましたが、9000円ぐらいでした。
(これはあくまでも我が家の場合で、ケガの具合によって金額は変わります。参考までに)
薬代込みの金額なので、思っていたよりも安くてホッと一安心。持って行ったお金で足りました。
ただ、少し遠い病院へ急いでタクシーで行ったので、往復4000円プラスでかかりました。それでもこれくらいの金額とケガですみ、本当によかったです。
薬を飲みつつカラーをして過ごす
家では1日1錠、抗生剤をエサにまぜて飲ませ、それ以外はカラーを着用して普通に過ごしました。クロはいつもと変わらず元気な様子です。
ただ、水を飲むのにいつもはペットボトルにノズルをつけた水飲みで飲んでいましたが、カラーが引っ掛かり飲めません。普通のエサ皿に水を入れて飲ませることにしました。
時々こぼしてはいましたが、問題なくエサ皿から水を飲んでくれていました。適応力のあるクロに感謝です…。
1週間後、抜糸で再び動物病院へ
1週間後、予約していた時間に動物病院へ抜糸のために向かいました。抜糸はものの数分。診察台の上に載せられ、助手の方が身体を押さえ先生がカットしていきました。
クロは怖かったのか、診察台の上でガタガタと震えていました。いつもと違う病院ですし余計緊張したのだと思います。
きれいにくっついているとのことで安堵しました。「お風呂はかさぶたが取れてから、舐めたらいけないのでカラーを外すのもかさぶたが取れてから」と言われ、診察終了。
この日の料金は2000円程でした。諸経費含め、今回の治療総額14000円ぐらいでした。
先ほども言いましたが、これはあくまで今回の我が家の場合の金額。
ペット保険に入っていない方はどれだけ費用がかかるか不安で病院に連れていくのをためらってしまうこともあると思います。私も10万円かかったらどうしよう…と思いました(汗)。
同じように金額におびえて連れていくのをためらってしまう方のご参考までに今回の料金を掲載しました。ケガをさせたら、とにかく動物病院に電話で処置と治療にかかりそうなざっくりとした金額を聞いてみましょう。
ケガの具合は素人には分かりません。愛犬のためにも自分の精神的な不安を取り除くためにも、ケガをしたら動物病院で診察処置してもらうようにしましょう!(書きながら自分にも言い聞かせてます)
思わぬ副産物 イボのようなできものが取れた
ところで、クロには右後ろ脚の付け根に1年ほど前からイボのようなものができていました。大きさは1センチぐらいでぷっくりと膨らんでいていました。
良性なのか悪性なのか分からなかったですが、膨らんでいるだけで特に支障なかったので今度予防接種に行く際にでも先生に診てもらおうぐらいに思っていました。
しかしケガするほんの少し前にクロがイボを舐めていました。今まではそんなことはなかったのです。見ると、そのイボがはじけた?のか、つるんとめくれて中身の脂肪の塊のようなもの(赤色っぽい)が見えました。
以下そのときの画像です。苦手な方は急いでスクロールして飛ばしてくださいm(__)m
とりあえず様子をみようかということになり、舐めないようにカラーをつけていたのですが、ケガをしたのはその矢先。
病院でついでにイボのことも聞いてみましたが、また抜糸のときに一緒に診ましょうと言われてその日は退散。
抜糸の際見てもらうと、イボがつぶれてかさぶたになっていました。どうやら処方されていた抗生剤がイボの治療にも効いたようです。
悪性の腫瘍ではなく、表皮嚢胞(ひょうひのうほう)のようなものだったのだろうという先生のことばにホッと一息。よくある良性のできものでした。
特に追加処置することなく終わりました。イボのかさぶたも舐めたらいけないので、取れるまでカラーをしておくことになりました。
カラーが取れるのに1か月。ようやく完治
ここからが思ったよりも長かったです。9月1日に抜糸をして、カラーが取れたのは9月30日。まるまる一か月かかりました。
首のかさぶたは割とすぐに取れましたが、イボのかさぶたはなかなか大きく、取れるのに時間がかかりました。
カラーが取れたときには、辛抱強くカラー生活を頑張ってくれたクロにありがとうを百万回言いたい気分でした。
その後自宅カットがトラウマになっている様子はなく、コームやハサミを見せても嫌がらず尻尾を振って近づいてきてくれます。よかったです…。
反省点・今後気を付けること
今回のケガは、100パーセント私の慢心と過信が原因です。8年間同じように自宅カットしていてケガをさせたことはないし、大丈夫だろうという思い込み。
今回は幸いケガにすぐ気付けたので大事になりませんでしたが、もし気付かずに放置していたら傷口がただれ細菌が入ってもっとひどいことになっていたでしょう。
(クロは名前の通り毛が黒いので、毛が伸びているとケガを見落としがちです。)
できる限りトリミングに連れて行ってマメにカットするのがベストでしょうが、脚や顔回りは特にすぐ毛が伸びます。自宅カットを全くしないというのは難しいです。
再発防止・今後の対策としては、
- できれば大人2人で身体をしっかり押さえながらカットする
- できればコームを当ててカットをする(動くので一人ではできませんが)
- バリカンも使うようにする
- 万が一を考え、動物病院の開いている日と時間を選んでカットする
- もしケガさせた場合は電話で病院に確認してから出かける
- トリミングの期間をあけすぎない
- 年齢も年齢なので(8歳)、ケガと病気に備えペット保険を検討する
以上を心掛けながら、ケガのない犬との生活を満喫していきたいと思います。
終わりに
1か月以上の長いカラー生活に耐えて元気になってくれたクロ。犬の辛抱強さと、ケガさせても飼い主を信じていつも通り接してくれる忠誠心や愛情には感服です。
今回は軽いケガ(とはいえ4針縫いましたが)で済みましたが、ケガの具合によっては命にかかわる場合もあります。飼い主として、改めて気を引き締めなければと思う出来事でした。
悲しい事故やケガで犬生を台無しにすることがないよう、これからも気を付けながら自宅ケアをしていこうと思います。