先日博多からいらっしゃった方に、はじめて見るお土産をいただきました。冷たい唐揚げ「努努鶏」です。読み方も分からないし、冷やして食べる唐揚げってどういうこと?と、つっこみどころ満載です。
努努鶏と書いて「ゆめゆめどり」。決して温めてはいけないというそうですが、ネタで終わるのか本当に美味しいのか!?実際食べてみた感想です。
努努鶏(ゆめゆめどり)とは?名前の由来
「120%驚かれる贈り物・手土産」というキャッチコピーで販売されている、努努鶏。つい『どどとり』と読みたくなりますが『ゆめゆめどり』と読むそうです。
元々普通に「チキンバー」という名前で売り出していたらしいですが、他社に真似されるようになり改名。
三国志に登場する仙人が言う「努努(=決して)疑うことなかれ」というセリフの「努努」をいただき、新しく「努努鶏(ゆめゆめどり)」と命名されたそうです。
昭和47年に脱サラし鶏専門店として創業、当時の福岡では珍しかった唐揚げ総菜で軌道に乗りましたが、競合店が増えたため新しい商品として試行錯誤した末、「冷やして食べる唐揚げ」が完成。
売れなくても、売れ出したら売れ出したで真似されても努努(決して)疑うことなくやってきた、それまでの会社の道のりにも合う名前だということで採用された「努努鶏(ゆめゆめどり)」。
もう決して真似されることのない、インパクトのある名前ですよね!
ちなみにこのお話は箱の中に入っていた小冊子に書かれています。「決して喋らないでください…」と書かれていましたが(笑)、もしメーカーさんに怒られたら削除します(^-^;
「冷やして食べる唐揚げ」どうやって作っているの?
冷たくても美味しく食べられるという手羽中の努努鶏(ゆめゆめどり)。通常のから揚げは下味と衣をつけて中温で3~4分揚げます。しかし、努努鶏の場合は、
- 下味をつけず衣だけつけて高温で25分揚げてる
- 下味をつける
- マイナス25度で30分以上凍らせる
特殊な作り方ですね。この手間をかけることで、冷たくても美味しい努努鶏特有の食感と味になるそうです!
おすすめの食べ方
同封されていた小冊子にはこう書かれていました。
「香ばしさを保つ為、冷凍庫(冷蔵庫)での保存をお願いします。冷凍庫で約1か月、冷蔵庫で3~4日香ばしさ保てます。なお召し上がりの際は過熱をされますと、香ばしさが保てなくなりますので、温めず自然解凍(5分程度)にてお召し上がりください。」
有限会社鳥一フードサービス 小冊子
香ばしさが努努鶏のおいしさには欠かせないようですね。冷蔵か冷凍保存とありますが、常温で持ち歩きOKなのでお土産にも最適。家に着いたら冷凍させたらいいらしいです。
- 冷凍庫から好きな量を出して、凍ったまま食べる
- 5~15分自然解凍して常温に戻して食べる
この2種類の食べ方がおすすめだそうです。凍ったままでも食べられるってすごいですね!ただ注意としては、やはり「決して温めてはいけない」そうです…。
冷凍庫なら保存は1か月ききますし、出してすぐに食べられるので常備しておいてスピードおかずにしてもよさそうですね!
実食していく!
前情報を頭に叩き込んだところで、それでは実際食べてみたいと思います!我が家は常温解凍15分ぐらいで食べました。
開封する
紙箱はこんな感じ。中身が全く見えないのが逆に興味をそそられます。
箱に書かれているとおり、まずは箱にある小窓型の切り取り線を切り取りめくってみると、「決して温めないでください…」の文字が。よっぽど大事なことなのですね。
紙箱を開けると、フィルムに入った努努鶏の姿が。ようやく実物を拝めました!フィルムにも決して温めないでください…の注意書きが。ここまでくるとフリかな?と思ってしまいます(笑)。
そのまま食べてみる
見た感じは身が小さめ。引き締まった感じです。販売当初、身が小さいという理由で売れなかったそうです。しかしこの身の小ささが努努鶏の特長。そして九州らしい甘辛い味付けのにおいがします。
食べてみると、思ったよりも固く筋がしっかりしている感じ。歯ごたえがあります。ケン〇ッキーのようなプリプリジューシーなお肉を想像していると、期待外れかもしれません。
めっちゃうま~い!!といった感じではないのですが、甘辛い味付けと、ゴマの香ばしさが何ともマッチしてついつい口に運んでしまいます。
噛めば噛むほど、クセになるおいしさです。噛み応えのあるものが好きな旦那様は「好きやわ~」と言って食べていました。
子供が食べてみる
別の夕飯を食べていた子供(5歳男の子)が食べたがったため、あげてみました。ちょっと固いので歯でちぎりにくそう。努努鶏好きになったら、歯が丈夫になりそうですね!
一口食べましたが「ちょっと辛い…」と言っていました。
割とシンプルな薄味が好きな子だからかもしれません。しかしその後、くせになったのかまた食べにきました。
やはり一口食べて少し辛かったみたいですが、残っていたおかずのピーマンをすぐに口に詰め込み、一緒に食べたらちょうどよくなったようです(笑)。
温めて食べてみる
ここまで「決して温めないでください…」と書かれていると、温めたくなるのが人の心。1本だけ試しに温めてみました!500wで30秒チン。
食べてみます。なるほど、まずいわけではないです。普通に食べられますが、努努鶏ならではの風味や食感が失われてただのパサパサの鶏といった感じになりました。
これなら普通に売られている総菜のから揚げを食べます。努努鶏は、言われた通り冷やして食べたほうがおいしそうです。
お酒と一緒に食べてみる
最後に、お酒のアテとして食べてみました。コレが一番◎でした!努努鶏はごはんのお供というよりは、酒のアテにぴったりな濃いめの味付け。
たまたまこの日スーパーで買ってきていた明石の地ウイスキー「あかし」をハイボールにして一緒にいただいてみました。
ハイボールにも合います!これは、ビールや焼酎でもたまらないでしょう。お酒があったら一瞬でなくなってしまいそうな努努鶏です。
ちなみにこのウイスキー「あかし」は国産のブレンデッドウイスキー。財布にやさしいお値段の割にツンとしたアルコール臭もなく、ほのかに甘味が広がりさわやかでバランスよくおいしかったです。
正直レビュー
それでは、努努鶏を食べてみた正直な感想をまとめてみます。
正直レビュー
- 甘辛くて香ばしい手羽中の唐揚げ
- ごはんのお供というよりは酒のアテ(おつまみ)にぴったり!
- 歯ごたえ系が好きな人には特におすすめ
- 手で食べると結構汚れて食べにくい
美味しいのですが手で食べるとタレが手にくっついてくるので、おしゃれな彼女と2人で食べるのにはおすすめしません(笑)。
帰りの新幹線の中で食べる場合には、ウェットティッシュやペーパーナフキンをしっかり用意しておいた方がよさそうです。
酒飲みへのお土産にはとても喜ばれると思います。今回冷凍のままで食べなかったので、次回は凍ったままの状態でも食べてみたいと思います!
また、そのまま食べるのではなく他の料理にアレンジしてみてもよさそうです。たとえば努努鶏をさいてレタスと一緒にパンにはさみチキンサンドにするなど。
味が濃い目なので、野菜と合わせると美味しく食べられそうです。
どこで買える?
福岡に行けば、お土産として様々なお土産店に置かれているようです。博多阪急の地下一階総菜売り場でも販売されています。
博多や小倉以外でも九州の空港、各所の道の駅サービスエリアなどでも置いてあるようです。九州方面に出かけた際は探してみたいですね。
福岡市南区老司にある本社工場直売所では365日24時間の無人販売もあるそう。近くを通ったら立ち寄ってみたいです。
努努鶏を買えるお店は同封の小冊子パンフレットにも一覧で載っていました。
インターネット通販もされています。公式通販は種類が豊富です。送料は別途かかります。
アマゾンでも販売があります。こちらは6箱以上購入なら送料無料。類似品にご注意ください。
テレビなどでも時々紹介されることがある努努鶏。テレビ番組に取り上げられるとその度に注文が増え品薄入荷待ちになるようなので、在庫があるうちに一度購入して味わってみてください。
終わりに
福岡博多土産として定番らしい努努鶏(ゆめゆめどり)。おつまみにぴったりな乙な味でした。
冷やして食べるというユニークさ、誕生エピソードや名前など話のネタにもなってくれる頼もしいお土産です。食べてみて損はないです。
好き嫌いは好みで分かれると思うので、是非一度、自分の舌で味わってみてください!