最近の異常な物価高で、少しでも節約したい、効果的な節約方法を知りたいと思うのは私だけではないはず。
世の中には様々な節約方法の情報があふれ返っていますが、手当たり次第やってみて逆効果ということもありますよね。
30代主婦の私もこれはやってみたけど失敗だったなと思う節約方法が4つあります。これから何か節約しようと考えている方の参考になれば幸いです。
節約は大切。でも…
最近の物価高や燃料費高騰で、家計が苦しくなっているご家庭も多いと思います。我が家もその一つ。目先のお金がなくなってきて考えるのは、とにかく節約。
私も何でもかんでも少しでも節約して生活を楽にしたいと思い色々な節約を試してきましたが、その中でこれは失敗だったなと思う節約方法が4つありました。
目先の節約をしたことで、より多くのものを失いかけた4つの節約方法をご紹介します。
私がケチって失敗した節約4選
人によって合う合わない節約方法は色々だと思いますが、私が合わなかった節約術は今から紹介する4点です。これから何かしらの節約を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。
冷暖房代をケチった
専業主婦でほとんど1日在宅の私。日中は夫は仕事、子供は幼稚園に行っているので日中だけでも冷暖房代を何とか節約しようと、ファンヒーターを消したりエアコンを消したりしていました。
それを続けていると何が起きたかというと、まずは動かなくなりました。夏場は動くと暑くてしんどいので、ソファに敷いた冷たくなるシートの上に鎮座。
冬場は光熱費の安いこたつから動けなくなり、手の届く範囲に必要なものを置いて微動だにせず、という生活です。
その後は動かないので身体も凝り固まり運動不足→体力がなくなる→体調不良という負のスパイラル。
夫に「動けない上に体調不良なんて節約の意味ないやん。冷暖房つけて作業効率が上がるならその方がずっといい」と言われ、ハッとして冷暖房費の節約は終了。
本当におバカな自分だと思いますが、冷暖房費という目先の金額に踊らされて自分の生産性というものを全く考えておりませんでした。(汗)
後日、ファンヒーターを日中も付けるようにしたら部屋の中を動き回ることができるようになり、できることが増えました…。(笑)
食事代をケチった
先ほども言いましたが、1日ほぼ在宅の私。そもそもそこまでエネルギーを使っていないような気もして、朝は食パン、昼と夜は納豆ご飯か卵かけご飯という生活をかなり長く続けていました。
夫は外で働いていますし、食べるのが好きで日々の食事が活力のようなので夫のご飯は私の分の材料まで使い(つまり2人前)ちゃんと作り続けました。もちろん成長期の息子の分も。
当の私は必要最低限の食事しかしていないので、小腹が空きます。そんなときは安い小袋お菓子をちょこちょこつまみお腹を満たしていました。
砂糖中毒のせいなのか1つ食べるとまた食べたくなり、栄養のないものを常に何か食べているような状態。胃腸も休まりませんよね…。
そんな生活を続けていると、想像にたやすいでしょうが、どんどん気力がなくなり体調も崩しやすくなっていきました。特に胃腸の調子は常に悪い感じ。
お腹が張って苦しいことも増えてきて、これはまずいと思いきちんと自分のためにまずは少しでも昼食をきちんと摂ることに。
簡単でも良いので肉野菜炒めと汁ものを作るようにしたら、お腹の張りも少しなくなりエネルギーが充電されたのか、日々感じていたしんどさも少し感じなくなってきました。
やはり口から入れたものだけか身体を作るというのは嘘じゃないなと実感。数年後の健康のためにも、きちんと食事を作って食べることを習慣にしようと思い偏食はやめました。
そもそも自分は最低限しか食べないのには、節約の他にどこかに「私は働いてないのに食べる資格がない…」という卑屈な思いがあったから。
はじめは夫のため、喜ばせたいという思いで頑張っていた料理も、そのうち何でこんなに作ってるんだろ、私は食べられないのにいいなぁ、私なんてやっぱりちゃんと食べる価値がない…
という被害妄想が勝り、料理するのが憂鬱になってきていました。
まさに心が貧しい状態。自分のお腹を満たして喜ばせてあげられてないのに、他人のために料理を頑張って喜ばせるなんて未熟な私には無理でした。
自分がきちんと食べることで、夫にも心から感謝して料理できるようになると信じてきちんと食べていきたいと思います。(節約から話がずれてすみません)
美容院代をケチった
出産してから授乳が数年続いたのもあり、美容院に行く頻度が激落ちしました。さらに行っても時間がかかる施術(カラーやヘッドスパ)はできません。
剛毛多毛なので二か月に1回は美容院に行かないとキープできない髪質にもかかわらず、半年に1回いけるかどうかぐらいになってしまいました。
そのためいつも髪をひっつめ、産後増えた白髪を白髪隠しマスカラで隠すので精一杯…。実年齢より10歳は老けたように思えます。
最初のうちは美容院代が安く上がってラッキー、節約成功!と思っていましたが、それが続くとどんどん自分に自信がなくなってきました。元からない自信が、さらにチリ程度に…。(汗)
インスタの垢抜け方法などでもよく一番に「髪型を整える」というのが挙げられていますが、髪型で人の印象は大きく変わるのです。
特に私は髪にくせがあり扱いにくく昔から髪型はコンプレックスでした。
今までは相性の良い美容師さんのいる遠い美容院まで行って整えてもらっていたのですが、それもできずその美容師さんに出会う前のもっさりヘアの自分に逆戻り。
もさい髪型の自分との再会に、鏡を見る度気分が下がり憂鬱に。お金の節約ができた喜びよりも、お金と引き換えに女度を下げている自分に嫌気がさしてきました。
そのうち子供が大きくなり、元の美容師さんがいる少し遠い美容院へ通えるように。カラーやパーマも再開して、気分が上がるようになりました。
交通費も美容院代も高くなり正直痛手ですが、節約と引き換えに大事なものを失わずに済んだのでよかったと思っています。
下着代をケチった
下着ってほぼ自分しか見ないですし、多少痛みが出ていても割と長い期間着用することができちゃいますよね。(型崩れして本来の補正という着用用途は意味をなしていないですが)
独身時代は下着屋さんでフィッティングして気分の上がるかわいい下着を購入していて下着の重要性を理解していたはずの私。
でも結婚出産して専業主婦になりお金にも余裕がなくなってきて、私が切り詰めたのが見えない下着代でした。
下着は通常70~100回着用で寿命がくるそうです。数枚をローテーションするにしても、最低でも1年に1回は買い替えるべきもの。
風水的にも直接肌に触れる下着は運気の影響を受けやすいので、頻繁に買い換えた方がよい物なのだそうです。
ですがそんな下着代をケチって使い続けた私にはプロポーションの崩れ、姿勢が悪くなるなどの厄災が訪れましたが、何よりも失ったのは女としての誇りでした。
女性の下着は他人からは滅多に見えないですが、何よりも自分が一番見ています。ボロボロの下着を身に着けた自分を毎日見て、自分の評価を下げて女としての自信を失っていくのは自分。
下着の節約と同時に、女を捨てて魂がオッサン化していったように感じます…。
極めつけはインスタグラマー、yur.3の名言
古いパンツを捨てられず女をサラリと捨てていく
今日の下着で救急車に乗れるか?
ここが女としての踏ん張りどころだと、ぐさりと刺さるお言葉。高い下着でなくても良いので、少なくとも一年に1回は下着を買い替えるようにしていこうと思いました。(汗)
失敗した節約の共通点
それは、衣食住に関わるものをケチったという点。美容院と下着代は居、食事代は食、冷暖房代は住。
今までは、衣食住というのは生きていく上で最低限必要なものなので、何でも着れて食べれて暮らせればよいと思っていました。
美容院代や下着代なんて、どちらかといえばそれ以外の必要無駄(音楽など趣味のことなど)だと考えていました。
でも今回失敗した節約術を列挙してみて、衣食住が大切というのは現代の日本においては最低限出来ていれば幸せというわけではなく、自分が心地よく暮らせるレベルを保つのも幸せには欠かせないことなのだなと実感。
その心地よく暮らせるレベルというのは人それぞれですが、私の場合は上記に挙げた4点でした。心地よく暮らせるレベルより生活が下がると、その分心がすり減り貧しくなります。
私は自分の食費を節約して人をうらやみ心が貧しくなりましたし、美容院代と下着代をケチって女を捨てようとしていました。
これからは、節約しようと思ったときに「最低限自分が心地よく暮らせるラインはどこか?」をまず念頭に置くことにします。
たとえば、
- 下着は1年に1回買い換えるけどプチプラで
- 美容院は2か月に1度行くけどカラーは4か月に1回
- そこまでこだわりのないメイク用品は最低限をプチプラで
- 自分のためだけに野菜の入った料理を一食は作る
など。他の例でいうと、ちょっと良いおやつを食べるのが楽しみな人が、おやつの質を全て落としたり食べるのをやめたら心が満たされずすさんでしまいます。
その場合は食べる頻度を落とすといった節約にした方がよいでしょう。
どのラインからがぜいたくなのか?経済的に許される範囲なのか?を考え、自分の経済状況に見合った節約方法を、心が貧しくならないラインを見極めて決めて取り組んでいきたいです。
まとめ
世の中にたくさんあふれる節約方法。どれも画期的で試してみたいなと思うこともあります。
でもまずは立ち止まってその方法が「自分の健康や生産性に影響を及ぼさないか?」「その節約に踏み切ったら、自分の心が貧しくならないか?(人生がしんどく感じないか?)」を考えてみませんか。
過度な節約で自分の身体と心の寿命をすり減らすことのないようにしていきましょう!