年末になり、寒さが深まるにつれて、体が急にしんどくなりました。毎年この時期になると、私は生きているだけで精一杯になります。
でも最近、ふと気づいたのです。
あ、私って「冬に弱いタイプ」なんだ。
そして、夏にも弱い。
つまり、完全体になれるのは春と秋だけなんだ。
そう気付いた瞬間、肩の力がふっと抜けました。
「不調=自分が弱い」ではなく、「ただの体質」だったと気づいたからです。
今日はそんな、少しだけ生きやすくなった話を書きます。
冬になると急にしんどくなるのは「体質」かもしれない

人には自分に合う季節・合わない季節がそれぞれあります。まず、我が家を例に挙げて説明したいと思います。
私は春と秋だけ元気な「季節型の体質」だった
ここ数年を振り返ると、私は季節によってエネルギーが大きく変わります。
- 夏 → ほぼ毎年、生存ギリギリの夏バテモード
- 冬 → 寒さと乾燥で急激にスイッチが切れる
- 風邪は長引くし、去年はめまいも続いた
つまり、夏と冬は私にとって“レベルハード”。
一方で、
- 春と秋 → アイデアが湧き、動ける完全体。
「あ、今の私、覚醒してる」と自分でも分かるほど
これ、性格ではなく、体質のリズムだったようです。
同じ環境で暮らしていても、夫は夏に強く冬に弱い
同じ家で暮らしていても、夫は私とは正反対。
- 太陽が大好き
- 暑さに強い
- 冬は乾燥に弱くて不調
- 日照不足で年末は落ち込みがち
夫にとっては、
冬=ハードモード
夏=イージーモード
もう、まったく違う生き物です。
季節の得意・不得意は「気合い」ではなく体質で決まる
得意な季節・苦手な季節があるのは、性格でも努力不足でもありません。身体にはそれぞれ「個人設定」があるからです。
例えば、
- 代謝のタイプ
- 自律神経のリズム
- 体温調整の得意・不得意
- 日照への反応
- 気圧への敏感さ
- メンタルの季節変動
こういう設定が、季節との相性をつくります。
だから、
- 冬に強い人
- 夏になると生き生きする人
- 春がしんどい人(環境変化の負荷が高い・花粉アレルギーなど)
- 秋に落ち込みやすい人(セロトニン低下)
全部ただの「その人の個人仕様」。
不調でも怠けでもなく、個体差なのです。
現代人は「季節から切り離された生活」をしているから苦しい
でも私たちは、どうしてもこう思ってしまいます。
「一年中、同じように頑張らないといけない」
しかしこれは、現代の生活が季節から切り離されているからこそ生まれた、錯覚ではないでしょうか。
現代は、
- エアコンで気温は一定
- 夜でも明るさは一定
- 季節による生活の差が小さい
だから、
「常に同じパフォーマンスを維持するのが大人」
という、自然界には存在しない前提で私たちは生きてしまいます。
けれどどうあがいても人間も自然の一部で、
気圧、光、湿度、体内時計の影響から逃れることはできません。
昔のように
夏は早朝から働き、冬は日照に合わせて活動量を落とす。
そういう自然のリズムで生きていたほうが、生物としての人間本来の形に近いのです。
自分の季節リズムを知ることは、
「自然とつながり直して生きやすさを取り戻すこと」でもあるのではないでしょうか。
季節ごとに力の出し方を変えると楽になる
社会の構造や働き方はすぐには変わりません。
でも、私たち自身の向き合い方は今日から変えられます。
- どの季節はエネルギーが落ちるのか
- どの季節は動けるのか
これを知るだけで、力の出し方を調整できます。
自然の大きな流れに影響を受けるなら、
その揺れに合わせて生きるほうが自然に沿った生き方です。
難しいことは必要なく、
「自分の体がどう動くかを静かに観察する」
これだけでいいのです。
自分の「季節のリズム」を知ると、生きる難易度が下がる
私が冬と夏に弱いのは、努力不足ではなく体質。
夫が夏に強いのは性格ではなく体質。
そこには、ちゃんと理由があります。
それに気づいたら、
人生の難易度がスッと下がりました。
私は自分自身にこんな風に心の中で言い聞かせるようになりました。
- 冬 → 生きてるだけで偉い
- 春 → 活動開始
- 夏 → 無理をしない
- 秋 → 一番動ける時期
苦手な季節は「頑張らない季節」でいい。
得意な季節に本領発揮すればそれでいい。
一年中同じスピードで走れないほうが、人間として自然です。
あなたは、どの季節に一番得意?季節の相性を知るメリット
自分だけの「季節の仕様書」を持つことは、自分を責めないための大きなヒントになります。
- どの季節が得意?
- どの季節はエネルギーが落ちる?
- どんな時に心と体が軽くなる?
それを知ることができれば、
自分を責める理由がひとつ減るのではないでしょうか。
この記事が、少しでも楽に生きる手助けになれば嬉しく思います。
