犬には自分の顔や、お散歩のときの景色がどう見えているのかな?犬の見ている世界を体験してみたい!と思う飼い主は私だけではないでしょう。
なんと、その犬の目を疑似体験ができる夢のようなアプリ(しかも無料!)を見つけてしまったので実際の使用方法を画像を交えてご紹介します!
犬の目を疑似体験できるアプリ【無料】
犬の目が体験できる無料アプリ、その名も「犬の目カメラ」。アプリアイコンの下にはDogEyeと表示されます。
このアプリは起動するとカメラになっていて、画面を通して実際目の前にあるものが犬にどう見えているのかを、犬の目フィルターを通して見ることができます。
そう、犬には自分の家の中や飼い主の顔がどう見えているのか、普段歩いている廊下などに危険なところがないかをチェックすることができるのです!
実際に使ってみる!
何はともあれ、使ってみましょう!まずはアプリを無料ダウンロードします。その後の使い方はとっても簡単。会員登録なども必要ありません。
アプリを起動すると、まず4問の質問が出ます。
- 犬の名前
- 小型犬・中型犬・大型犬の選択
- 年齢選択
- 犬種(ジャーマンシェパード・ロットワイラー・ミニチュアシュナウツァー)に該当かどうか
入力が終わると、すぐにカメラが起動し撮影画面になります。
カメラ画面を通して部屋を見てみると、まず、認識している色数の違いにびっくり。
赤と緑がない世界です。赤い物は黄色っぽく見え、緑は青に。そして青はビビットな青に。基本的に青・黄色・白・黒ベースといった印象。
そして全体的にかなりぼんやり。0.2と犬とほぼ同視力の私もぼんやりは見えますが、比べ物にならないぼんやり具合です。
人の顔も、近くによってもぼやけています。(そして黄色い)人間と違い焦点を一つのものに合わせるのが苦手とはこういうことか!とよくわかりました。
画面左下にある「比較」ボタンは人の視覚との比較モード。
このボタンを押すと上の画像のように2画面になって人と犬の視覚が一気に確認できるので面白いです。
となりにある「認識」ボタンは犬が何かに興味を示す認識モード(赤丸で対象を表示)。
認識モードは犬の興味を赤丸で表示します。ONにしてもあまり頻繁に反応しないので、精度は低いのかもしれません。参考程度に。
「夜目」ボタンは暗い夜には犬にはどう見えるのかが確認できるモード。夜目モードをオンにすると暗い所でも少し明るく見えました。
元々夜行性の犬、暗い所は人間の約5倍良く見えます。人間にはない「タペタム層」という光を反射する鏡のような層を持っているからだそう。
同じ視力でも日中は人間より全体がぼんやり見えるのは、このタペタム層が光を取り入れすぎているためです。
犬は人間の5倍明るく見えるはずですが、このカメラだとそこまで明るくはなりませんでした。実際の犬の目ではもっと明るいかもしれませんね。
「説明」ボタンを押すと簡単なアプリの説明がでます。この画面の一番下にリセットボタンがあるので、はじめからやり直したい場合は一度リセットボタンを押しましょう!
写真・動画両方撮影可能なので、撮影保存して家族や友人にも見せることができます。ちなみにこのカメラ、犬の視覚を疑似体験できますが、犬の視野までは対応していないのでご注意を。
実際にカメラを起動して家の中や外を歩いてみると、私たちが見ている世界と全く違うように見えて不思議でした。
私たち人間は五感の中でも視覚をよく使って物事を認識・判断していますよね。
でも犬は人間のように視覚ばかりに頼らずに、優れた嗅覚や聴覚、触覚など他の五感も駆使して身体全体で色々な事を感じているのだなと思いました。
人間目線でいうと、
犬はこんなに色鮮やかな風景が見えていないなんてかわいそう…
と思いがちですが、犬からすれば
人間はこんなに良いにおいや音が分からないなんてかわいそうワン…
と思っているかもしれません。
無料なので、是非ダウンロードして犬の目を体験してみてくださいね。
単純に楽しいアプリですが、家の中をこのカメラを起動して歩いてみると、犬が認識できていない危険個所が見つかるかもしれません。事故防止にも役立つアプリです。
犬の視力・目の特徴について
アプリで犬の見ている世界を楽しんだところで、最後に犬の目についてさくっと勉強して終わりたいと思います。
犬の視力は平均0.2~0.3ぐらいと言われています。近視でも遠視でもなく正視というらしいですが、犬種によってかなり違いがあり近視寄りの犬や遠視よりの犬なども様々。
人間は正面に目が向いていて物のカタチを認識するのが得意ですが、犬は目が外側40度ぐらいをむいているので同じ視力でも人間よりもぼんやり見えているそう。犬の目アプリのぼんやり具合も納得ですね。
その代わり視野は人間が180度なのに対して、犬は250~270度。頭の真後ろ以外は見えているので、後ろからそっと手を近づけるとすぐに気が付くのですね。
また犬は元来、狩猟する生き物。遠くにいる動く物体=獲物がよく見えるような目になっています。そのため止まっている物よりも動いている物の方が、優れた動体視力で捉えやすいのだそう。
人間とは全く違いますね!やはり別の生き物なのだなぁと改めて思いました。
犬の網膜は人間とは構造が異なり、色の識別感覚には乏しいです。犬の網膜の反応色は青から黄色。
上の折り紙を並べた画像を見れば一目瞭然で、赤や緑は認識できず、犬が識別できる青~黄色付近の色合いに変換されています。
まとめ
犬の目についてまとめ
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犬の視力は0.2~0.3
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視野は250~270度で人間よりも広い
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識別できるのは青~黄色。赤や緑は分からない
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暗い所は人間の5倍良く見える(タペタム層があるため)
- 動体視力が優れていて、静止物よりも動いているものが良く見える
視力だけ見ると人間よりも劣っているように感じてしまうかもしれませんが、嗅覚は人間の1000~1億倍、聴覚は人間が聴こえる音の6分の1の音量でも聴き取れるそうで超優秀です。
犬の目アプリを使ってみると、植物が咲き誇る公園などに出かけも犬はきれいな景色が見られないのだからあまり意味がないか…と思ってしまうかもしれませんが、それは大間違い。
きっと愛犬は視力以外の五感を駆使して、花の香りや土や空気の匂いも楽しみ人間以上にたくさんのことを感じていることでしょう。安心して、色々な場所に連れてってあげてくださいね。
まとめ
犬の視覚を疑似体験できる「犬の目カメラ」。見れたら良いなぁと思っていた犬の目からみた世界を無料で気軽に体験できるなんて、今の時代に生まれてよかったなと思います。
とても面白いアプリなので、犬を飼っている方はダウンロード必須!犬の目体験を楽しんでください。