ホームベーカリーは一時期流行りましたが、すぐに飽きて使わなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。
ズボラな私ですが、ホームベーカリー歴は4年になります。作るのはほぼ食パンのみ。使い続けて感じているメリットとデメリット、続ける秘訣をお伝えします。
ホームベーカリーでパン作り・きっかけと我が家の使い方
我が家にホームベーカリーがやってきたのは今から約4年前。子供がまだ1歳の赤ちゃんで、離乳食を食べはじめる少し前のことです。
便利で食いつきも良い食パンですが、市販のものは添加物もたくさん入っています。
赤ちゃんに毎日のように食べさせるのには、不安だな~。と主人に話していたところ、クリスマスプレゼントといって突然ホームベーカリーを買ってきてくれたのです。
それからホームベーカリーで食パンを焼き食べる毎日になりました。(我が家は朝ごはんは皆パン派)使い方としては、99パーセント食パンを焼くだけです。
途中使用を中断することもありますが、ゆるく長く続けてホームベーカリー歴4年になりました。
感じるデメリット
基本的には材料を全部ケースに入れてスイッチを押すだけという、料理ともいえないぐらい簡単なホームベーカリーでの食パン作り。
作り続けて数年になりますが、正直大変だなと思うところを挙げてみたいと思います。(ちなみに私はズボラでめんどくさがりな性格なので、それを念頭に置き読んでください笑)
- 出来上がるのに時間がかかる
- 出来上がっても冷ます時間が必要なので、すぐには食べられない
- ケース底部中央にこねるための羽根があるので、一部の食パン下部に穴が開く
- 上手に切るのが大変
- 毎日食べる場合、2日に1回は作らないといけない
- カビやすい
あとは意外にもバターや強力粉、砂糖をたくさん使うので、気が付いたらなくなっていることが。作ろうと思ったときに材料が足りないと「詰んだ…明日のパンない…」と放心状態になります。(笑)
3人家族の我が家は6枚切りを1人1枚、ほぼ毎日食べるので2日でパンがなくなります。作り方自体はとても簡単なのですが、2日に1回焼かないといけないので「あ、また焼かなきゃ…」と忙しいです。
また無添加なのでカビやすく、仮にまとめて作ってもそのまま置いておくとカビてしまうので冷凍する手間がかかります。
「あ、安いし2パックまとめ買いしとこう♪」みたいなノリで買ってくるパンの手軽さはあまりありません。
また、食パンを作るには短いコースでも3時間、長いコースでは6時間以上かかるものもあります。さらに出来上がってもすぐには柔らかすぎて切れません。1時間ぐらいは冷ます必要があります。
タイマーで朝焼き上がりにしておいても1時間ぐらいしないと焼き立てパンは食べられないので、朝焼けたパンを朝食に食べたいならば、ある程度早起きしないといけません。(汗)
お米のように、洗米してから1時間以内で食べられるものではないのですよね…。
これは私が不器用だからかもしれませんが、パンを切るのは意外にも難しいです。
パン切り包丁とガイド付きのパンスライサーを使っているのですが、6枚切りに合わせて切ると何故か厚切りになって6枚にできず…。8枚切りにして何とか切っています。
ケースに入れて焼くと外側が全部パンの耳のようになるのですが、両端を切り落としたくても上手に薄く切り落とすことができないので結局両端は裏側全面がパンの耳になっているパンになります…。
そして中央2枚ぐらいの食パン下部はパン羽根が埋まっていた場所になるので、必ず穴が開きます。小さいときもあれば大きく開いてしまうときも。
主人はよくバターをたっぷり乗せて焼いているのですが、バターが開いた穴からたれてトースター内で軽く発火したことがあります。以来穴あきパンは私が食べることに…。
手作りもスーパーの食パンも、材料費を考えるとそこまで値段は変わりません。
色々な手間を考えると買ってきたパンのきれいさ手軽さに惹かれますが、それでもホームベーカリーで食パン作りを続けるのは、ちゃんとメリットを感じているからです。
感じるメリット
- 無添加で安心
- おいしい手作りパンが毎日食べられる
- 自分好みの味に調整できる
- 材料を計量して入れるだけなので、料理苦手でもできるし手間なし
- おうちがパン屋さんみたいないい匂いになる
- 色々な種類のパンやお菓子が手軽に作れる
一番のメリットはやはり無添加&おいしいパンという点でしょう。自分でパン作りをしてみて実感していますが、パンは水と米だけでできるご飯とは違い、結構色々な調味料が入っているのですよね。
市販のパンも値段品質はさまざまですが、たとえば「砂糖」とあってもどんな砂糖が使われているかは分かりません。手作りパンならば、自分の目で確かめて選んだ調味料なので安心。
ちなみに我が家は健康のために砂糖は上白糖ではなくきび糖やてんさい糖、塩は精製塩ではなく岩塩を使用しています。
私はホームベーカリー付属のレシピ集に載っている食パンレシピの分量どおりで基本的には作っていますが、レシピ通りだと少ししょっぱく感じました。
2グラムほど塩の量を減らしたらちょうどよかったので、そこだけ調整して作っています。
ちょっとの分量で味がかなり変わるので、自分がおいしいと思う絶妙な加減に調整するのもホームベーカリーなら簡単。特にこだわりのある方にはうれしい点だと思います。
同じ食パンでもレシピが何個もあり、材料分量とコースを変えるだけで全粒粉パン、レーズン入りパン、バナナ食パンなど、簡単に色々なパンを作ることができます。
基本は材料を入れるだけなので、はかり間違えなければ失敗はありません。私はお菓子作りなどが大の苦手でよく失敗するのですが、ホームベーカリーならば失敗知らずで安心です。
食パン作りを続ける秘訣5点
メリットは理解できても、実際作り続けるというのは難しいですよね。私も4年間のうちで何回か面倒になってやめてしまったことがあります。(汗)
現在は継続して作ることができていますが、食パン作りを続けるために意識・気を付けていることを簡単にまとめたいと思います。
- ホームベーカリーの定位置を作る(しまい込まない)
- 電源コードは常に差しっぱなしに
- 材料調達はアマゾン定期便を利用
- 朝食づくりのついでに材料をはかってスタートスイッチを押す
- 家族に手作りパンおいしいとほめてもらう
最後の家族においしいとほめてもらうというのが、一番大事かもしれません。やはり人間なのでおいしい、作ってほしい!と言われるとやる気がでますよね。
ホームベーカリーを棚にしまって使う都度出してくるのは、重いですし大変なので据え置き。私のようなズボラは、機械が常にスイッチを押すだけで動く状態でないと重い腰が上がりません。(笑)
先述の通り材料切れすると一気にやる気がなくなるので、特に量をたくさん使う強力粉はアマゾン定期便に登録し切らさないように気を付けています。(バターも定期的に生協で購入)
デメリットでお伝えしたように、朝焼き上がりにすると冷ます時間がかかるため早起きしなければなりません。それだけでプレッシャーがかかり「パン作りめんどくさい…」となってしまいます。
前日の朝や昼(まだやる気があり元気)なうちに余裕を持って焼いておけば、早起きの心配はありませんし朝に余裕ができます。
ホームベーカリーでは色々なパンが作れますが、欲張って色々なパンを作らず一途に同じメニューを作り続けるというのも習慣化のコツかもしれません。
購入機種は安心高性能のパナソニック製
クリスマスプレゼントでパパサンタが持ってきた我が家のホームベーカリーはパナソニックのSD-MT1。1斤タイプです。
「家電はけちらず新しく良いものを」という主人の信条に基づき選ばれた当時の最新機種で、多分当時は3~4万円ぐらいする高級な部類に入ります。(主人は元・大手家電量販店勤め)
パン・ド・ミという皮がパリッと薄く中身は小麦本来の味が楽しめるワンランク上の食パンが焼けるのが売りでした。各種食パンはもちろん、天然酵母パンも作ることができます。
他にもケーキや生チョコにジャム、ピザ生地など作れるメニューが豊富で39コースもあります。(正直私には一生かかっても使いきれない汗)
他のホームベーカリーは使用したことがないので値段で味が変わるのかどうかは分かりませんが、この機種でおいしくできるのは間違いないです。
結局作っているのは99パーセント食パンのみなのですが、せっかく色々作れるので、いつかは他のレシピにも挑戦してみたいと思っています。
我が家のホームベーカリーはすでに廃盤ですが、参考に後継の最新機種のリンクを貼っておきます。
簡単すぎる食パンの作り方(レシピ)
最後に、ホームベーカリーを使った簡単すぎる食パンの作り方を軽くご紹介して終わります。
材料
- 強力粉…250グラム
- バター…10グラム
- 砂糖…17グラム
- スキムミルク…6グラム
- 塩…5グラム(我が家は好みで3グラムにしてます)
- 冷水…170ミリリットル
- イースト菌…2.8グラム
これは我が家が毎日作っている付属レシピの「サンドイッチ用食パン」のレシピ。
他にもいろいろなレシピがありますが、焼き上がり時間が短く耳部分が柔らかいので、我が家はずっとこれを作っています。
愛用強力粉はアマゾンの国産強力粉100パーセント使用「春よ恋」。他の強力粉よりもきめ細かく香りがよくできるような気がしています。
イースト菌2.8グラムは0.1グラム単位の微量が計れるスケールでないと計れないので、ホームベーカリー購入後に購入しました。
材料をぶちこむ
作り方は、上記の材料を羽根をつけたケースに全てぶちこむだけ!入れる度に風袋引きの0表示ボタンを押せば単体で計測できます。
唯一の工夫点は、最初にバターをはかること。粉類を入れた後にバターをはかると、多すぎたり少なすぎたりしたときに一度取り出そうとすると粉まみれになってしまうからです。
全て入れたらホームベーカリー本体にセットして蓋を閉めます。
イースト菌を別入れしてスタート
別入れケースにイースト菌を入れたらスタートボタンを押して、作業終了。あとは出来上がりを待つのみです。
数時間後、完成。ケースから出し冷ます
「ピーピーピー」という音が鳴ったら完成、すぐに取消ボタンを押して、中のパンをケースごと取り出します。
めちゃ熱なので、厚手ミトンは必須。(購入した機種はセットでついてました)
さらに2分ほどしたらケースをひっくり返し、網を置いたアルミバッドの上で1時間ほど冷まします。
早くケースから出さないと余熱が入りどんどんパンが固くなっていくので、ここでいかに早く出すかが私的に大事なポイントです。
冷めてから切る
先述しましたが、焼き立てパンは柔らかすぎて上手に切れません。ほかほかのパンを食べたい欲求を抑えて、表面が冷たくなったぐらいでパンスライサーに乗せガイドに包丁を入れ、切ります。
購入当初パンスライサーなしで切ってみましたが、全く上手に切れず悲惨なことになりました。パンスライサーはホームベーカリーで食パンを焼く方には必須アイテムだと思います。
終わりに
ホームベーカリーでのパン作りは手間だなあと感じることもありますが、メリットに思うところが多いので、ズボラな私でもゆるく長く続けることができています。
毎日食べる食パン。日々食べたものの積み重ねが後々の健康につながると感じています。自分や家族の健康のためにも、これからもホームベーカリーを活用していきたいなと思っています!