口を舐める犬

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シロとクロの謎行動|犬が他の犬の口を舐める理由を観察してわかったこと

犬が他の犬の口を舐めるのはなぜ?【多頭飼いでよくある行動】を考える

多頭飼いをしていると、「どうしてこの子は、あの子の口をしつこく舐めるんだろう?」と不思議に思う場面に出会うことがあります。

犬同士が口元を舐める行動は、一般的には

  • 子犬が親犬に甘える行動
  • 安心や服従を示すサイン
  • 距離感を測るためのコミュニケーション

などと言われています。

ただ、実際に家庭で起きている行動は、教科書通りに割り切れるものばかりではありません。

我が家の犬たちを見ていると、
これは単なる上下関係ではなさそうだな」と複雑さを感じる瞬間が何度もありました。

我が家のシロとクロの不思議な関係【実体験】

シロとクロ

我が家には、トイプードルのシロとクロがいます。血縁はありませんが、幼い頃から共に過ごしてきた生まれが半年違いの兄弟犬です。

この二匹は、一緒にじゃれて遊ぶことはありません
それぞれが、少し距離を保つことで平和に暮らしているような関係です。

ただ、ある場面になると、決まって起きる行動があります。

それは、
私がシロを膝に乗せているとき、クロが執拗にシロの口元を舐めようとすること。

シロの口を舐めるクロ

シロはというと、

  • 顔を背ける
  • 牙を少し見せる
  • でも本気では怒らない

という、なんとも曖昧な反応をします。

完全に拒否するわけでもなく、
かといって歓迎しているわけでもない。

クロはしつこく舐め続けようとしますが、シロが本気で「しつこいワン!」という態度を見せると、諦めたように引いていきます。

この行動に考えられる犬の心理

こんなシロとクロの様子を観察していて、いくつかの心理が重なっているのではないかと感じました。

甘えと安心確認・独占欲

甘えるクロ

クロは基本的に、私に甘えたいタイプの犬です。
いつも視線の先にいて、抱っこやスキンシップを私に求めてきます。いつだって私の愛を独占したいのです。

だからこそ、シロが膝にいるとき、
そこは本当は自分の場所なのに、え?なんで?」という気持ちが刺激されてちょっとモヤっとしているように思えます。「自分の安心の場所がシロに取られてしまった!え!?大丈夫?」といった感じもあるのしょうか。
でもクロは、要求のために我を通す強さは性格上持ち合わせていません。基本的に平和主義なのです。

だから直接私とシロの間に割り込む代わりに、
シロに対して舐めるという行動を向けて自分の気持ちを伝えているようにも見えます。

距離感の調整

シロは優しい性格で、
クロが近づいてきても、すぐに本気で怒ることはありません。

ただし、クロがやり過ぎると
それ以上は嫌」というラインを、きちんと態度で示します。(具体的にはうなって噛みつくふりをする)

犬同士が、
言葉ではなく行動で距離感や気持ちを伝えている様子が、とてもはっきりと伝わってきます。

序列と立ち位置の確認

クロがシロの口を舐めるのは、
遊びたいというわけではなく「確認」に近い行動にも見えます。

  • 今、誰が優位なのか
  • 自分はここにいていいのか

そんな序列や立ち位置を、舐めるという行動で確かめているようにも感じられました。

多頭飼いでは「問題行動=悪」ではない

しつこく口を舐めようとするというこの行動を見ていると、
やめさせたほうがいいのかな?」と一瞬迷うこともあります。

でも、シロとクロの場合、

  • 流血するほどの喧嘩はない
  • どちらかが極端に萎縮する様子もない
  • 日常生活は穏やか

という状態が保たれています。

シロにいたっては、普段はクロにかまってもらえないことが多いので、お膝に乗っているときはクロが自分に寄ってきて関心を示してくれることを、どこかでちょっと喜ぶ気持ちもあるように感じれます。

でも先に乗った自分に優先権があると信じているから、どかない。笑

シロにちょっかいをだすクロ

そう考えると、
これは「問題行動」というより、
犬同士なりの関係調整のプロセスなのかもしれません。そしてコミュニケーション手段

人間の目から見ると不思議でも、
犬たちの中では、きちんと意味のあるやり取りが行われている感じがします。

シロとクロを見て思うこと【人間関係にも似ている】

シロとクロ

シロとクロの関係を見ていると、人間関係と似てるな~と思います。

  • 近づきたいけれど、踏み込みすぎたくない
  • 譲りたくないけれど、完全に拒否はしない
  • 相手の反応を見ながら、距離を探っている

べったりいつも一緒よりも、こういう距離感の方がうまく行く関係って人間にもありますよね。

犬たちはしゃべらないぶん、行動で上手に関係を築いて調整しているような気がします。

不思議な行動は、犬同士の関係をうまく回すために必要な行動なのかもしれません。

だからこそ、教科書通りに
「矯正する」「正解を当てはめる」よりも、
飼い主は危険がない限り、まずは静かに見守りながら観察して、犬の行動理由を考えてみることが一番大切なのではないでしょうか。

まとめ|犬の行動は「サイン」であって答えではない

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犬が他の犬の口を舐める行動の正解は、一つではありません。

そこには、

  • 甘え
  • 確認
  • 距離感
  • 独占欲

といった、感情が色々と重なっているように思えます。他にも、相手の犬の体調変化を感じ取って「おかしいワンね」とペロペロして確認している場合もあるかもしれません。

シロとクロの行動を見ていると、
言葉で感情をやり取りしないだけで、犬同士の関係も、人と同じようにいろんな感情やが揺れ動いているのだと感じます。

もしあなたの家でも、
「これってどういう意味?」と思う行動があったら、
すぐに答えを出そうとせず、少しだけ観察してみるときっと新しい発見があります。

そこには、その子なりの理由が、ちゃんと隠れているかもしれませんよ。

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