古民家

【蜘蛛画像なし】恐怖の巨大蜘蛛・アシダカグモの家の中への侵入を防ぐ方法、対策

あなたはアシダカグモを見たことがありますか?家の中にいるゴキブリなどの害虫を食べてくれるので益虫とも言われていますが、動きが早く巨大で脚の長い見た目をしており、虫嫌いの私は虫の中でもナンバーワンに苦手。

良い虫でも怖いものは怖いのです。家の中では決して出会いたくない虫…。

隙間の多い古民家では完全に侵入を防ぐことは不可能ですが、可能な限りの対策を記しておきたいと思います。※写真を見るのも怖いので、今回は実物の画像なしでお届けします。虫嫌いの方もご安心ください※

アシダカグモについて

長年大阪でマンション暮らしをしていたシティボーイの旦那さんは、今の古民家に引っ越してくるまでアシダカグモを見たことがなかったそうです。

戦うにはまずは敵(?)を知ることが大切ですよね。アシダカグモについて軽く知識を得た上で対策を練っていきたいと思います。

江戸時代、貿易船に乗って東南アジアからやってきた

アシダカグモはインド原産の蜘蛛。元々日本にはいませんでしたが、江戸時代に東南アジアからの貿易船に乗って輸入品にまぎれ日本へやってきたそうで、1873年に長崎ではじめて発見されたとの記録があります。

今では全国に広がり、北海道、東北など積雪の多い地域を除き、本州、四国、九州と日本中に生息しています。

家の中の害虫を食べるため益虫とされている

成虫のアシダカグモは一日で10匹以上のゴキブリを捕食するそうです。2、3匹いれば半年で家のゴキブリを壊滅させることが可能とか。

日本では昔から「蜘蛛は殺すな」とよく言われますが、それも納得。現代でもゴキブリの名ハンター、アシダカグモは一部では「アシダカ軍曹」と崇めらています。中にはペットとして買っている人もいるそうです。

アシダカグモの生態は?夜行性?寿命はどれくらい?

アシダカグモは脚を広げた大きさが約100~130ミリ。市販のよくあるボールペンぐらいの大きさで、脚が長くかなりインパクトがあります。色は褐色系です。

アシダカグモは夜行性。たまに昼間や朝にも見かけることがありますが、家の中で休んでいるだけかも。活動するのは夜間です。ゴキブリと同じ感じですね。

一般的に蜘蛛というと蜘蛛の巣を張って餌を待つというイメージがありますが、アシダカグモは蜘蛛の巣は張らず、家の中を徘徊パトロールして、虫などを食べます

餌となる虫はゴキブリ、蚊や蛾やハエなどの動く昆虫類。大きいアシダカグモはネズミを捕食することもあるそうです!殺菌作用のある消化液を注入、溶かしながら食べるということなので、衛生的には安心な食べ方です。

ゴキブリやネズミと違い、人間の食べ物などを食べることはありません。まさに益虫です。

家の中に住んでいるらしいですが、庭でも時々見かけます。家を拠点に庭にも狩りに繰り出しているのかもしれません。

平均寿命は3年から5年ほどですが、7年生きるツワモノもいるそうです。メスは年に2度ほど産卵(1回に300個も!)、脱皮を1年に10回ほど繰り返し成虫になります。

我が家では、家の中でアシダカグモが死んでる!?と思ったら脱皮した後の抜け殻だったことが何回かありました。

活動期は6~8月と言われていますが、9月10月頃まで我が家では見かけます。秋口のアシダカグモは大きいものが多く怖いです…。

冬の間は温度変化の少ない軒下などに隠れて半冬眠で冬越ししてるそうで、冬に見かけることはほとんどありません。

臆病で大人しい性格で、こちらが近づくと基本的に逃げていきます。ただしこちらが捕まえようとするなどの攻撃を仕掛けると、稀に噛みついてくることがあるそうです。

毒はないので安心ですが、嚙まれたら腫れることもあるらしいので、十分気を付けましょう。

まとめ↓

  • 色と大きさ…茶褐色・脚を広げて100~130ミリ
  • 活動期…春~秋(冬は半冬眠)
  • 寿命…3~7年
  • 餌…ゴキブリ、ハエ、蚊、蛾などの虫(稀にネズミ)
  • 蜘蛛の巣は張らずに自ら餌を狩りに行く徘徊性

アシダカグモを家から追い出すための対策

決して悪いものではないアシダカグモということは分かりましたが、特に夜中に天井や床を這っているアシダカグモには出会いたくありません…(安眠妨害)。

外にはいてもいいですが、家の中にはできるだけ入ってきてほしくないというのが正直な気持ちです。以下、私が実践しているアシダカグモを家の中で見ないようにするための対策です。

対策1 できる限りの隙間をふさぐ

アシダカグモが入っていった隙間
外の壁と柱の隙間。こんな数ミリのところに入っていくのを目撃しました。

アシダカグモは身体が薄く、かなりせまい隙間でも出入りできます。古民家の我が家は柱などゆがんでいるところが多く、襖がピタッと閉まらない箇所が多いです。

そんな1センチあるかないかの隙間でも、アシダカグモが通り抜け他の部屋へ移動していく様子を何度か目撃したことがあります。

古民家ならではかもしれませんが、以下我が家で実践している隙間ふさぎの箇所です。

  • 襖の隙間には、すきまテープを貼る。
  • 外からの侵入を防ぐため雨戸と窓の隙間に網を取り付ける。
  • 屋内側、屋根や天井との隙間をふさぐ。
  • お風呂使用後、浴槽の栓は閉めておく。ごみ受け網がずれてないか確認。
  • お風呂の扉は閉じておく。
  • トイレの手洗い、排水溝という排水溝には網をつける。
  • 換気扇にはカバーを。エアコン室外機ホースに防虫ネットやキャップをつける。

ゴキブリが好む水回り(風呂・洗面所・トイレ・台所)にはアシダカグモも出没することが多いです。そのあたりは重点的に隙間チェックをしましょう。

対策2 餌となる害虫を駆除する&こまめな掃除

蜘蛛の巣
蜘蛛の巣を張る家の中の小さい蜘蛛などもアシダカグモは捕食します。

アシダカグモはゴキブリなどの害虫を餌としています。生きて動いている虫を食べます。そのため、餌となる害虫をできるかぎり駆除すれば、家の中での出現率を下げることが可能です。

アシダカグモがいるということは、家の中にゴキブリなどの害虫(餌)がいるということ。家の中の掃除は大前提ですが、それでも隙間の多い古民家で完全に駆除するというのは難しいです。

以下、私が実践している対策です。

  • 天井や壁の蜘蛛の巣はこまめにとる。
  • ゴキブリ対策(ゴキブリ団子&定期的にゴキブリのいなくなるスプレーをする)をしっかりする。
  • 掃除機をまめにかける。
  • 死角を作らないように床にものを置かない。

掃除嫌いのズボラな私。掃除に関しては行き届いていないところが多いですが、夏から秋はこまめに掃除するように特に心がけています…。

対策3 虫がいなくなるスプレーをする

虫のいなくなるスプレー
愛用中の虫のいなくなるスプレー

これは気休めかもしれませんが、寝る前寝室にシュッとワンプッシュすると24時間殺虫効果が続くという虫がいなくなるスプレーをしています(各社から様々な種類が出ていますよね)。

蚊や小虫などはやっつけられますし、ゴキブリのような大き目の虫も嫌がって入ってこないのでは、とにらんでいます。赤ちゃんやペットがいても使用に問題はないそう。

基本的に餌となる虫がいなければ、アシダカグモは入ってこないはずです。寝ている間に益虫として他の部屋の害虫駆除をしてくれるのは構わないので、とにかく寝室だけには来ないで欲しいと願っています…。

それでも隙間から入ってきてしまうこともあります。安眠のためには、夏場だけでも蚊帳を使うのも一つの手かもしれません(アシダカグモが出る度に買おうかと真剣に悩んでいます笑)。

もしも出会ってしまったら? 逃がし方と駆除方法

虫取り網
我が家は直径30センチほどの虫取り網を使っています

どんなに対策をしていても、出会ってしまうことはありますよね。一人のときは可能であれば虫取り網を使って捕獲、遠くへ逃がすようにしています。

子供の蜘蛛なら小さいので、網をかぶせてしばらく静止していたら勝手に網の中に移動してくれます。そのままくるっと網を返し外に連れて行って少し遠くに逃がしたら一安心。アシダカグモを重宝してくれる家に行くことを願って…。

大人の蜘蛛は大きすぎて私は捕獲できないので、旦那さんにお願いしています。虫取り網で捕獲のコツはアシダカグモのいる壁の下を網でたたくことだそう。

アシダカグモは体が重いので、網の中に勝手に落ちてきます。持ち手の伸びる大型の虫取り網を使うのが捕獲しやすく、おすすめです。

以前殺虫剤をかけたことがありますが、逆にすごい勢いで走り出し大混乱になりました。殺虫剤は効くまでに2分ほどかかる上に結構大量にかけないと効果がないので、私は殺虫剤はおすすめしません…。

抵抗のない方は新聞紙でたたく等でも駆除可能ですが、卵もちのメスには注意。下手にたたくとお腹に抱えた卵のうがはじけ、中からそれこそ「蜘蛛の子を散らす」ように数百匹の子蜘蛛が出てくることがあります。

終わりに

虫が怖くない人にとっては何でもない、むしろ害虫駆除してくれる益虫のアシダカグモ。ただし私のように見た目が怖いので家の中で出会いたくないという人もいると思います。

今回は虫嫌いの私が実践しているアシダカグモ対策についてでした。まずはゴキブリ対策をすることがアシダカグモ対策への第一歩かと思います。

できる限りの対策をして、虫に悩まされない快適なおうち時間を過ごしましょう!

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