2023年の元旦は、家族で東大寺大仏殿へ初詣に出かけました。近くの春日大社に比べて空いておりゆっくりと参拝することができました。
元旦朝の大仏殿内の様子・混雑具合や見所とあわせて少し分かりにくい東大寺の古札お守り返納所の場所をご案内します。
2023年元旦の東大寺大仏殿
我が家は毎年元旦の0時~8時の間に行われる東大寺大仏殿無料参拝時間内に参拝をしています。毎年行われるので、是非利用してお参りしてくださいね。
ちなみに元旦の午前8時までは大仏殿の上方にある観相窓が開けられ、中門(大仏殿正面の門)から大仏様のご尊顔を拝むことが可能になります。
拝観時間と拝観料金は下記ホームページ(東大寺公式)でご確認ください。
2023年・正月の混雑具合は?
我が家は無料拝観ギリギリの7時55分に入堂しましたが、通常参拝時と変わらないぐらいの人出でした。主に朝の時間帯は地元民が多いような印象でのんびりしています。
大仏殿に入堂する際も、係員の方が「堂内は混雑しておりません、ごゆっくりご覧くださーい」とアナウンスしていたぐらい。
混んでいたのは授与品販売所だけでした。
やはり初詣というと、お寺よりも神社。奈良でも圧倒的に春日大社へ参拝へ出向く人が多いです。(3が日の人出・東大寺は約6万人、春日大社は約50万人!)
東大寺大仏殿はとにかく規模が桁違いなので人がたくさんでも混み合っているように感じないことが多いですが、正月は特にゆっくりまったりとした印象を受けます。
特に朝や拝観終了時刻前の夕方は空いていると思います。混雑が苦手な方、ゆっくりと過ごしたいと思う方には、正月の東大寺初詣はおすすめ!
古札やお守りの返納場所は?
比較的空いている東大寺大仏殿の中でも混雑が見受けられたのは、授与品販売所。毎年それだけ多くの方がお守りやお札を購入しているということですよね。
お寺はお寺、神社は神社に古札やお守りは返納すればよいと言われていますが、できれば購入した神社仏閣に返納したいところ。東大寺で初詣がてら返納したいという方も多いと思います。
春日大社では参道沿いに大々的に返納所が設けられているので分かりやすいのですが、東大寺のお守り返納所は目立たず分かりにくいです。東大寺の返納場所は以下の2か所。
東大寺・古札お守り返納場所
- 東大寺大仏殿内(大仏殿入って左方向・金色に輝く鴟尾(しび)の近く壁沿い)
- 東大寺二月堂売店横(屋根のない階段を上がったところ)
東大寺大仏殿に入るには別途参拝料金がかかるので、参拝する予定がない方は少し足をのばして東大寺二月堂に返納へ出向くのが良いでしょう。
返納しようと古札やお守りを持って行ったけれど返納場所が分からない!という方は、見つからないからとあきらめずにこの2か所のどちらかを訪れ返納し、気持ち良い新年を迎えてくださいね。
大仏殿・堂内の様子
大仏殿前の階段を登ると、左手に常香炉が。身体の悪いところに煙をかけるとよくなるという言い伝えがありますよね。
お心持ちを入れて、お線香を立てました。
ちょうどそのとき、朝日が!大仏殿から朝日が望めるなんて、今年は良いことがありそうです。
堂内に入ると、大仏様がお出迎えしてくれました。入ってすぐの場所は人が多いですが少し横にずれれば写真撮影も可能。何度見てもその偉大さに圧倒されます…。
お隣は虚空蔵菩薩像。大仏様と並ぶお姿は、思わず手を合わせてしまう圧巻の光景です。
左回りに歩いていくと、東大寺大仏殿屋根の上にあるのと同じ鴟尾(しび)が。人と比べると大きすぎてびっくりです!
その隣には臨時の絵馬・土鈴販売所が。土鈴と絵馬は600円、牛玉札は1500円でした。さらにその隣奥が先ほどご紹介したお守りの返納所です。
四天王の広目天を過ぎ、
大仏様の後ろ姿にも圧倒&魅了されつつ歩いていくと、
おみくじの臨時販売所が。気持ち程度の行列ができていました。行列用のロープがあったので、カウントダウンぐらいの深夜の時間帯は混んでいたのかもしれません。
おみくじの臨時販売所は四天王・多聞天像の後ろでした。
柱くぐりはコロナ渦以降閉鎖されていて、残念ながらまだ再開はしていません。
ぐるっと一周回って、最後は如意輪観音像と大仏様。日本とは思えない大きさと迫力です。
帰り際、ちょうどお坊様が基壇に上がり、大仏様にお祈りするところでした。
出口前は、授与所。お守り各種の販売があり、御朱印もここでいただけます。
お正月限定のご祈祷受付などもありました。
回廊内、出口前の売店は朝8時過ぎにはまだ開いていませんでした。
午前8時を過ぎても観相窓は開いていましたが、日差しの関係か窓の中は真っ暗で大仏様のご尊顔は窓越しでは拝むことができませんでした。(泣)
東大寺南大門から大仏殿までのメイン通路。午前8時過ぎですが写真の通り人も少なく、鹿ものんびりと歩いていました。静かな元旦の朝を堪能できました!
大仏殿参拝とあわせて訪れたい!戒壇院千手堂特別公開
東大寺といえば大仏殿の大仏様、南大門の仁王像、東大寺ミュージアムといった印象ですが、それだけではありません。
大仏殿参拝とあわせて訪れたいのが、戒壇院千手堂。東大寺大仏殿横のトイレ横から階段を下って少し歩き、修理中の戒壇堂を過ぎたところにあります。
東大寺大仏殿とはうって変わって人が少なく、芝生や自然が多く気持ちよい空気が流れています。
公開されているのは、厨子入千手観音菩薩像、四天王像・鑑真和上像。普段はこの戒壇院は非公開なのですが、手前にある四天王像で有名な戒壇堂が工事中のため代わりに特別公開されています。
- 拝観時間…8:30~16:00
- 拝観料金…中学生以上600円・小学生300円
- (※毎月6日は法要後10時より拝観可能、2月15日~3月5日は拝観停止)
元旦の朝も変わらず公開されていました。東大寺大仏殿よりさらに静かで落ち着いた雰囲気です。
東大寺参拝に訪れる多くの方が大仏殿だけ参拝して帰ってしまいますが、東大寺の奥深さ深遠さを味わいたければ是非戒壇院千手堂を訪れてみてくださいね。
東大寺大仏殿から徒歩5分もかからないので、おすすめです!
まとめ
正月の東大寺は、近くの春日大社と比べて空いておりゆっくりとお参りすることができる穴場初詣スポット。
ゆっくりと大仏様を拝み、古札やお守りを返納してすっきりと気持ち良い2023年をお過ごしください。