2021年に縁あっていただいたカブトムシたち。マットを放置していたら、幼虫が生まれていました。翌夏には4匹の幼虫を羽化させることに成功。
せっかく生まれた命です、途中で死なせてしまうことなく無事に育て上げたいですよね。今回は飼育初心者にもできたカブトムシ幼虫のお世話の方法と、羽化までの道のりをお伝えします。
はじめてカブトムシの幼虫を育てる方の参考に少しでもなれば幸いです!
カブトムシの幼虫を発見
2021年はカブトムシのオスを6匹、メスを1匹飼育していました。
卵が採れたらいいな~という興味本位でメスとオスを中サイズの飼育ケースに同居させ、産卵用にも使えるマットを厚めに入れてみました。
そのまま通常通りに飼育、数週間したある日、メスが☆になっているのを発見しました…。
「メスが死んじゃったからもう卵生まれないねぇ…」と息子と残念がっていましたが、しばらくしてマットの中で動く1センチほどの白い幼虫を数匹発見。9月6日のことでした。
オスを別ケースに移してそのまま放置していました。本来はマット交換をすべきだったようですが、年末まで時々霧吹きをしていただけでした。
年末から4月までは玄関横にある扉のついた物置のような部屋に霧吹きも全くせずにケースごと放置していました。
4月中旬、はじめてのマット交換
冬の間、寒さもあってお庭に出る機会も減り、すっかりカブトムシのことを忘れていました…。
暖かくなってきた4月12日。お世話をさぼっていたし、もう死んでしまっているかもしれない…とビクビクしながら息子と一緒に物置から出してきた飼育ケースを思い切ってひっくり返してみました。
すると中から6匹の幼虫が!特に死んでしまった幼虫などはいないのかもう微生物に分解されてしまったのか分かりませんが、死がいは見当たらず一安心。
9月に見た幼虫とは比べ物にならないぐらい大きくなっていてプリプリしていました。
事前に購入していた幼虫用のマットを新たにダイソーで購入した大サイズの飼育ケース(500円商品)に入れ、上の方に元々幼虫が入っていた糞の混じったマットを少し足しました(自分のにおいがついたマットがあると落ち着くらしいです)。
ちなみに購入した幼虫用マットは発酵臭のようなものが少ししたので、開封して大きなたらいに入れ1~2日日干し。すると、においが消えました。
マットの上に幼虫を置くと、もぞもぞ動き1分程度でマットの中に潜り、それっきり出てきませんでした。
↑カブトムシ幼虫がマットに潜っていく様子
5月初旬、最後のマット交換
大サイズの飼育ケース(幅30センチほどのもの)に6匹入れましたが、あまりせまいと蛹室を作るのに失敗して死んでしまうのではないか…と心配になり、ケースを分けることにしました。
5月5日。大サイズの飼育ケースを2つに増やし、それぞれ3匹ずつ入れてみました。ちょうどよさそうです。
幼虫は前回のマット交換時よりもかなり大きくなっていました。フンもたくさんしていたので、新聞紙に移し廃棄しました。
国産カブトムシは縦型の蛹室を作るそうです。蛹室の高さは約12センチぐらいだそうなので、蛹室が作りやすいように下から15センチほどのマットを押し固めました。マットが柔らかすぎると、上手に蛹室が作れないらしいです。
これより後はいつ蛹(さなぎ)になるか分からないので、マットを交換したり掘ったりしない方がいいとの情報があったので、最後のマット交換となりました。
1回目のマット交換では手袋をしないと幼虫を触れなかった息子でしたが、今回のマット交換では慣れたのか、素手で幼虫を持ち、新しいマットに移動してくれました!
ちなみに虫が苦手な私はもちろん持てないので、大きめのスコップを使いギャーギャー言いながら移動しています(笑)。子供の成長はすごいですね。
6月 ついにさなぎに!蛹化(ようか)までの様子
5月以降は玄関の片隅にケースを置いて時々観察していました。夜になるともぞもぞ動いているのが確認できました。きちんとマット交換をして土を食べたからか、少し大きくなったような気がします。
そのうちあまり動くなってきました。6月中旬から蛹化(ようか)がはじまりました。幸運にもケースの端っこにいた幼虫は、蛹になる様子を観察することができました。幼虫がだんだん褐色っぽくなり赤色のカブトムシっぽいカタチになっていきました!
他の幼虫たちも、ケースの下から見ると蛹化しているような丸い影が6匹分確認できました。
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(↑蛹の画像を撮り忘れたため、インスタからイメージ画像としてお借りしています)
そのうちあまり動くなってきました。6月中旬から蛹化(ようか)がはじまりました。幸運にもケースの端っこにいた幼虫は、蛹になる様子を観察することができました。幼虫がだんだん褐色っぽくなり赤色のカブトムシっぽいカタチになっていきました!
他の幼虫たちも、ケースの下から見ると蛹化しているような丸い影が6匹分確認できました。
7月初旬 ようやく羽化がはじまる
7月7日七夕の夜、マットの表面に穴が開いていました。のぞいてみると、オスのカブトムシが!マットから上がれないのか、苦しそうにもぞもぞともがいています。
はじめての羽化だったのでこれが異常なのか正常なのか分からず、とりあえず触らずに様子をみることにしました。
翌日、例のカブトムシがもがいている様子はありません。マットに開いていた穴も閉じています。夜になってもそのままです。
帰宅した旦那さんにマット少し掘って手を入れてもらうと、オスのカブトムシが出てきました。死んでしまっていました…。その姿に特に異常はなかったように見えましたが、おそらく羽化不全だったのでしょう。残念でした。
しかしその2日後の7月9日の夜、マットの上を歩くメスのカブトムシの姿が!今度は無事羽化できたようです。この日は2匹のメスが羽化し、翌日には同じく2匹のメスが誕生しました。
羽化を確認したら再びマットに潜って他の幼虫の蛹室を壊してしまわないように、用意しておいた他のケースにすぐ移しました。
幼虫は6匹、1匹が羽化不全で4匹のメスは無事羽化しました。あと1匹残っているはずの幼虫はいつまで待っても出てきません。
一週間ほど経っても出てくる気配がないので、思い切ってマットを掘ってみると底の方にオスのカブトムシが蛹室の縦向きのまま死んでしまっていました。蛹室内で何かトラブルがあったのかもしれません…。
2021年に生まれたカブトムシの幼虫は、6匹中4匹(すべてメス)が無事羽化し成虫になるという結果に終わりました。生まれたメスは皆小ぶりでした。
無事羽化して成虫になる確率は飼育下で6~7割程度と聞いたことがあるので、妥当な数だったかもしれません。
はじめてのカブトムシ幼虫飼育・感想と反省点
はじめてのカブトムシの幼虫飼育で分からないことも多かった2021年度。たくさんのカブトムシを羽化していた方々がこの記事を読んだらきっと「ありえない!」という感想を抱くことと思います。
それぐらい適当だったのに、4匹も無事羽化してくれたカブトムシたちに感謝です。
参考までに、6匹飼育にかかった費用は大サイズのケース500円が2つ(ダイソー)=1000円、幼虫用のマット10L・約1000円(アマゾン)が一袋の大体2000円でした。
以下、2021年度カブトムシ幼虫飼育の反省点です。
- カブトムシの幼虫を確認した時点でマットを交換すればよかった(数が確認できるし、成虫のおしっこなどで汚れたマットを取り換えることができるから)
- 10月ぐらいのまだ暖かく幼虫がよく動く秋口にマットを1回交換しておけばよかった(秋のうちにたくさん土を食べておくと大きいカブトムシになるらしいので)
今回の反省を生かして、2022年のカブトムシ幼虫飼育に挑戦していきたいと思います!
終わりに
2021年度は、2回のマット交換以外ほぼ放置していたのに、4匹のカブトムシが羽化してくれました。カブトムシは思っていたよりも幼虫も強くたくましい昆虫のようです。
幼虫は成虫のように飛ばないし、動きも遅いので虫が苦手な私でも慣れたらそこまで怖くありませんでした(見た目はインパクトありますが…)。
はじめて幼虫を育てる方も難しく思わずに、是非カブトムシの幼虫飼育に挑戦してほしいと思います。