2度目のカブトムシ産卵繁殖にチャレンジした2022年秋。2ペアで臨みましたが、予想を超える大量の幼虫の誕生に驚きました。想像を超えて上手に産卵繁殖できてしまったようです。
今回実践した産卵方法と成功の秘訣と思われる事項をまとめました。産卵が上手にいかないという方やたくさんの幼虫を育てたい方の参考になれば幸いです。
2022年の秋に自宅で生まれたカブトムシ幼虫たち
2022年度の夏は、4匹のカブトムシ成虫を飼育。メス2匹、オス2匹だったので、幼虫が生まれるといいねぇと言いながらそれぞれペアリングしてみました。
交尾がすんだと頃に、メスだけ取り出して産卵用に用意したマットへ移動。ダイソーの大サイズの飼育ケース満タンにマットを敷き詰め、それぞれ1匹ずつ投入しました。
9月末には卵を産んだと思われるマットの中に小さな幼虫の姿が!成功したようです。
何匹いる?9月末、ケースを開けてみる
親の成虫たちが☆になりはじめた頃、幼虫のいる飼育ケースのマット表面がうんちまみれになってきたので、幼虫のいる飼育ケース1つをとりあえず開けてみることにしました。
1つ目の飼育ケース
外からは何匹いるのかは分かりません。大きなタライに幼虫のいるマットをひっくり返します。すると出てくる出てくる、予想以上に大量の幼虫が出てきて驚愕!その数23匹でした。
交尾させたのは3日間ぐらい、産卵マットにいたのは1週間ぐらい。ペアリングしたメスはとても身体が小さく、そんなにたくさんの卵を持つようには見えなかったので驚きでした。
しかもみんな結構大きくなっています…。1匹も死んでいなかったのでこれまた驚き。よくこんな小さな飼育ケースで成長したなとその生命力に感服しました。
元の飼育ケースにはとても戻せません。手持ちの飼育ケースに新しいマットを敷き詰めて、幼虫たちを何とか分けて入れていきました。
2つ目の飼育ケース
ということは、もう1つの飼育ケースも同じ状態のはず。すぐにでもケースをひっくり返して確認したかったですが、交換用の新しいマットが全然足りません。
マットが届くのを待ってケースを開けることにしました。
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マットの到着を待っている間、幼虫が活動する夜間にケースをのぞいてみると、なんとマットの上に2匹ほど大きな幼虫が出てきてしまっているではありませんか!
調べてみると、これは異常事態。通常幼虫がマットの上に出てくることはなく、マットが汚れすぎて苦しいかエサが足りないかなどの理由で出てきてしまうらしいのです。
まさに幼虫からのSOS…。いつもお世話になっているチャームさん(種類も豊富で出荷が早い!)でマットをまとめて購入したのですが、そんなときに限って大型台風の接近で配送が遅延してしまいました。
通常注文後2日以内には到着しますが、届いたのは4日後ぐらい。それでも幼虫たちは死に絶えることなく我慢してくれていました。
やっと新しいマットが到着して、2つ目のケースを同じようにタライにひっくり返すと…。1つ目のケースよりもさらにすごい数の幼虫が!!その数約30匹。
数えていましたが、多すぎて途中でよくわからなくなってしまいました。(汗)こちらも死んでしまっている幼虫は一匹もおらず、みんな健康そうです。
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家にある小さな飼育ケースも大きめの飼育ケースも全て使いましたが大量の幼虫たちはおさまりきらず、近所のおじいちゃんにいらない小さめの衣装ケースをもらいにいきました。
それでも追いつかず最終庭の物入れに使っていたフラップボックスを使うことに。なんとか幼虫たちを新しいマットのある広さに余裕のある新居に入れてあげることができました。
幼虫飼育がうまくいった理由・秘訣
結局50匹以上の幼虫が誕生&成長した我が家。正直こんなにたくさんの幼虫はいらなかったのですが、繁殖させるという意味では大成功でした。
もっとカブトムシ飼育初心者だった昨年に育った幼虫は6匹でしたし、今年カブトムシ成虫をもらってくれて繁殖に挑戦した近所のお友達は生まれた幼虫は10匹だったと言っていました。
今年の我が家は1つのペアあたり20匹以上生まれているので、上手に産卵&幼虫が成長できる環境にあったということでしょう。使った産卵用マットもよかったのかもしれません。
今年実践した産卵方法
以下、昨年度幼虫飼育の反省を踏まえて、今年実践した産卵方法です。
- 産卵マットを入れた飼育ケースを1匹に1つずつ用意しておく
- オスの飼育ケースにメスを入れる(3日間)
- メスだけ取り出して、用意しておいた産卵マットに1ケース1匹ずつ入れる
- 5~7日後にメスを取り出す
夕方メスをオスのケースに入れると、すぐにオスが出てきてメスを見ていました。そして暗くなる頃再び見に行くと、オスがメスの上にかぶさり交尾をしていました。
無事交尾が終わると、オスとメスが仲良く同じカブトムシゼリーを食べ始めます。(かわいい)
1日目から交尾してましたが交尾期間を3日間としたのは、3日あれば確実に卵を持つだろうと思ったからです。
また3日以上の交尾はメスの身体に負担がかかるのではないかと思ったので、それ以上はやめました。カブトムシのオスは精力的らしく、2つのペア両方ともしっかり3日間交尾していました。
メスのためにもやめて良かったです。(汗)
産卵マットは袋の説明文にある通りに、飼育ケース中サイズ満タンに入れました。
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メスを産卵マットに入れるとすぐに潜っていきました。マットの上にはカブトムシゼリーを置いておきました。
調べたところ1日に2~3個の卵を産んでいるらしいとの情報があったので、
2匹とも小さめのメスだし多くてもそれぞれ10匹ずつぐらい生まれればいいかな、卵が生まれたとしてもみんな卵が無事にかえるわけじゃないし
と思い、5日ほどでメスを取り出すことにしました。
1匹のメスはよくご飯を食べにマット上に出てきていたのですぐに移動できましたが、もう1匹のメスはなかなか出てきませんでした。7日以上たってようやくマットの上に姿を発見し、無事移動。
先に出したメスが2つ目の飼育ケースで産卵した子だったので、産卵日数が短かった方がたくさん産んだということになります。産卵数は産卵期間の長さよりも個体差によるようです。
これは憶測ですが、ある程度メスが卵を産んだだろうというところで取り出したことで、土から出たり潜ったりしている親である成虫に卵がつぶされずにすんだことが、大量のカブトムシ幼虫誕生につながったのではないでしょうか。
成功の秘訣
- 大きめの飼育ケースに良い産卵マットをたくさん入れる
- メスを産卵マットから早めに取り出す(5日~1週間)
もっと大きなケースを使用してあとプラスで1週間ぐらいメスを産卵マットに入れておけばもっとたくさん幼虫を誕生させることができるかもしれませんね。
産卵後のメスを長生きさせる方法
昨年度産卵したメスは1匹でしたが、オスとの同居期間も産卵マットにいた時間も長く、産卵マット上で早くに死んでしまいました。
産卵はメスの身体を弱らせます。今年は頑張ったメスにかわいそうな思いはさせたくないと思い、産卵マットから出した後ヤシガラチップやクヌギの葉を敷き詰めた飼育ケースに1匹ずつ分けて入れました。
産卵するためのマットがなくなれば、メスは産卵をやめるという情報を発見したためです。
結果それがよかったようで、産卵後も2匹とも元気に日常生活を送り、1匹は成虫になって2か月以上と長生きしてくれました。
苦戦した里親探し
50匹以上生まれたカブトムシの幼虫たち。主人は飼育にノータッチなので、世話をするのは私(虫が苦手でカブトムシも触れない)と5歳の息子だけです。
息子がカブトムシを触れるのがせめてもの救いですが、マット交換など基本的なお世話をするのは母親である私…。
あまり動かないし逃げない幼虫の世話は何とかなるとしても、元気に飛び回る成虫を50匹もお世話する自信はありませんでした。(スペースも)
息子の友達に声をかけまくりましたが、意外にも皆もらってくれません。(泣)我が家と同じように結局母親が世話をすることになるから無理!というのが一番多い意見でした。
男の子でも虫に興味ない、虫は嫌いという子も結構多かったです。我が子も男の子ですが、元々はあまり虫に興味はなく車など人工物の方が好きで、当初はカブトムシも触れませんでした。
それでもカブトムシの飼育をしているうちに虫というものに興味を持つようになりましたし、数か月で死んでしまうカブトムシから命についても教えてもらっています。
男女差別する気はないですが、男の子はやっぱり虫を持ったり触れたりする方がカッコいいですし、母親である私が苦手でも頑張って昆虫飼育してよかったなと思っています。
何が言いたいかといいますと、親が虫が苦手でもお世話が大変でも、子供のために一度は昆虫飼育にチャレンジしてみてほしいということです。
ずっと虫が嫌いだった親である私も縁あっていただいたカブトムシ飼育の初チャレンジから多くのことを経験しましたし、人として成長したと思います。
ですので、この記事を読んだ方が成虫でも幼虫でももらう機会があれば、申し出を一蹴せずに飼育することを少しでも考えてみてほしいのです。
カブトムシは昆虫の中でもカッコいいですし、育てやすいので!
最後に50匹のカブトムシ幼虫たちのその後の行方をご紹介して終わります。
顔の広いママ友に色々なところで声をかけて売り込んでもらい、11月末には我が家で育てる7匹の幼虫を除き全てのカブトムシを里子に出すことに成功しました。めでたしめでたしでした!
終わりに
2組のペアから50匹以上のカブトムシ幼虫を誕生させた2022年。産卵・繁殖は大成功だったと思います。予想外の大成功で、逆に管理しきれない数になってしまったのが今回の反省点。
幼虫マットや譲渡用を含めた飼育ケース代金もなかなか痛い出費でした。(汗)
友人の尽力があって何とか里子に出すことに成功しましたが、2023年度はちょうどよい産卵数になるように日数を調整してみようと思います。