幻想的なろうそくの灯りが奈良公園一帯を照らすイルミネーションイベント・なら燈花会(とうかえ)は、夏の風物詩として定着している超人気イベント。
2024年はコロナ渦以前の規模で開催され盛り上がるのではないかと期待されています。毎年なら燈花会に赴く地元民が、見どころや屋台情報をご紹介します。
なら燈花会2024はいつ?
2024年なら燈花会・開催情報
- 日時…2024年8月5日(月)~14日(水)の10日間
- 点灯時間…19:00~21:30
- 開催場所…奈良公園一帯
- 鑑賞料金…無料
点灯時間は19時からですが奈良公園一帯は常に無料で出入り自由なので、19時には鑑賞予定のスポットに到着しておくと、スムーズに鑑賞スタートできますよ。
出入り自由な奈良公園で行われているので、もちろん鑑賞料金は無料。
ただし特別夜間拝観実施会場(社寺)のライトアップを鑑賞する場合には有料となる場合があるので、詳しくは公式HP(随時更新)でご確認ください。
ちなみになら燈花会では例年、花火の打ち上げはありません。
なら燈花会とはどんなイベント?ざっくり説明
なら燈花会は、奈良公園一帯を約12000個のろうそくの灯りで彩るイルミネーションイベントです。広大な奈良公園内には、東大寺・春日大社・興福寺などの世界遺産が盛りだくさん。
それらの世界遺産の建造物とのライトアップや夜間特別拝観などのコラボイベントも毎回企画されていて、奈良ならでは貴重の見どころとして目玉の一つとなっています。
実はなら燈花会は1999年から続くけっこう歴史あるイベントで、今年で26回目の開催。
ちなみに、なら燈花会の「燈花」とは、灯心の先にできる花の形のかたまりのこと。これができると縁起が良いと言われています。
なら燈花会のろうそくは、
訪れた多くの人に幸せが訪れますように
という願いを込めて、サポーターの方々が期間中毎日手作業で一点ずつ火入れをしています。
そんなろうそくの灯りはLEDと違いゆらめきがあり、とても幻想的。
ちなみに冬には瑠璃色の灯りで奈良公園を灯す「なら瑠璃絵」というイベントもありますが、なら燈花会の方が規模が大きく認知度が高い印象で、期間中にお盆休み期間に入ることもあり多くの人でにぎわいます。
人出は多いですが奈良公園は広いので人が分散されるため、比較的ゆったりと自分のペースで鑑賞できます。
ロマンチックな雰囲気を恋人と堪能するもよし、友人同士や家族同士でワイワイ楽しむのもよし。せっかくなので浴衣を着て散策するのもおすすめです。
奈良は暑いですが、日没後は少し過ごしやすくなります。是非夕涼みがてら、なら燈花会にお出かけください。
おすすめ鑑賞スポットと屋台情報を地元民が紹介!
なら燈花会2024年のイベント詳細情報は7月10日時点でまだ出ていませんが、毎年大体
興福寺、猿沢池と五十二段、奈良国立博物館前、浮雲園地と奈良春日野国際フォーラム甍(いらか)、春日野園地、東大寺、浅茅ヶ原(あさじがはら)、浮見堂、春日大社
の合計9つの会場でライトアップが実施されます。この記事では、例年の燈花会における人気の鑑賞スポットを3つ厳選してご紹介するので、よければ当日のスケジュール決めの参考にしてください。
おすすめ鑑賞スポット3選
9つも会場があると全部を周るのは中々大変ですし、どこを鑑賞しようか迷ってしまいますよね。そこで、地元民の私がここは毎回絶対に見に行くというおすすめのスポットを厳選してみました。
このどれかを鑑賞できれば、とりあえずなら燈花会の良さを堪能できるかと思います。
浮雲園地&春日野園地
まず外せない場所は、浮雲園地・春日野園地のメイン会場です。東大寺参道横に広がるこの2つの園地は、とにかく広大。ちなみに2つの園地は隣同士なので、簡単に行き来できますよ。
広大な草原一面に、ろうそくの灯りが一面に灯りまさに圧巻!ここは桃源郷?と勘違いするぐらいの幻想的な光景が広がります。昨年度のライトアップは光の花畑と、天の川のようでした!
ろうそくの数が他会場と比べて圧倒的に多く、さえぎるものがないため全体を見渡すことができますし、広いので多少人が多くても混雑を感じにくいです。
個人的にはここを見ずに燈花会に行ったとは言えないと思っています。(笑)
春日野園地からは、東大寺大仏殿とのコラボも楽しめますよ。
一客一燈という自分でろうそくに火入れできるイベント(有料)も、この浮雲園地の奥で実施されているので是非参加してみてください。
浮雲園地横の東大寺参道には、屋台もたくさん出ています。飲食を楽しみつつ、イルミネーションも楽しめるのも、この場所の特権です。
浮見堂&浅茅ヶ原(あさじがはら)
浮見堂(うきみどう)は鷺池というため池の真ん中に浮かぶお堂のことですが、なら燈花会では池の周りとお堂につながる木製の橋、そして浮見堂がろうそくの灯りでライトアップされます。
浮見堂は周囲を木々で囲まれているため余計な光がなく、ろうそくの灯りの美しさが際立ちます。
幻想的で、とても人気のあるスポット!燈花会期間中は通常お堂への立ち入りはできないですが、橋を渡ることはできます。(橋がせまいので通行制限はあり)
浮見堂では有料でボートに乗り池の中を一周することができるのですが、燈花会期間中はかなり混雑し行列ができます。
しかし待った分特別でロマンチックな光景を目にすることができるので、デートの方や遠方から観光に来た方は、是非利用してみてくださいね。
浅茅ヶ原(あさじがはら)は、浮見堂から階段をのぼりメイン会場の浮雲園地方面に向かう途中にある木々が生い茂る丘のような場所。ここでは、他とは違う丸い竹オブジェによる光の演出が楽しめます。
足元にはろうそくの灯りが、見上げると竹オブジェの灯りがあり、まるでファンタスティックな森の中を散策しているような気分に。
東大寺方面⇔浮見堂方面に向かう予定の方は、是非この浅茅ヶ原会場を通ってみてくださいね。
猿沢池と五十二段&興福寺
近鉄奈良駅から一番近くアクセス抜群な、なら燈花会会場はこちら。猿沢池に映る灯りの水鏡が美しく幻想的です。
五十二階段には各段に竹のカップに入ったろうそくの灯りが置かれますが、階段の高低差で立体感が出て迫力があり、見ごたえ抜群。
例年は上の写真のような猿沢池からのぞむ興福寺五重塔ライトアップとのコラボが楽しめとても人気なのですが、興福寺五重塔は昨年から改装工事に入ってしまったため、しばらくはこのコラボはお預けとなります。
そのため2024年度は興福寺会場はオープンするかどうかは不明。
2月に開催されたライトアップイベント・なら瑠璃絵では興福寺金堂の広場が会場となっていたので、もしかしたら例年とは違った形でライトアップされるかもしれません。
駅が近くアクセスが良いため、点灯開始時間の19時に猿沢池周辺に集まり鑑賞スタートする人が割と多いです。
早い時間に混雑しやすい場所なので、他の鑑賞スポットにも立ち寄る予定の方は先に他のスポットまで足をのばしてしまい、猿沢池周辺は鑑賞の最後の方に鑑賞するのがおすすめです。
屋台情報!どこに出る?どんなメニュー?
昨年度のなら燈花会では、
- 春日大社参道のにぎわい縁日(奈良国立博物館の裏手あたり)
- 東大寺南大門前参道沿い
この2か所に屋台が出ていました。(2024年の情報はまだ出ていないので、変わる可能性はあります)他にも、近鉄奈良駅から東大寺方面に続く大通り沿いにもチラホラ屋台が出ていることもありますよ。
春日大社参道にある「にぎわい縁日」が、なら燈花会の公式屋台。
東大寺南大門前の参道は、燈花会期間外以外もいつも屋台が出ている場所です。
春日大社参道は長いですが、にぎわい屋台が出ていたのは燈花会会場にもなっている奈良国立博物館の裏手あたりで、興福寺方面から春日大社を目指すと最初にある鳥居(一の鳥居)を過ぎたあたりにありました。
各屋台のメニューはいわゆるお祭り屋台の定番メニューで、
ベビーカステラ・イカ焼き・はしまき・カットフルーツ串・からあげ・ポテト・やきそば・たません・クレープ・いちごあめ・たこ焼き・かき氷・ずわい棒・冷やしきゅうり
など一通りそろっています。他、ビールやジュース、スムージーなど飲み物類を販売している屋台もありました。子供が喜ぶスーパーボールすくいなど遊戯系の屋台ももちろんあります。
にぎわい縁日には昨年度は飲食用に特別に設けられたスペースはありませんでした。通路の端によって立ち食いする感じです。
にぎわい縁日は各会場をつなぐ道でもあり混雑するので、ゆっくりと飲食したい方には向かないかもしれません。
ただなら燈花会の点灯開始時間は19時ですが、にぎわい縁日の屋台は昼頃からやっているお店もありました。19時よりも前に、にぎわい縁日で先に飲食を楽しんでしまうのも一つの手かもしれません。
なら燈花会の会場(奈良公園)へのアクセス
- 会場(奈良公園)までの最寄り駅は近鉄奈良駅。近鉄奈良駅から(興福寺付近)徒歩約5分、JR奈良駅から徒歩約20分(バスで約10分)
- 車の場合、専用の駐車場はないので、周辺コインパーキング等をご利用ください。
- 自転車の場合、登大路園地駐輪場・浮雲園地駐輪場(共に無料・24時間営業)をご利用ください。
- バスの場合、奈良交通の市バスや市内循環バス(黄色いバス)、ぐるっとバスなどをご利用ください。(下車駅などは下記リンクを参考に)
まとめ
夏の奈良を幻想的に彩る光のイベント・なら燈花会のおすすめ鑑賞スポットと、屋台情報をお届けしました。
鑑賞スポットは特におすすめの場所を厳選しましたが、9つの会場どのスポットもそれぞれの特色があり美しいです。時間が許す方は、屋台で休憩しつつ是非全ての会場を巡ってみてくださいね。