新年早々、長年愛用していた炊飯器が寿命を迎え故障した我が家。
この機に憧れだった土鍋ご飯生活をしてみよう!と張り切ってネットで作り方を検索、炊いてみるも大失敗でべちゃべちゃご飯になってしまいました。
色々なレシピを見て練習しましたがどうしてもうまく炊けない…諦めかけた時、1冊の本に載っていた炊き方を試してみたところ上手に炊けるようになったので、炊き方をシェアします。
土鍋ご飯大失敗!レシピ通りにやってもびちゃびちゃに…
新年早々、愛用していた電気炊飯器が故障した我が家。10年以上毎日のように使用していたため、さすがに寿命と諦めてこの機会に憧れだった土鍋ごはん生活を始めてみることにしました。
夫婦ともに生まれてこの方電気炊飯器暮らしで、恥ずかしながら土鍋でご飯を炊いたことはありませんでした。
今の時代ネット検索すればいくらでも土鍋の炊き方レシピが出てくるし、余裕で炊けるだろう
と検索したレシピ通りに、手持ちの土鍋(無印良品の2~3人前サイズ)で炊飯してみることに。
結果、大失敗でべちゃべちゃご飯が完成…。せっかくの新米がべちゃべちゃというかねちょねちょというか、とにかく水分と粘り気がありすぎて、まずい。
失敗に驚きでしたが、
何回かやれば加減が分かって美味しく炊けるようになるだろう
と楽観視し1週間もの間、火加減はもちろん水分量や浸水時間を変えてみたり、色々なレシピを調べ土鍋での炊飯への挑戦を続けました。
しかし、どうやってもおいしく炊けないのです。
水を減らせば生炊けのような感じで臭みもひどくなり、火を強めれば米が焦げるし、どうやっても水分びちゃびちゃ・べちゃべちゃ感はぬぐえませんでした。
多くのレシピには水分量はお米1合の1.2倍程度、米1合につき210ml前後でとあります。1合につき180ml~240mlぐらいまで色々調整してやってみましたが、どれも失敗でした。
炊飯器の偉大さを実感した、ご飯がおいしくない辛い1週間…やはり炊飯器か、せめて炊飯用土鍋を購入しようかと考えましたが、そんなとき図書館でたまたま1冊の本に出会いました。
その本に書いてある土鍋ご飯の炊き方は、今までネットで見てきた方法と少し違っていたのですが、半信半疑でその通りにやってみると、なんとご飯が粒立って、水分が上手に抜けて美味しく炊けたのです!
実に1週間ぶりの美味しいごはんは感動ものでした。(笑)この記事では、本にあった炊飯方法をご紹介するので、私のように土鍋ご飯が上手に炊けない人は是非試してみてください。
プロが教える、土鍋ご飯を上手に炊く方法
このレシピは、プロの料理人である野崎洋光氏が著書「分とく山」野崎洋光の料理学の中で紹介している炊き方です。
他にも簡単で美味しそうなのにレベルアップできそうなレシピがたくさん載っていたので、気になる方は読んでみてくださいね★
必要なものは土鍋と米と水、計量容器(お玉)、アルミホイルのみ。
調理時間は浸水30分、炊飯20分、蒸し時間5分です。それでは早速やり方を紹介していきます!
よく耳にする「はじめチョロチョロ中パッパ」は、昔の羽釜の場合の火加減だそうです。土でできた土鍋はすぐに熱くならないので、この言葉は忘れてOK!
米を研いで浸水15分&水切り15分する
ネットで紹介されている多くのレシピには「浸水時間は夏は約30分、冬は約1時間」と書かれていました。そして浸水した水ごと土鍋に移す、もしくは水だけ変えて土鍋に移す、と。
浸水時間は悩みどころですが、この本のレシピには最低15分は浸水させ15分水切りをするとありました。この浸水したときの水は乾物臭さが移っているので、そのまま炊くと味が悪くなるのだそうです。
考えてみれば確かにその通りと納得!
お玉で米をすくいながら、土鍋に移す
水切りした米を、お玉ですりきり1杯すくって土鍋に移していきます。このとき、お玉何杯分を土鍋に入れたか忘れずにカウントしていきます!(我が家のお玉の場合、2合で4.5杯ぐらいでした)
「きちんと計量しないと、美味しく炊けない」とネットの炊き方にはよく書いてあったのでお玉1杯のアバウトさにビクビクしましたが、
なんとなくお玉一杯すりきりぐらいの量でざっくりでも問題なく炊けたので、そこまで神経質にならなくても大丈夫だと思います。とにかく何杯かだけカウントを忘れないように気を付けましょう!(笑)
お玉でなくてメジャーカップなど、何でも同量で計量できるものならOKと思います。計りなしで炊飯できるのは嬉しいですし、道具の限られる災害時などにも助かりますよね。
お玉で米をすくった回数と同じだけ、水をお玉にすくい注ぐ
お玉すりきり1杯の水を、米を入れた回数と同じだけ土鍋に注ぎます。米の種類や水分量の多い新米の場合は少し少な目にするなど、微調整しても。
我が家は新米でしたが、特に水分量を減らさなくてもおいしく炊けました。
著者によると、米を炊くときの水分量は2割増し(米1合180gに対して水210mlぐらい)と言われますが、これは浸水前の米に対してのこと。
浸水後には米の方が水分を吸って2割増しになっているので、米と水は同量でOK(実際には同量よりも少し水少なめで〇)なのだそうです!
今まで土鍋炊飯でびちゃびちゃご飯になってしまったのは、浸水前の米に対しての水量を浸水後の水量とごちゃまぜにしてしまっていたのも一因だったようです。
筒状にしたアルミホイルをフタと本体の間にはさんで強火で沸騰させる
土鍋のフタを閉じて、強火で沸騰させます。ここでポイントとなるのが、筒状に折りたたんだアルミホイルをフタの蒸気口(小さな丸穴)と本体の間にはさむというところ。
蒸気の逃がし口を作るためだそうです。フタに穴が開いているからそれで蒸気を逃がしているしOKと思っていましたが、それだけだと上手に蒸気が逃げきっていなかったのかもしれませんね。
ちなみにここから炊飯時間は20分、蒸し時間10分と合わせて30分で炊けます。
沸騰したら吹きこぼれないぐらいの中火にして7分
沸騰したら(フタを開けて確認してみてOK)、吹きこぼれないぐらいの中火にして7分待ちます。火が強すぎると吹きこぼれるので、火加減に注意。
私は吹きこぼれないからと調子にのって若干強めの中火にしていたら、コンロの高温防止装置に引っ掛かり自動消火してしまいました。(汗)
お手持ちの土鍋とコンロのクセに合わせて微調整してみてください。
中火と弱火の中間ぐらいにして更に7分
7分経ったら、今度は中火と弱火の中間ぐらいにしてさらに7分待ちます。
ネット上の多くのレシピには沸騰したら弱火で15分、もしくは中火で5分・弱火で10分などとあったので、この火加減と炊き時間もこの本のレシピ独特のもののよう。上手に炊くポイントの一つと思います。
弱火にして5分
弱中火で7分待ち香ばしい香りがしてきたら、今度は一番弱火にして5分待ちます。あと少し!
火を消して5分蒸す
弱火で5分経ったら、火を消してそのまま5分間放置し、蒸します。
フタを開けて空気を入れながら混ぜる
5分経過したら、ついにフタを開けるとき!きっと上手に炊けているはず!
お米を底からすくうようにして、余分な蒸気を逃がし空気を混ぜ込みながらごはんをほぐします。良い具合にお焦げができていることでしょう。
濡れふきんを土鍋にかぶせ、蓋をずらして蒸気を逃がし保温
炊きあがってすぐに食べる場合は必要ない工程ですが、おかずがそろうまで少し保温しておきたい場合、こちらの一手間を。
混ぜ終わったらそのままフタをしてしまわずに、濡らしたふきんを土鍋本体の上にかけ、フタを少しずらして保温しましょう。そうすると余計な水分が抜けて、びちゃっとしないので良いそうですよ。
上手に炊くポイントまとめ
実際にこのレシピ通りに作ってみて感じた、ご飯をびちゃびちゃにしないで美味しく炊くためのポイントを最後にまとめて終わります。
- 浸水した水は使わずに捨てる
- 同じお玉を使って、米と同量の水を入れる
- 筒状のアルミホイルをフタと本体の間に挟み蒸気を逃がす
- 炊飯は沸騰1分→中火7分→弱中火7分→弱火5分
土鍋やコンロの種類によって微調整は必要かもしれませんが、私はこのポイントを押さえて炊くことでびちゃびちゃご飯を卒業できました!
普段はネットで何でも調べることが多い私ですが、ネットからは学べないこともまだまだあるな、と実感した年初でした。今年は本もたくさん読んで、知識や知恵を増やしていきたいです!
まとめ
私のようになかなか普通の土鍋で上手にご飯が炊けない方には、だまされたと思って是非試してみてほしい、プロが教える土鍋ご飯の炊き方を紹介しました。
ふだんは炊飯器を使用していても、手持ちの土鍋で簡単にご飯を炊く方法を知っていて損はないと思います。(特に災害時などに、美味しくご飯が炊けたら救われますよね)
何より土鍋ご飯は美味しいですし、土鍋で炊けたら日本人として、自炊人として自信が持てること間違いなし。特別な道具も必要ないので、是非挑戦してみてくださいね!