2025年7月20日の市議会議員選挙が終了しました。自分が投票した候補は当選したのか、注目候補はどうなったのか、誰が議員になったのか、開票速報を見やすいように得票数順にまとめました。
今回の選挙に対する一市民目線での注目ポイントや感想・考察もまとめたので、あわせてご覧ください。
奈良市議会議員選挙2025 結果まとめ
選挙結果は出典元:奈良市役所HP:選挙速報(令和7年7月20日執行 参議院議員通常選挙・奈良市長選挙・奈良市議会議員選挙)で確認できますが、得票順になっておらず非常に見にくいので、順番に並べ直しました。
🗳 選挙結果ダイジェスト(得票順)
【得票順一覧】タップへの得票数順 📖↓ 折り畳みを開く
順位 | 氏名 | 得票数 | 政党 |
---|---|---|---|
1 | 🏆尾崎 のぶこ | 10,985票 | 参政党・新人 |
2 | 🌸中川 こう | 8,780票 | 日本維新の会・新人 |
3 | 🌸へずまりゅう | 8,320票 | 無所属・新人 |
4 | 🌸柿本 元気 | 6,968票 | 立憲民主党・元職 |
5 | 🌸江川 ゆり | 5,581票 | 国民民主党・新人 |
6 | 🌸大西 あつふみ | 5,336票 | 日本維新の会・現職 |
7 | 🌸ひぐち 清二郎 | 5,298票 | 立憲民主党・現職 |
8 | 🌸岡本 せいし | 4,875票 | 無所属・現職 |
9 | 🌸太田 こうじ | 4,828票 | 自由民主党・現職 |
10 | 🌸えのもと ひろかず | 4,656票 | 自由民主党・現職 |
11 | 🌸内藤 さとし | 4,449票 | 国民民主党・現職 |
12 | 🌸みちばた こうじ | 4,384票 | 自由民主党・現職 |
13 | 🌸松尾 こうじ | 4.282.208票 | 無所属・新人 |
14 | 🌸山本 直子 | 4.061.676票 | 日本共産党・現職 |
15 | 🌸森田 一成 | 3,864票 | 自由民主党・現職 |
16 | 🌸植村 よしふみ | 3,684票 | 無所属・元職 |
17 | 🌸やなぎだ 昌孝 | 3,628票 | 日本維新の会・現職 |
18 | 🌸下村 ちえ | 3,362票 | 無所属・現職 |
19 | 🌸八尾 としひろ | 3,256票 | 自由民主党・現職 |
20 | 🌸塚本 まさる | 3,175票 | 自由民主党・現職 |
21 | 🌸北村 たくや | 2,994.949票 | 日本共産党・現職 |
22 | 🌸横井 雄一 | 2,952票 | 無所属・現職 |
23 | 🌸井久保 ひろや | 2,885票 | 無所属・新人 |
24 | 🌸きたむら 翔平 | 2,860.050票 | 日本維新の会・新人 |
25 | 🌸みやいけ 明 | 2,822票 | 公明党・現職 |
26 | 🌸木下 しゅうへい | 2,759票 | 日本維新の会・新人 |
27 | 🌸まなべ 弘美 | 2,701票 | 公明党・新人 |
28 | 🌸やまぐち 寛 | 2,688.872票 | 公明党・新人 |
29 | 🌸そうだ 哲朗 | 2,537票 | 公明党・現職 |
30 | 🌸山口 裕司 | 2,496.127票 | 日本共産党・現職 |
31 | 🌸かぎた 美智子 | 2,488.528票 | 無所属・現職 |
32 | 🌸佐野 かずのり | 2,467票 | 日本維新の会・現職 |
33 | 🌸松石 聖一 | 2,436票 | 無所属・現職 |
34 | 🌸しなと 幸一 | 2,433票 | 無所属・元職 |
35 | 🌸田畑 ひさえ | 2,411票 | 公明党・現職 |
36 | 🌸くり 雄二 | 2,378票 | 公明党・現職 |
37 | 🌸松下 こうじ | 2,294.791票 | 日本保守党・元職 |
38 | 🌸阪本 みちこ | 2,230.652票 | 無所属・現職 |
39 | 🌸白川 ケンタロー | 2,222票 | 日本共産党・現職 |
40 | ますい 隆志 | 2,091.640票 | 日本共産党・現職 |
41 | 中島 かつじ | 2,066票 | 日本共産党・新人 |
42 | 酒井 たかえ | 2,065票 | 無所属・現職 |
43 | 中西 吉日出 | 1,991票 | 無所属・現職 |
44 | 松田 直子 | 1,943.323票 | 無所属・新人 |
45 | 西川 せいご | 1,933票 | 無所属・新人 |
46 | 岡田 ひろのり | 1,586票 | 無所属・現職 |
47 | 五郎丸 潤 | 1,553票 | 無所属・新人 |
48 | さかもと 寿美 | 1,377.818票 | 無所属・新人 |
49 | 辻中 たかし | 1,172.359票 | 無所属・新人 |
50 | みのうら みき | 1,033票 | 無所属・新人 |
51 | 北田 ひろゆき | 1,017票 | 無所属・新人 |
52 | かわさき ゆか | 908票 | 無所属・新人 |
53 | みべ ひろし | 664票 | 無所属・新人 |
54 | 小山 まさひろ | 434票 | 無所属・新人 |
55 | つちや 奈ほこ | 400票 | 無所属・新人 |
当選者を政党別にみると、自民党6名、公明党6名、日本維新の会6名、日本共産党4名、国民民主党2名、立憲民主党2名、参政党1名、日本保守党1名、無所属11名でした。
自民党は6名と最大ですが、現在奈良市議会内では方針の違いから「自由民主党・結の会」4名と「自由民主党・無所属の会」2名の2つの会派に分裂しています。
落選した23人のうち21人は無所属であり、政党の後ろ盾の強さが感じられる結果となりました。
過去最高水準の投票率——市民の関心はどこに向けられたのか
2025年奈良市議会議員選挙の投票率は62.87%と、近年では非常に高い水準となりました。特に男性では63.51%、女性でも62.32%と、性別にかかわらず高い関心が示されたことがわかります。
これは、同日実施された参議院議員選挙の影響に加え、SNSで注目を集めた候補者の登場が要因とみられます。
選挙前に市内各所に63番まである長い選挙看板が設置されたのも、「なんかすごい選挙になりそうだな…」とインパクトは大きかったかもしれません。
前回の市議選(2021年)の投票率は約50%台であり、今回の数値はそれを10ポイント以上上回る結果となりました。
市民の「今度こそ変えてほしい」「注目候補の行方を見届けたい」という思いが、実際の投票行動として現れたことがうかがえます。
市政に関心のある層では今選挙では「クリーンセンター問題」は大きな論点でしたが、多くの市民には「名前だけは聞いたことがある」程度の印象で、具体的な中身や争点は伝わりきっていないように感じます。
こうした“温度差”がある中で進んでいく重要政策こそ、メディアや議会、そして私たち市民が分かりやすく発信・対話していくための仕組みが必要なのではないか、と感じました。
市長選挙の結果はこちら↓
🔍 注目ポイント|注目の新人と今後の市政は?
1. 新人候補の躍進
トップ5のうち1,2,3,5位が新人という、新人候補の大躍進が今回の選挙結果の特徴の一つです。

特に尾崎のぶこ氏(参政党)が1万票超で他を大きく引き離しトップ当選。ビジュアル・知性・上品な印象が「奈良らしい」支持を集めたとみられます。
加えて、同日投票で行われた参議院選挙において参政党が全国的に躍進した追い風も大きく、政党ブランドと相まって票を一気に集めた格好です。

中川 こう
✅ 当選(2位)・8,780票
日本維新の会・新人(38歳・男性)#子育て教育#環境政策#身を切る改革
38歳の若さで「奈良はもっと変われる」を掲げて市政へ挑戦。薬剤師として健康長寿、子育て環境充実、環境・教育・防災インフラの強化を目指す、実行力と行動力が期待の維新の会新人候補。県議会議員中川たかしの秘書も経験。
- 保育無償化や教育施設整備、スポーツ振興で、子育てと成長を支えるまちへ
- 駅前・公園・道路の整備や買い物支援で、高齢者にも暮らしやすい地域づくりを推進
- 議員改革や県市連携による効率化で、奈良の課題を本気で解決
中川こう氏(日本維新の会)は、38歳の若さと薬剤師としての専門性を武器に、初出馬ながら2位当選を果たしました。健康・教育・インフラ整備など生活に根ざした政策を具体的に訴え、多くの市民の共感を集めました。
県議・中川たかし氏の秘書経験による行政理解や、維新の「改革」ブランドの追い風もあり、保守層・改革志向層の双方に広く支持を広げたとみられます。

へずまりゅう
✅ 当選(3位)・8,320票
無所属・新人(34歳・男性)#環境政策#環境政策#地域福祉
奈良の鹿保護活動や街の美化、外国人問題の解決に取り組む34歳の動画クリエイター。無所属新人として挑戦。1年以上継続して奈良公園でシカの見守り活動を行っている現場主義者。保育無償化や給食無償化も目指す。
- 外国人による水源地土地買収・伝統破壊を防ぎ、奈良の文化を守る
- 景観保全を重視し、メガソーラー開発に反対
- ゴミ箱設置や防犯カメラ世設置で奈良公園美化や動物福祉(鹿・犬猫)を支える活動を継続
そして元迷惑系YouTuberとして知られるへずまりゅう氏が、無所属新人として3位当選という波乱の結果に。支持の理由は明快で、「奈良の鹿を守る」「観光地の治安を回復する」など、分かりやすく感情に訴える訴えを街頭で連日展開。
SNSやメディアでの注目度も高く、若者や無党派層を中心に“現状を変えてくれそうな存在”として支持を集めました。異色の経歴ながら、既成政党や既存政治に不信感を抱く層の受け皿となったとみられます。
賛否両論ありましたが、普段は市政に無関心層の関心を掘り起こし、今回の選挙投票率アップに貢献したのは間違いないでしょう。

江川 ゆり
✅ 当選(5位)・5,581票
国民民主党・新人(36歳・女性)#子育て教育#文化観光#環境政策
奈良市出身、ベルギー在住と留学を経て音楽家・講師として活動。文化芸術振興、英語教育アップデート、地域での部活動改革、動物愛護教育充実と環境保護を掲げ、奈良の未来を育む国民民主党新人候補。
- 文化芸術・英語教育を通じて、子どもたちの感性と表現力を育てるまちへ
- 部活動の地域移行を支援し、学校外でも豊かな学びを得られる環境づくり
- 動物愛護と住環境保全の視点から、野良猫問題の根本解決と共生社会を実現
江川ゆり氏(国民民主党)は7,055票を獲得し、5位で初当選。幼少期からのベルギーでの生活経験や音楽講師としてのキャリア、清楚で誠実な雰囲気が市民に好印象を与えたとみられます。
政策面では文化芸術や英語教育、動物福祉への丁寧な姿勢が際立ち、政党に頼りすぎない地に足のついた訴えが支持層の心に届いた形です。
国民民主党という政党母体の安定感と、本人の実直で控えめな印象が「まじめに働いてくれそう」という信頼感に結びついたともいえるでしょう。
2. SNS発信型候補は苦戦——「動いて見せる」戦略が届かなかった理由とは
今回の奈良市議選では、SNSやYouTubeなどを積極的に活用し、日々の活動や政策を発信していた候補者の多くが予想に反して票を伸ばせず、落選となるケースが目立ちました。
特に若年層や子育て世代への訴求を意識したビジュアル重視の広報・動画コンテンツなどに力を入れた候補者が、結果的に無党派層をつかみきれなかった印象です。
一方で、SNSや街頭演説で派手な動きを見せなかった候補者、あるいは政党公認のもとビラ・新聞折込・地域ネットワークなど“アナログ”な手法を軸にした候補が、安定した票を獲得する傾向が見られました。
特に支持層が高齢世代中心の地域では、日々の発信よりも「誰が支えているか」「どこに顔を出しているか」といった実地の評価が票に直結していたようです。
また、参政党や国民民主党など、政党自体に追い風が吹いていた陣営では、候補者個人の発信力よりも「政党名の看板」が大きな力を持っていたことも特徴的でした。
奈良という土地柄、派手さや個人主義よりも“信頼感”や“所属の安心感”を重視する有権者が多い可能性が示唆されます。
一方で、SNS発信とリアルでの選挙活動が功を奏し、2位当選と快挙を成し遂げたのがへずまりゅう氏。
各種SNSで圧倒的なフォロワー数を誇るへずまりゅう氏の発信は拡散力が桁違いで、SNSでの強い個性と話題性が既存メディアにも波及しました。その結果、普段選挙にあまり関心がない無党派層や若年層に“顔と名前が一致する存在”として届いた点が他候補と異なりました。
単なる発信量ではなく、「誰に届いているか」「何が印象に残っているか」が明暗を分けたと言えるでしょう。今後の候補者は、情報発信を“伝わる設計”に変えていく必要があります。
へずまりゅう氏は「強烈なキャラ」と「1テーマ主義(鹿・外国人問題)」で、“記憶に残る存在”として有権者に刺さりました。
他の候補者が真似する必要はありませんが、「忘れられない人」になる設計は見習う価値があります。
3. 議会と市長の“ねじれ”構造は続く?
同日開催の奈良市長選挙では仲川市長が再選する一方、議会は一部政策で市長反対派(自民の一部・維新・公明・国民民主系)が多数当選。
綱引き状態のクリーンセンター問題など、市政の停滞リスクが今後も続く可能性があります。
一市民として、相互に話し合いの姿勢を保って、建設的に早期の問題解決に向けて協議してほしいと心より願います。
📝 編集後記:市民目線の選択だったのか?
今回の選挙は高投票率にもかかわらず、「実態が見えない候補」「政党ラベルで選ばれた候補」が上位に来た点に疑問を持ちました。
私はアラフォー夫婦で小学生の子どもがいる一般的な奈良市民です。
今までは投票は行くけど何となく選挙公報を見て適当によさそうな人を選んで投票。投票した後はすっかり忘れるというのが日常の、いわゆる無党派層です。
しかし、奈良市議会議員の一人が議会で居眠りしているニュースを見たり、市議会議員の年収は1000万円近くと聞いたりして、ちゃんと働かない人に納めた税金が流れていると思ったら腹立たしくなりました。
それで今回の市議会選挙では、調べて納得して投票したいと思い奈良市議会議員について最近調べ出し、自分のためにもブログ記事にまとめる活動をはじめました。
(↑こんなかんじで37人分作りました)
なので、今回の選挙では告示日前からかなり調べて、活動が見える議員や政策目標がしっかりしている議員も個人的にはかなり把握できたと思っています。だからこそ言いたいのですが、
SNSや議会での活動報告が一切なくても、名前や肩書き、認知度や政党だけで票が集まってしまう。そんな現実を目の当たりにし、「奈良市民は何を見て投票しているのか?」と素直に疑問を感じました。
私と同じように戸惑いを覚えた人も、少なくないのではないでしょうか。
一方で、想いや政策を丁寧に伝え続けていた新人候補たちの多くが落選し、むしろ「静かで見えない政治家」が再び議会に戻っていくという構図は、私たち市民にも問いを投げかけてきます。
もちろんすべての「静かで見えない政治家」が、何もしていないわけではないと思います。議会の中では縁の下の力持ちのように欠かせない存在なのかもしれない。
でも、それは私たち一般市民には外から見えません。議事録を読んで、議会中継を見てというけれど、堅苦しく難しすぎて、参考書を読むように萎えます。
市議会の中が外からもよく見えるように分かりやすい発信をするなど努力するべきだし、私たち市民も自分たちの暮らしを良くするためにも、もっと市政に興味を持って注視していくべきと思いました。
市政は、声をあげれば一市民の声も届きやすい一番身近で変えるチャンス満載の政治の場ということを、忘れずにいたいですね。
私たちの選挙は、投票して終わりではありません。
どんなに話題になった候補でも、実際に議会で何を発言し、何に賛成し、何に反対するのか。市政のどこに目を向け、何に対して行動しているのか。
選んだあとの「観察」と「対話」こそが、奈良の未来をつくります。
これからもこのブログでは、市民目線で市議会の動きを追い、誰が市民のために本気で働いているのかを記録し続けていきます。
「見える議会」「市民が関われる奈良市政」を、一緒に目指していきましょう。