古民家に住んでいると、ネズミの存在とどう向き合うかは避けて通れない問題だと思います。
我が家も、これまでにネズミが屋内に侵入していた時期があり、かなり神経を使った経験があります。
一方で今は、「完全にゼロ」ではないけれど、生活空間に入らせない状態を長く保てています。
この記事では、我が家の古民家の条件と、ネズミが侵入していた頃・していない今の違い、そして「これは警戒」「これは様子見」と判断している基準をまとめておきたいと思います。
自分自身の備忘録としてまとめますが、この記事が同じように古民家で悩んでいる人の参考になれば幸いです。
古民家の我が家について(前提条件)

我が家はおそらく大正期に建てられたと思われる古民家で、正確な築年数は分からないです。(多分築100年ぐらい)
天井は多くが板張りで、完全な密閉構造ではなく、ところどころに隙間があります。(※後年、一部リノベーション工事はしているようです)
- 天井:板張り(クロス張りの洋室も一部あり)
- 断熱:最低限(屋根裏が快適とは言いにくい)
- 通気性:かなりある
- 家族構成:大人+子ども+犬2匹
- 生活音:比較的多い
- 12年ほど居住
いわゆる現代の「高気密・高断熱住宅」とは真逆の構造といえるでしょう。
同じ地域の友人の家は平成建築ですが、冬にお宅にお邪魔するといつも室内が暖かく驚きます。断熱材や気密性の違いで、こんなにも温度差が出るのかと実感しました。
ネズミが屋内に侵入していた時期のこと
今から数年前、我が家ではネズミが明確に屋内に侵入していた時期がありました。
その頃は、
- キッチン周りの床に、しょっちゅうフンが落ちている
- 同じ場所に繰り返しフンがある(家具の裏や壁際が中心)
- キッチン周りから謎の物音がする(特に夜)
今振り返ると、あれは完全に「生活圏に入られていた状態」だったと思います。
この頃のフンの頻度が明らかに違っていて、「たまに見かける」レベルではなく、かなり日常的でした。
しかし当初、私たちはネズミに親しみ(?)がなく、ネズミのフンというものもよく分かっていなかったので、なにか落ちてるな、ぐらいに思っていて深刻視していませんでした。
しかしそのうちに明らかな異変に気付くようになりました。
ある日、カウンターの上に置きっぱなしにしていた大根がかじられていたのです。
次は、テーブル上に布カバーをつけて置いてあった果物も標的に。朝起きると布がかじられたのか、カバーがボロボロになって穴が開きそうになっていたのです。
そして決定打は、日中にキッチンからガタっと物音がしたので見に行ってみると…。
シンクで水洗いして乾燥させていたトマト缶が倒れていて、おそるおそる近づくとすごい勢いでネズミが壁を登ってどこかへ消えていったのです…。
あまりの驚きで、ネズミがどこを通って消えていったのか見届けることもできませんでした。
その後、大家さんを通じて近所の工務店の方に連絡し、ネズミの出入り口を一緒に探してもらうと、食器棚の裏の壁を破って出入りしていたことがわかりました。

ネズミが壁をかじって突き破ってきたようで、工務店の方には「古い家だから、これは対策のしようがない。超音波のネズミ除けを設置するぐらいしかできない」と言われてしまいました。
侵入口を塞いでから変わったこと

結局、その明確な侵入口は、夫がプラスチックの下敷きや金属のお菓子缶のフタなどを使って、塞ぎました。すると、状況は大きく変わりました。
- 屋内への侵入形跡はなくなった(音など)
- キッチンに頻繁に落ちていたフンがなくなった
- 食害も止まった
それ以降も屋根裏からは普通にネズミが歩いている音がしますし、完全にネズミの気配がゼロになったわけではないですが、生活空間とネズミの距離は明確に分かれたと感じています。
現在は補助的に、忌避スプレーや超音波タイプのネズミ避けも使っていますが、これらはネズミを追い払う「決定打」というより、
嫌がる要素を重ねて、できるだけ我が家(特に生活空間)に近づかないでもらう対策
といった感じです。
現在の我が家のネズミとの距離感

現在でも、
- 天井裏や壁の上を通っていそうな音がすることがある
- 板張り天井の隙間から、時々フンが落ちてくることがある
- キッチンの床でも、端の方にまれにフンが落ちていることがある
ただし、
- 毎日ではない
- 同じ場所に大量に溜まることはない
- 食品被害はない
- 明確な臭いもない
この状況から、
屋内に住み着いているというより、上部構造を通過しているだけ
と判断しています。
「住み着いている」と判断する基準

ネズミが家にいることで何が怖いかといったら、住み着いてしまうことではないでしょうか。
- 定住されたら家の中がフンやネズミの菌で不衛生になるかもしれない…
- 家の中でネズミが死んで大変なことになるかもしれない…
- 子育てされて屋根裏運動会になり、ネズミに家を半分乗っ取られてすごいストレスを感じるかもしれない…
そんな事態は絶対に避けたいですよね。
構造上、ネズミをゼロにするのは不可能でも、定住は防ぎたい。そのために対策方法の切り替えを考えるネズミ警戒について、自分なりに、次のようなラインを意識しています。
警戒が必要だと思う状態
- 同じ場所に毎日フンがある
- 数が明らかに増えている
- 食品をかじられる
- 臭いが出る
- 屋内で姿を見かける
様子見でよいと思う状態
- フンはときどき
- 天井や壁の上から落ちてくるだけ
- 頻度が低い
- 被害が広がらない
この違いは、過去に侵入されていた経験があるからこそ、はっきり分かるようになりました。
古民家だからこその事情

古民家は、
- 隙間が多い
- 完全に遮断するのは難しい
一方で、
- 通気性があり、屋根裏が快適すぎない
- 出入口が多く、弱った個体が外へ出やすい
- 人や犬の気配が常にある
こうした条件は、幸いにも定住や繁殖には向かないのだと思います。(中途半端な気密性と断熱材の入った家の方がネズミ定住には向くようです)
「完全にゼロ」を目指すより、住み着かせないラインを維持する方が現実的だと感じています。
今後の方針
我が家では、
- 過剰な密閉や工事はしない
- 異変があればすぐ気づける状態を保つ
- 見つけたフンは淡々と処理する
- 生活環境は変えすぎない
このスタンスでネズミと付き合っていく予定です。
古民家で暮らす以上、ネズミの存在をゼロにすることより、人の生活空間に入らせないことを優先しています。
おわりに
ネズミの話題は、どうしても「駆除」や「恐怖」に寄りがちですが、実際に長く暮らしてみると、状態を冷静に分けて考えることが一番大切だと感じています。
必ずしも、ネズミがいる=ヤバい家=絶対駆除というわけではありません。(特に古民家においては)
この記録が、同じように悩んでいる誰かの判断材料になればうれしいです。


