7月の市議選後、初の奈良市議会である臨時会が8/19から始まります。へずまりゅう(本名:原田将大)市議も初参加。今まで市議会に興味のなかった人も、どんな会議になるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。(私もその一人です笑)
この記事は、「まず何を決めるの?日程は?どこを見れば良い?」を最短で押さえるための前情報ガイドとしてまとめました。
奈良市議会の臨時会とは?何を決めるの?
- 選挙後初の臨時会は、議会の骨組みを整える会議(選挙直後の立ち上げ)。
- 主に決めることは次の4つです👇
👤 議長・副議長の選出
本会議の進行役=議会の顔
🧩 委員会メンバー決定
総務/厚生消防/市民環境/建設企業/観光文教 など
🗳️ 互選の承認
各委員会の正副委員長を委員同士で選び、その結果を本会議で報告
📄 市長専決処分の承認
補正予算や和解など、市長が議会を通さずに決議した緊急処理の事後チェック
↑提出議案資料はこちら(PDF)
日程はざっくりどうなりそう?(前回の流れから推測)
日付 | 主な内容 |
---|---|
8/19(火)10:00〜 | 👑 議長・副議長の選挙 / 会期・体制の枠組み整備 |
8/20(水) | 🗳️ 議員運営委員会の委員選任報告と互選報告(正副委員長を決定)→🧩 委員会メンバー承認 |
8/21(木) | 🗳️各委員会の互選報告(正副委員長を決定)→📄 市長専決処分(補正予算・訴訟和解等)の承認審議 |
8/22(金) | 📄(続) 市長専決処分(補正予算・訴訟和解等)の承認審議→🧩監査委員(市の財務・事務をチェックする役割)の選任→🔚 閉会・市長あいさつ |
※上記は公開資料の「予定」と過去(令和3年)の実際の進行を踏まえた概略です。
議会中継はある?
奈良市議会の様子は、奈良市議会公式HPリンク(下記)から中継を視聴することが可能です。
会議は4日間と長丁場でずっと中継視聴するのは正直しんどいですが、議会がどのようなものかと雰囲気が分かるので、少しだけでものぞいてみてはいかがでしょうか。
市民が注目すべき3つのポイント
- 👑 議長・副議長は誰に?…今後4年間の議会運営の「空気」が決まる。(議長が誰になるかで、議会の雰囲気や市長との距離感が変わる。副議長が誰になるかで、バランス型か多数派型か、議会の安定性に関わる。)
- 🧭 委員会の人事…教育・福祉・建設など各議員のテーマ担当が見える。
- 🧑🦱 話題のへずま市議の配属先…無所属のため、どの委員会になるかは議長の裁量がカギ。
議会に関する市民の「素朴な疑問」をまとめ
議会中継をまともに見たことがないイチ奈良市民の私が、今回臨時会について調べていて疑問に思った点をまとめました。同じような方の参考になれば幸いです。
Q1. 議長・副議長はどうやって決める?
→ 本会議で無記名投票が行われ、その場で開票・決定します。
前回選挙後の臨時会では、議員39名中で議長(土田敏朗氏)に27名が投票・副議長(山本憲宥氏)に28名と投票と票の集中が見られました(理由は下記の通り↓)。
Q. 議長・副議長の投票はなぜほぼ一人に集中するの?
→ 本会議では無記名投票ですが、実際には臨時会前に会派同士で調整が行われています。そのため、投票の時点で「誰が議長・副議長になるか」はほぼ決まっていることが多いのです。
- 🤝 会派間の水面下調整:会派の代表同士が事前に候補を一本化する
- 📢 議員総会などで雰囲気共有:公式決定ではないが、多数派の流れが伝わる
- 🗳 本会議の投票:形式上は投票するが、結果は事前調整を反映
- 👤 無所属議員:会派の話し合いには入れないが、最終的には「多数派に合わせる」か「別候補に入れる」かを判断
※ こうした事前調整は「議会を円滑に運営するための慣習」とされており、奈良市議会に限らず多くの自治体議会で見られる仕組みです。
Q. 「議員総会」って何? 公式記録は残る?
→ 本会議や委員会の前に行う全議員向けの説明会です。執行部が議案の概要や日程を説明し、議会運営委員会で決まった段取りを全体に共有します。ここでは議決はせず、多くの自治体で議事録は作成・公開されません(内部会合の位置づけ)。
- 📝 目的:議案の事前理解・用語共有・新議員のフォロー
- 🕒 タイミング:臨時会/定例会の直前
- 🔒 公開性:非公開が基本、録画配信・議事録なし
- 👀 市民目線:「いつ決めたの?」と感じる背景にある下準備の場
※名称は「議員総会」「議案説明会」など自治体で表記ゆれがあります。
Q2. 議会運営委員会って何?
→ 議会運営委員会は、いわば“議会の段取り係”。各会派の代表で構成され、どの議案をいつ扱うかを決める重要な委員会です。
奈良市議会では「会派ごとに人数配分して委員を出す」仕組みになっていて、会派の人数によって「議会運営委員会に出せる数」が決まっています。
へずまりゅう市議(原田将大)は臨時会でどう扱われる?
今回の臨時会で注目されるのは、無所属のへずまりゅう市議(本名:原田将大)の扱いです。
会派に所属していないため、どの委員会に配属されるかは議長の裁量によって決まります。
また、日程や議案の流れを決める議会運営委員会(議運)にはへずま市議をはじめ無所属議員は原則入れないため、
議会全体の進行に直接関与するのは難しい立場です。
👉 つまり、市民が注目すべきは「誰が議長になるか」+「その議長がへずま市議をどこに配属するか」のセットです。
Q3. 委員会メンバーは誰が決める?
→ 会議中に委員会メンバーを話し合い一人ずつ指名はしません(時間がかかりすぎ収拾がつかないので)。
会派ごとに人数に応じた枠配分→会派内で人選→議長が取りまとめ→本会議で承認、の流れです。
無所属議員は会派推薦がないため、議長の裁量で配属されます。
Q4. 「互選」ってなに?
→ 委員会メンバー同士の投票で正副委員長を決めること。
2~3日目の冒頭に「互選の報告」が本会議で読み上げられます(前日〜当日午前に委員会で決定)。
まとめ
- 初の市議会である8月臨時会。 初日は議長・副議長、2日目以降は委員会人事と互選。3~4日目は市長専決処分の報告とそれに対する市議の質問などが行われます。
- 議長人事+へずま市議の配属が今回の大注目。
- ニュースや中継を見る際に、本記事の「Q&A欄」などが理解を深めるお役に立てば幸いです!
📝 名称の表記について
公式文書では「原田将大」と表記されますが、市民には「へずまりゅう」の方が通じやすいため、本文では「へずまりゅう(本名:原田将大)」と併記しています。