犬の体調不良をきっかけに、もう一つ気づいたこと
先日、クロが体調を崩した数日間、そのすぐ隣で、もう一匹の犬・シロはまったく違う様子で過ごしていました。
クロが静かに休んでいる横で、シロはボールをくわえてプープー鳴らし、「遊ぼう」と何度もアピールしてきたのです。
体調の悪いクロを気にして、私がいつもより大人しくしていると、その分、明らかに元気を持て余しているようにも見えました。
同じ空間で、同じ時間を過ごしているのに、犬によってここまで状態が違うのかと、あらためて感じました。
※先日、もう一匹の犬・クロが体調を崩したことで、年齢や老いについて考えたことを、別の記事に書いています。👇
12歳になったシロは、今年とても調子がいい

シロは12歳になります。
年齢だけを聞けば、立派なシニア犬です。小型犬の12歳は、人でいうと60代半ば〜後半。
けれど、11歳だった昨年よりも今年のほうが、明らかに元気そうに見えます。
昨年は皮膚の治療が続き、エリザベスカラーをつけて過ごす時間が長くありました。
かゆみも強く、ストレスも大きかったのだと思います。昨年の冬は遊びたい気持ちがあっても、それどころではない様子でした。
今年は薬がよく効いていて、皮膚の状態も安定しています。
そのおかげか、体調全体がとても良さそうで、「12歳って、こんなに元気だっただろうか」と思うほどです。
病院でも「若い犬の動き」と言われるほど元気だけれど
シロは病院に行くと、診察室でも落ち着きがなく、椅子に飛び乗ったりすることがあります。
その様子を見て、先生から
「12歳の動きじゃないですね。これは若い犬の動きですよ」
と言われたこともありました。
確かに、動きだけを見れば、年齢を忘れてしまうほど元気です。
元気な中にも、気になっていたことはあった

一方で、完全に何も問題がなかったわけではありません。
同じ場所を繰り返し舐めていることがあり、関節炎の可能性もあるし、アレルギーかもしれない、という話になりました。
色々な対策を試した後、昨年からかゆみ止めの投薬にくわえステロイドの投薬を始め、それによってか、体調が安定してきた経緯があります。
ただ、振り返ってみると、かゆみが強かった時期や、舐めていた時期でも、椅子に飛び乗るような動き自体は変わらず見せていました。
動きが良いからといって、体の中で何も起きていないとは限らないのだと、今はそう感じています。
治療のおかげで、今の元気が続いているのだと思う
それでも、きちんと治療を続けてきたおかげで、今、大きなトラブルもなく、元気に過ごせているのは確かです。
年齢や体質を抱えながらも、その時々に合った対処をしてきた結果が、今のシロの状態につながっているのだと思います。
「年を取っても元気な犬」というよりも、支えながら、元気な時間を保ってきた犬。
今は、そんなふうに見えるようになりました。
動物病院の先生も度々おっしゃっている
「犬はしゃべらないから、本当は痛いのかかゆいのかも分からない。」
というお言葉。
まさにその通りで、しゃべらないからこそ普段と違う変化が見えたときに、こちらが気づいて、違和感を可能な範囲で解消してあげることが健康なシニア犬への道かなとも思いました。
冬に元気になり、夏にしんどくなる犬

シロはもともと体温が高く、興奮しやすい性格。そのせいか、冬の寒い時期のほうがよく動き、元気になります。日中もあまり寝ずに外を眺めていることが多いです。
一方で、夏になると様子が一変。
少しはしゃぎすぎると、すぐにしんどそうになり、熱がこもりやすく、熱中症が心配になることもあります。(実際度々フラフラしてしまうことがあります)
夏の方が疲れて寝ていることも多いです。元気な犬だからこそ、季節によって負担が出やすい場面があるのだと感じています。
夏でも比較的安定している犬もいる

一方、我が家のもう一匹の犬であるクロは、シロほど体温が高くありません。(ちなみに同じ犬種トイプードルです)
散歩でもシロのように過度に興奮することはなく、全体的に落ち着いた動きをする犬です。
そのためか、真夏でも比較的安定して過ごせることが多く、夏だからといって極端に体調を崩すことはあまりありません。
同じように年齢を重ねていても、どの季節に負担がかかるかは、犬によってまったく違うのだと実感します。そして年を重ねることで、季節の影響はより出やすくなるようにも感じています。
骨格や性格の違いは、年齢を重ねるほど表に出る

クロは体が小さく、骨や筋肉も繊細です。
その場の感情に集中して動いてしまう分、無理が出やすいところがあるような気がします。(ボールを思いっきりキャッチしようとして、体をひねり過ぎる・ダッシュしすぎるなど)
シロはクロより一回り体が大きく、骨格がしっかりしています。さらに性格も慎重で、無理な動きはあまりしません。
大概この二匹が喧嘩をしたあと、体に影響が出るのは、だいたいいつもクロのほうです。
足をひょこひょこさせることもあり(すぐなおりますが)、同じ出来事でも、受ける負担が違うのだと感じます。
年齢を重ねるほど、こうした体質や性格の差が、よりはっきりと表に出てくる気がします。
年を取ったから弱る、とは限らない

「シニア犬」と聞くと、だんだん弱っていく姿を思い浮かべてしまいがちです。
けれど、クロとシロを見ていると、
年を取ったからといって、同じように老いていくわけではないのだと感じます。
元気な時期が長く続く犬もいれば、途中で波が来る犬もいます。
しんどくなる季節が違う犬もいます。
それは優劣ではなく、ただその犬なりの体質とペースなのだと思います。
比べるためではなく、理解するために
クロとシロを比べて、どちらが良い、どちらが悪いという話ではありません。
同じ「シニア犬」でも、必要な配慮や守り方は、犬ごとにまったく違うのだと感じています。
- クロには、休む時間と無理をさせないこと。
- シロには、発散と興奮のコントロール。
年を重ねたからこそ見えてきた違いを、それぞれの犬に合った形で、これからも大切にしていきたいと思います。


