我が家には今年5歳になった男の子がいます。少し早めの10月22日に、春日大社へ七五三詣へ行ってきました。全国的にも有名で、ご祈祷も混み合う人気の春日大社。
今年の混雑状況やコロナ渦での制約、詳しいご祈祷の手順などを写真付きでまとめました。これから春日大社へ七五三詣に出かける方の参考になればうれしいです。
七五三とは?いつするの?
七五三とは子供の無事の成長、幸福や長寿を祈願して平安時代から行われてきた儀式です。氏神様に詣で無事の成長を祈願します。
昔は医療が発達しておらず子供の死亡率が高かったので、大事な儀式だったのでしょう。
一般的に女の子は3歳と7歳、男の子は5歳にします。
七五三は実年齢(満年齢)でする場合と数え年でする場合がありますが、どちらでも問題ありません。我が家の息子は実年齢の5歳(年中)でしました。
ちなみに数え年とは昔の年齢の数え方で、生まれたときを1歳として正月が来る度に年を重ねていきます。実年齢より1歳上になるというわけですね。
春日大社の公式ページの年齢早見表では、七五三の年齢は数え年で書かれていました。
春日大社の七五三詣(もうで)について
観光名所としても名高い春日大社。一般客も多くいつもにぎわっています。コロナ渦で色々と制約があるのかなど、ご祈祷に行く際に気になる点をまとめました。
予約制?
春日大社の七五三は先着順。予約の必要はありません。ちなみに春日大社は七五三に関わらず全てのご祈祷は先着順です。
七五三のご祈祷受付は10月1日~11月末日までとなっています。期間に気を付けましょう。
人数制限はある?
新型コロナウイルス対策の影響で、混雑時には人数制限がかかることがあります。春日大社からのお願いの中で
本年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため出来るだけ大人数でのご来社はお控えください。土曜、日曜、祝日、大安や友引などの日には、混雑が予想されます。混雑時には祈祷所へお入りいただける方をお祝いのお子様、ご両親、お子様の兄弟姉妹のみに制限させていただくことがございます。
「本年の七五三のお参りについて」 春日大社 PDFファイルより
我が家が参拝した10月22日は大安の天赦日でとても縁起の良い日にちでしたが、まだ10月ということもあってか特に制限なく一緒に来た全員が祈祷所へ入ることができました。
ただ七五三詣本番の11月になると相当の混雑が見込まれるので、制限がかかる可能性はありそうですね。
受付時間は?
ご祈祷受付時間は通年で9時~16時となっています。
初穂料(料金)は?
- 小祈祷5000円
- 中祈祷10000円 翌日より1週間祈祷
- 大祈祷30000円 翌日より30日祈祷
- 特別祈祷50000円 翌日より50日祈祷
- 特別大祈祷100000円 翌日より100日祈祷
※中祈祷以降は神楽あり。授与物に違いあり。
七五三の場合は小祈祷5000円が主流のようなので、迷ったら小祈祷で良いと思います。中祈祷以降は神楽もつくそうなので、祈祷時間が長くなって子供が我慢できないかもしれませんしね…。
我が家も小祈祷でした。
駐車場は?
ご祈祷の場合は駐車場無料。「七五三詣で来た」と駐車場入り口の係員の方に伝えると、「どうぞ~」と無料で入れてくれました。2台で行く場合でも「後ろも一緒です」といえば大丈夫。
通常は駐車1回につき1000円かかりますが、特に「前払いで後ほど返金」などの手間もありませんでした。
春日大社への駐車場へと続く道は観光客も多く混雑することが多いので、時間に余裕を持って出かけてください。
混雑具合は?
我が家が祈祷所へ到着したのは9時半前ぐらい。5~6組ほどの家族連れの姿がありました。組数自体は少ないですが、ご家族が多く混み合っている印象。
10月後半でしたが七五三とお宮参りが半々ぐらい、車祈祷の方が1組でした。
受付してから20分後ぐらいに祈祷開始、15分ぐらいで祈祷終了。待合所に戻ると先ほどよりも人数が増え、待合所が満席近い感じでした。
本殿参拝し再び祈祷所の前を通るとさらに多くの家族連れで祈祷所前がにぎわっていました。
やはり子供連れだとトラブルがつきものなので、出だしのスタート時間が遅くなりがち。9時から受付開始でしたが、10時から11時ぐらいにはかなり混み合ってきているようでした。
七五三は11月が本格シーズン。11月になったらもっと混み合うと思います。祈祷所へ入る人数制限がかかる可能性もあります。しっかりと心づもりして出かけましょう!
※2020年コロナ渦・真っ最中の11月大安の日に七五三へ行った友人は、我が家と同じくらいの時間帯に行き同じくらいの待ち時間で祖父母も合わせて家族みんなで祈祷所へ入れたそうです。
時間帯によっても混雑具合は大きく変わるのかもしれません。過去の事例ですが、ご参考までに。
当日の流れ
当日の流れと様子を写真付きで解説します。スムーズな七五三詣でにする参考になれば幸いです!
駐車場に車をとめる
まずは駐車場に車を停めます。ご祈祷所は駐車場入り口入って左手前の方面。主参道や春日大社国宝館・トイレが正面にありますがそちら側ではなく、なるべく左側に停車した方が歩く距離が短く済むのでおすすめです。
祈祷所へ歩いて向かう
駐車場左側にある坂道を道なりにのぼっていくと、左手に祈祷所があります。垂れ幕や七五三受付の大きな看板があるので、迷うことはないと思います。
朱色の建物が祈祷所です。2022年10月22日は9時半ぐらいの到着で、これぐらいの人出でした。祈祷所入口横にベビーカーをとめることができるので、赤ちゃん連れの方も安心ですね。
受付用紙を記入
祈祷所の外に2か所受付用紙を記入する場所がありました。手前の通路沿いにある記入所がにぎわっていますが、その奥の建物手前にも記入所があるのでこちらも利用しましょう。
ここで名前や住所などを記入します。ペンは備え付けで置いてあります。
祈祷所の横には自動販売機がすぐあるので、子供がぐずったときなどに上手に利用してください。
受付用紙と代金を受付で渡す
祈祷所入って左手にある受付で、受付用紙を渡し代金を支払います。このとき住所や名前生年月日を読み上げてくれるので、間違ってないか確認しておきましょう。
後ほど祈祷中に神主さんが読み上げます。
千歳飴の引換券をいただきます。なくさないようにかばんに入れておきましょう。
待合所に入る
待合所へは靴を脱いで上がります。大きな靴箱があるので靴をしまいましょう。履き間違いや紛失を防ぐためにも、家族分まとめて入れておいた方が良いと思います。
順番が来たら名前を呼ばれ中に入る
待合所は広くて解放感があります。ベンチシートがたくさん並べられているので、好きなところに座って順番を待ちましょう。
大声はいけませんが、みんなおしゃべりしていて割とにぎやかで和やかな雰囲気なので子供連れでも気を遣いすぎず済みます。
1回のご祈祷が大体15~20分程度。前の祈祷グループが入ったばかりだとそれぐらい待つので、待つのが苦手な子は待ち時間をつぶせるアイテムを持参しましょう。
参拝人数が多いと必然的に待ち時間も長くなるので覚悟が必要です。
待合所は気軽に出入りできるので、ぐずりそうだったら一緒に来た家族に待っていてもらって、子供と少し外に出て風にあたってくるのもおすすめです。
神前でご祈祷してもらう
順番が来ると待合所奥の金色をしたふすまが開き、子供の名前を呼ばれます。呼ばれたら家族みんなで中に入ります。3席×3列でイスが置かれていて、座る場所は神主さんが案内してくれます。
基本的に呼ばれた順番に前から席を埋めていく感じですが家族はまとまって座ります。
ご祈祷の間は神前なので写真ビデオ撮影はNG。携帯電話はマナーモードにしてかばんにしまっておきましょう。
ご祈祷所のイスは折りたたみ布座面の簡易イスで、少し立ったり座ったりがしにくいです。子供が小さい場合は3席の真ん中に子供を座らせて、転ばないように支えておきましょう。
ご祈祷は神主様の祝詞奏上や巫女さんの舞などがあります。荘厳な雰囲気。しっかりと祈祷してくれます。
祈祷者の住所名前などを読み上げている最中は座ったままですがずっと頭を下げている必要があるので、心づもりしておきましょう。
途中泣いている赤ちゃんや「もう嫌だ~」と言っている男の子などいましたが、巫女さんが舞で鈴を振っているときだけは静かでした。
待合所にある窓口で授与物をいただく
ご祈祷が終わり待合所に戻ると、待合所内の窓口に巫女さんの姿があり、名前を言うと授与物をいただけます。この時に受付でいただいた千歳飴のチケットを渡し、ここで千歳飴をいただきます。
千歳飴をもらって子供はご機嫌になりました(笑)。この紙袋を持たせたらご機嫌で歩いてくれることでしょう。
授与物と一緒に本殿参拝の案内図の紙を渡され、巫女さんから無料参拝について簡単な説明を受けます。祈祷所を出たらせっかくの機会なので本殿参拝に向かいましょう。
本殿参拝へ(無料)
祈祷所を出たら左側が本殿です。駐車場とは逆方向の道へ、道なりに進みます。朱色の建物が見えるので迷うことはないでしょう。
修学旅行生や団体客がこちら側から本殿に向かうことが多いので、タイミングが悪いと非常に混み合います。我が家もちょうど遠足の小学生とかち合い混雑していました。
我が子は通りすがりの小学生たちに「千歳飴いいな~、食べたい!」と言われてうれしそう(笑)。
外回廊に行くのに石畳の階段を数段登る必要があります。子供が転ばないように気を付けてください。
少し距離があるので、草履で歩くのはしんどいかも。我が子も草履で上手に歩けず嫌がったので、持参していたサンダルに履き替えさせました。
そのまま記念撮影しましたが、袴が長いのでサンダルは見えず問題ありませんでした。本殿内も広く結構歩くので、見えてしまうようなら写真撮影時のみ履き替えるようにしたら良いと思います。
朱色が美しい外回廊を歩いて藤棚側の入り口から入ります。そのまま直進すると参拝受付窓口があります。
案内図の紙を警備員の方に渡すと家族全員無料で参拝できます。通常は大人1人500円。ありがたいですね!本殿内はフォトスポットが盛りだくさん。
一般観光客の方も多いですが、スッと人が引くときがあるので、タイミングを狙って素早く写真撮影をしましょう!ちなみに春日大社境内・本殿内は三脚使用不可なのでご注意ください。
これで七五三詣は終了です!我が家はお宮参り以来の子供のご祈祷で上手くいくか冷や冷やしていましたが、スムーズに終われて一安心です。
授与物は?
小祈祷の授与物は、守護矢・じゆうちょう・おもしろ消しゴム、3色クーピーでした。子供向けによく考えられていますね。
A4サイズぐらいの白い封筒にまとめて入れて渡されます。少しかさ張るので、手つきのトートバッグなど持参して入れておくとその後の移動や写真撮影がスムーズだと思います。
春日大社七五三詣のポイント
- サンダルやスニーカーを常に持っておく
- できるだけ朝一番の祈祷を目指す
- 人が引いたときを狙って素早く写真撮影をする
以上を心掛けると、スムーズに七五三詣ができると思います。よければ参考にしてください。
着物はレンタルもおすすめ
今回着用の着物はレンタルしました。3泊4日で全てセット5800円ととてもお値打ちでした。1度きりのものなので、写真館の着物セットパックなどを利用しない方はレンタルもおすすめです。
クリーニングも必要なく送料無料で返送できたので後処理がとても楽でした。種類豊富で、子供も自分で好きな柄を選べて満足そうでした!
利用したレンタルについては下記記事にまとめたのでどうぞ。
終わりに
子供にとって大切な節目となる七五三。由緒ある春日大社でしっかりとご祈祷してもらえば安心ですし思い出に残ります!
何事もなくスムーズに楽しい七五三詣となるように、事前準備をしっかりとしてお出かけするのがおすすめです。これから春日大社へ七五三へ出かける方の参考になれば幸いです。