2023年も奈良の冬の風物詩である、なら瑠璃絵(るりえ)がはじまりました。奈良公園の夜が幻想的な光イルミネーションに包まれるイベント、なら瑠璃絵。
会場がかなり広いので、全部のスポットを回ろうと思うとかなり大変です。実際に鑑賞してきてここは良かったと思うスポットやSNSで人気のスポットを4つ厳選・写真付きでご紹介するので、会場での移動鑑賞の参考にどうぞ!
なら瑠璃絵2023年がはじまった
奈良公園内の世界遺産三社を光の道でつなぐイルミネーションイベント、なら瑠璃絵が2023年も無事はじまりました。今年で14回目になる、瑠璃色の光が美しい奈良の冬の風物詩です。
ライトアップはいずれも連日18時開始、21時頃終了(終了は会場によって時間前後あり)
なら瑠璃絵イベントについて詳細は下記記事にまとめたのでそちらをご覧ください。
今日は実際に2023年なら瑠璃絵の2日目(2月9日)に会場に足を運び鑑賞してきた記録をお届けします。良かったところ、微妙だったところをまとめたので、これから訪れる方の参考になれば幸いです。
実際のイルミネーション・建造物ライトアップのスポット
なら瑠璃絵2023 | 3日目
奈良公園に住むロクちゃんが「なら瑠璃絵おすすめルート」を教えてくれました!✨
近鉄奈良駅ー(約7分)→興福寺ー(約18分)→春日大社ー(約10分)→甍ー(約10分)→東大寺ー(約4分)→奈良国立博物館ー(約10分)→近鉄奈良駅 pic.twitter.com/XgZua5f0gg
— なら瑠璃絵 (@nararurie) February 10, 2023
駅や会場でなら瑠璃絵のフルカラーパンフレットがもらえるのですが、正直どこで何が見られるのかちょっと分かりにくかったです。(汗)
実際にイルミネーションが見られる場所をまとめたので、まずはご確認ください。
イルミネーションスポット
- 国際フォーラム甍【庭園青色LEDイルミネーション】
- 東大寺鏡池【光の演出・水鏡に反射するイルミネーション】
- 春日大社参道【光の演出オブジェ・スカイランタン】
- 興福寺北参道【光の演出オブジェ】
- 浮雲園地会場【光の演出オブジェ】
建造物ライトアップ
- 興福寺五重塔
- 東大寺大仏殿・南大門
- 春日大社本殿
- 仏教美術資料研究センター(春日大社参道沿い)
- 奈良国立博物館なら仏像館
この中で
必ず行きたいスポットは、国際フォーラム甍。
次におすすめなのが東大寺大仏殿・南大門と鏡池、本殿近くの春日大社参道。
我が家はイルミネーションスポットは東大寺鏡池・春日大社参道以外は全て鑑賞してきました。光のオブジェというのは、このようなものです。↓
実際に訪れて少し拍子抜けだったのは、浮雲園地の光のオブジェと興福寺北参道の光のオブジェ。(個人の感想です)
興福寺北参道とは、近鉄奈良駅から大通り沿いをまっすぐ行った時にある興福寺へ入る短めの道のことです。こちらは参道両脇に上のような光のオブジェが並べられています。
会場を訪れて一番に目に入る場所なので気分を盛り上げてもらえますが、青い光はそこだけで境内は通常のイルミネーション。
コロナ渦以前は途中のバスターミナルや国立博物館でも青色LEDがあったのですが、今回は次の会場まで瑠璃色の光は一切ないのが少し残念でした。
また、地図の感じだと国際フォーラム前の広大な浮雲園地も瑠璃絵エリアとありましたが、実際には広大な原っぱにはイルミネーション1つなくメイン会場国際フォーラム入口に光のオブジェがあるだけでした。
浮雲園地は、夏の燈花会では一面にろうそくの光が灯されるスポット。
コロナ渦以前のなら瑠璃絵では浮雲園地も燈花会の冬バージョンといった感じで一面に青色LEDが灯されていたと思うので、以前観に来たことがある方は期待していた分拍子抜けかもしれません。
文句になってしまいましたが、当たり前ですがはじめてなら瑠璃絵を訪れる方はこんなもんかと気にならない点だと思います。
長年の瑠璃絵ファンからすると感染症対策や予算の関係もあるのでしょうが、少し寂しかったです。とはいえ、今年も開催してくれたこと自体に感謝です!!
ここは外せない!見どころ4選
いきなり残念ポイントの紹介から入ってしまいましたが、気を取り直して、ここからは実際に行ってみてここはよかったなと思うスポットをそれぞれご紹介していきます。
国際フォーラム甍(いらか)
なら瑠璃絵のメイン会場。有料だけあって、迫力と満足度は段違いです。パンフレットにあるような会場全体が瑠璃色の光に包まれた光景を目にしたいと思うなら、訪れるのはここ一択です。
感染症対策のため、会場に入る人数は制限している様子でした。もしかしたら入口で少し待つ時間があるかもしれませんが、その分安全にゆっくり鑑賞できるというのはうれしいですね。
花たんざく代500円を支払うと椿かROKUちゃんの花たんざくがもらえるので、願い事を裏に書きます。※小学生以下は無料。5歳の息子はROKUたんざくと青く光るリングをもらえました。
庭園に入って順路沿い(冬七夕ロード)に進むと冬七夕ツリーがあり、そちらに短冊をくくりつける仕様になっています。
国際フォーラム甍の建物に反射して映る瑠璃絵イルミネーションも美しかったです!
ただLEDが点灯しているだけではなく、イルミネーションの中を流れ星のような光が流れたり木の上の方で光が動いていたりとファンタスティックな演出がたくさん。
ここに入らずになら瑠璃絵を堪能したとは言えません。写真ではなかなか伝えきれない感動があるので、是非実際に訪れて鑑賞してみてほしいと思います。
国際フォーラム甍前には、屋台【瑠璃絵マーケット】もある
国際フォーラム甍建物前の石畳広場には、昨年は中止となった屋台もありました!
からあげ、ポテト、やきそば、ラーメン、しあわせココアなどの温食。飲食スペースやごみ箱も完備。
店舗数は少ないですが、吉野葛や大和肉鶏、春鹿の酒粕、大和茶など地元奈良の食材を使ったメニューも多数でご当地感が味わえます。
身体が温まるホットワイン、ハイボールなどのアルコール酒類の販売もありましたよ♪
瑠璃絵マーケット開催時間…17:30~20:45
東大寺鏡池・東大寺大仏殿&南大門ライトアップ
今回の瑠璃絵では東大寺大仏殿の夜間特別拝観は行われませんが、大仏殿の観相窓が開けられるので中門(大仏殿正面の門)から大仏様のお顔を拝むことができます。
大仏殿も鏡池の逆さ鳥居も、とてもきれい!実際行かれた方々の評価も高そうな印象でした。
南大門の金剛力士像ライトアップは、迫力に圧倒されること間違いなしです。
春日大社参道イルミネーション・スカイランタン
とても長い春日大社参道。参道沿いには燈籠がたくさんあり瑠璃色ではないですが、光が灯されていて幻想的な雰囲気。ちなみに通常の夜は真っ暗です。(汗)
春日大社参道の鹿道の辻から
二之鳥居の間にある光の演出です。提灯の集合体が3カ所あり、
モワ〜っと色が変化していきます。#なら瑠璃絵(何の形なんだろう?音符?) pic.twitter.com/FlHzjn7B3L
— ホテル日航奈良【公式】 (@nikkonara) February 9, 2023
春日大社本殿に近い二之鳥居前あたりの参道から光のオブジェ・スカイランタンのイルミネーションがあります。
スカイランタン、きれいですね!
我が家は本殿方面には行かず東大寺参道前の交差点から参道に入り駅方面に下って行きました。
飛火野横あたりの参道では節分万燈籠の春日大社に関する神話をテーマにした切り絵のような灯籠が点灯されていて、10基が連続した物語になっているようでした。
瑠璃絵とは関係ないのでしょうが、いつもとは違う雰囲気でこれも幻想的…。
まだ途中にある仏教美術資料研究センターもライトアップスポットで、とてもきれいでした!
ちなみに洋館のような佇まいのこちらの立派な建物は明治中期に建てられた館で、和洋折衷が見事な国の重要文化財です。
電車利用の方は、行きか帰りかどちらかは春日大社参道を通るようにすると、暗闇とほのかな灯りが美しい、奈良ならではの静寂の夜を楽しめるのでおすすめです。
興福寺五重塔ライトアップ
興福寺内は先ほども述べた通り光のオブジェは入口のみでなら瑠璃絵の雰囲気はあまり感じられませんが、五重塔のライトアップ(22時まで)が美しいです。電車の方は帰りに是非立ち寄りたいスポット。
瑠璃絵のための夜間特別拝観を実施している隣の東金堂も灯りが付いていて幻想的です。
実際に300円の拝観料を支払いお堂の中に入ってみましたが、夜に拝む仏様は昼間とはまた違った神々しさがあり何回でも手を合わせたくなる美しさでした。
拝観料が必要なこともあってかお堂内は人も少なく、非日常を満喫できました!
また東金堂は少し基壇が高いので、お堂を出て眺める夜景もいつもの景色とは一味違う絶景。五重塔・中金堂・南円堂と境内全体を高い場所から見渡せますよ。
東金堂夜間拝観情報
- 瑠璃絵期間中、毎日実施
- 拝観料別途大人300円必要
- 最終入堂19:45、閉扉20:00
- 東金堂受付にて御朱印授与可能
まとめ
2023年のなら瑠璃絵で必ず訪れたいのは国際フォーラム甍。春日大社本殿近くの参道のスカイランタン、東大寺大仏殿とその前にある鏡池のライトアップ光の演出もおすすめです。
会場はかなり広いので、地図にあるスポット全部回ろうと思うとかなり歩くことに。ビューポイントだけはしっかり押さえて、冬の奈良夜散策を楽しんでくださいね!