なら燈花会2023インフォ

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なら燈花会2023情報まとめ!日時は?花火や屋台・見どころを地元民が紹介

夏の奈良を彩る風物詩となった、ライトアップイベント・なら燈花会(とうかえ)。期間中、奈良公園周辺がたくさんのロウソクの灯りで照らされ、ロマンチックで幻想的な光景が広がります。

25回目となる今年は、数年ぶりに例年並みの規模で開催される予定です。奈良在住10年で毎年燈花会に通う地元民の私が、なら燈花会の見どころや情報をまとめてお伝えします。

なら燈花会2023は10日間開催!日時は?

なら燈花会

なら燈花会2023開催日程

  • 日付…2023年8月5日(土)~14日(月)の10日間
  • 点灯時間…毎日19時~21時30分
  • 小雨決行(雨天・強風時中止の場合あり)
  • 場所…奈良公園一帯(9会場)
  • 料金…観覧無料
  • 会場内は三脚・自撮り棒・ドローン使用禁止
  • 会場内にゴミ箱はないので各自持ち帰り

(8月14日更新)2023年度、最終日の8月14日は台風7号接近のため開催中止となりました。

有料イベント・ろうそくの点灯体験(19~21時)一客一燈…浮雲園地にて500円で参加可能(記念の散華付き)です。

本年度の会場は、春日野園地・浮雲園地・浅茅ヶ原(あさじがはら)・浮見堂・猿沢池&五十二階段・興福寺・東大寺(13・14日のみ)・春日大社(14日のみ)・奈良国立博物館の9つ。

コロナ渦でここ数年は無観客や会場数を抑え開催されていましたが、今年はそれ以前と同等の会場数で行われます!

最新情報は下記公式ホームページのお知らせをご覧ください。(下記リンクから公式SNSにも飛べます)

なら燈花会とは?

五十二階段下

観光名所の多い奈良公園一帯がろうそくの灯りで照らされる「なら燈花会」は、1999年から続く歴史あるイルミネーションのイベントで、今年が25回目となります。

ちなみに、なら燈花会の「燈花」とは、ろうそくの先にできる花形の蝋のかたまりのことで、仏教的には「縁起が良い」といわれています。

なら燈花会では、それにちなんだ花形のろうそくにボランティアの方々が手作業で一つ一つ点火

ろうそくのゆらぎが美しい、一面に広がる幻想的なイルミネーションが楽しめます。

タッキー

LEDのイルミネーションとは一味違うニャ!まるで蛍の光みたいニャ!

なら燈花会は、元々は盆地特有の蒸し暑さで観光客が減少する夏の奈良を盛り上げようとはじまったイベント。

しかし時代の変化の中で震災やパンデミックなどがあり、今ではロウソクのほのかな灯りに鎮魂や慰霊など様々な想いや願いが込められるようになりました。

実は、なら燈花会の灯明は、奈良三社(春日大社・東大寺・興福寺)から神聖なもの。訪れた際は、自由にろうそくの灯りに祈りを捧げてみてくださいね。

浮雲園地で行われている一客一燈(500円)に参加すれば、自分でろうそくに灯りを灯すことも可能。一客一燈でお支払いいただく協力金は、来年の燈花会の費用となります。

タッキー

来年の燈花会を訪れて灯りを見た時、うれしい気持ちになりそうニャ!

ちなみに燈花会のカップやロウソクは、万が一鹿が触れても安心な素材でできているそう。奈良公園の環境にも配慮されたイベントですね♪

「お祭り」という感じのにぎやかさはありませんが、カップルでも家族連れでも、自分たちのペースで楽しめるゆったりとしたイベント。浴衣に身を包んでお出かけしてみてはいかがでしょうか。

2023年度燈花会の実際の各会場ライトアップの様子&一客一燈の体験リポートは下記記事にまとめたので、参考にしてください。

花火や屋台はある?

山焼き時の花火

まず結論ですが、燈花会では例年、花火はありません

冬の奈良を盛り上げる青色のイルミネーションイベント「なら瑠璃絵」では最終日が奈良公園の誕生日ということでバースデー花火が上りますが、燈花会では特にありません。

もし花火打ち上げの情報がアップされれば、シェアします。

東大寺参道前の屋台

8月1日に公開された公式マップによると、燈花会期間中は春日大社の一の鳥居から本殿までの間の参道(奈良国立博物館の裏手の参道)にも屋台が出ます(にぎわい縁日

にぎわい縁日マップ

※下記ファイルの公式地図にもにぎわい縁日の場所の記載があります。

他、屋台はメイン会場の一つである奈良公園浮雲園地の奥にある「春日野国際フォーラム甍(いらか)」前の石畳に例年出ることが多いですが、今年は耐震工事のため閉館中で出ない様子。

他には、東大寺南大門前の参道石畳には燈花会とは関係なく、屋台がずらり。小腹を満たしたり縁日の雰囲気を楽しんだりすることができます。

実際に行って確認してきた屋台と混雑状況の最新情報は下記記事にまとめたのでチェックしてみてくださいね。

メイン会場9つをご紹介

2023年のなら燈花会メイン会場は9つ。それぞれの見どころを簡単に紹介するので、参考にしてください。

※コロナ渦前の燈花会を参考にして執筆しています。実際は規模など異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

8月1日付けで公式ガイドマップがPDFファイルにてアップされていたので、リンクを貼っておきます。ファイル内に会場地図があるので、ルート決めの参考にしてください。

移動中に便利なデジタルマップは下記リンクのPDFファイルをご覧ください。

浮雲園地

浮雲園地

浮雲園地は、東大寺南大門前参道横に広がる大広場。一客一燈のイベント開催はこちら(会場奥の国際フォーラム前で受付)。写真映え抜群な各年のテーマに沿ったライトアップがあることも。

人出具合

各会場の中間ぐらいにあり、なら燈花会を訪れた人は必ず訪れるであろう場所で一番人も多く、にぎわいを感じるエリアです。なら燈花会のインフォメーションがあるのもこの浮雲園地会場です。

春日野園地

春日野園地

春日野園地は、浮雲園地横につながる奈良公園の大広場。浮雲園地よりも東大寺大仏殿側にある広場です。広大さを活かした大量のろうそくによるイルミネーションが圧巻。一番大きい会場です。

広大

こちらではさらに、南大門・大仏殿・若草山を望みながらの燈花会を楽しめます

浮雲園地よりも奥にあり広大であるため、浮雲園地よりも人が少なく感じゆっくりと鑑賞することができます

また隣り合う浮雲園地と春日野園地の間の小道には「石灯りの小路」というライトアップされた石のオブジェが並ぶエリアが。合わせて鑑賞を楽しんでください。

浅茅ヶ原(あさじがはら)

浅茅ヶ原

浅茅ヶ原は春日大社参道と浮見堂をつなぐ道で、竹かごのオブジェに入った電灯による独特な光と影が楽しめるエリア。通路沿いには通常のなら燈花会ろうそくが置かれ、暗い道を照らしてくれます。

竹かご

他のエリアとは少し趣向が異なるので、他のメイン会場を回ってきた方々も、ここでは新鮮な気持ちで鑑賞を楽しめるはず!

今年はこの場所で8月7日、10日に「ほの灯りライブ」というイベントが開催されます。是非時間を合わせて訪れてみてくださいね。

  • 8月7日(月)2部公演(19:10~、20:10~)…サックス演奏者・武井努さん
  • 8月10日(木)2部公演(19:10~、20:10~)…ヴァイオリン演奏者・SHOGOさん

浮見堂

ため池である鷺池の中に浮かぶお堂「浮見堂」。浮見堂・池の周りや浮見堂へ続く木の橋がなら燈花会のろうそくの灯りで照らされます

この世のものとは思えない幻想的な光景に、誰しもうっとりすること間違いなし。例年、なら燈花会期間中は、夜間も浮見堂の池を周るボート(有料)の営業があります。

混雑も予想されますが、記念にボートに乗ってロマンチックな思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに燈花会最終日(14日)翌日の8月15日は、奈良大文字焼き(高円山送り火)。浮見堂もビュースポットとなっているので、時間が合う方はそちらも鑑賞してみてください。

猿沢池&五十二階段

近鉄奈良駅から一番近く、電車で訪れる方はアクセスしやすい会場が興福寺下にある猿沢池と、興福寺と猿沢池をつなぐ五十二階段。

猿沢池の水鏡に映える燈花会のろうそくと、興福寺五重塔の見事なコラボレーションが楽しめるのは、なら燈花会期間中だけ。五十二階段も高低差を活かしたイルミネーションが美しいです。

五重塔の長期修理がはじまるので、来年以降の燈花会ではこのコラボが見られなくなります。

池は小さく簡単に一周できるので、是非池の外周を歩き、お気に入りの構図を見つけてベストショットを撮ってみてください。

他会場へのアクセスも抜群の立地なので、鑑賞コースの途中に組み込むと良いと思います。

興福寺・東大寺(13・14日のみ)

興福寺

13日(日)と14日(月)の2日間のみなら燈花会の会場となるのが、奈良の世界遺産である興福寺と東大寺。

興福寺では五重塔ライトアップと、なら燈花会ろうそくのコラボレーションが楽しめます。

燈花会会場となるのは13日と14日のみですが、阿修羅像があることで有名な国宝館は燈花会期間中(5日~14日)、20時30分まで夜間拝観を実施しています。

拝観受付は20時15分まで、大人700円・中高生600円・小学生200円

普段は17時に閉館してしまうので、貴重なチャンスです。燈花会鑑賞途中に涼みがてら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

東大寺

一方東大寺では、大仏殿前の鏡池周辺が燈花会のろうそくでライトアップされ水鏡と大仏殿鑑賞を楽しむことができます。

8月2日更新…13日、14日共に19~21時に東大寺大仏殿の夜間特別拝観実施。大仏殿の「観相窓」が開きます。また、大仏殿外回廊中央にある「中門」が解放され、無料で参拝が可能です。

燈花会最終日(14日)翌日の8月15日には、大仏殿が1万もの灯りでライトアップされ夜間拝観が可能な「東大寺万灯供養会」が4年ぶりに実施されます。日程が合う方はこちらも是非ご参加ください。

春日大社(14日のみ)

 
 
 
 
 
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【公式】なら燈花会(ならとうかえ)(@naratoukae)がシェアした投稿

春日大社の本殿に続く参道で、なら燈花会のライトアップがされるのは最終日の14日(月)のみ。

14日には春日大社に寄贈された約3000基の燈籠(朱塗りの回廊や参道にある)に一斉に灯りがともされます。(21時半まで

本殿に入るには500円の特別参拝料が必要ですが、普段は夜間拝観を行っていないので貴重なチャンス。幻想的な光景を燈花会と合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

またこの日は参道脇にろうそくが並べられ、春日大社の石灯籠の灯りとの幻想的で神聖なコラボレーションを楽しめます。石灯籠からひょっこり顔を出す鹿たちとのコラボも期待できますよ。

奈良国立博物館

奈良国立博物館

興福寺と東大寺・春日大社をつなぐメイン道路沿いにある奈良国立博物館。通路と国立博物館前にある池周辺などがろうそくでライトアップされます。

昨年(2022年)は、開催されなかった会場。小さめの会場ですが、あるとないとではやはり燈花会の盛り上がり具合が違います。

他の会場への通り道にぴったり、こちらでも燈花会の雰囲気は充分楽しめますよ。

おすすめのルートや会場の組み合わせは?

体力や時間のある人は、せっかくなので全コースを巡ってみては。効率的にまわれるおすすめルートは下記の通り。

近鉄奈良駅→奈良国立博物館→(13.14なら東大寺)→浮雲園地と春日野園地→(14日なら春日大社)→浅茅ヶ原→浮見堂→猿沢池&五十二階段→(13.14なら興福寺)→近鉄奈良駅

逆に猿沢池からスタートするのもアリです。JR奈良駅利用の場合は、近鉄奈良駅方面まで徒歩約15分ほど歩きましょう。

全て歩くとかなりの距離になるので、スニーカーなど歩きやすい靴でお出かけください。

タッキー

夜とはいえ蒸し暑いから熱中症対策もしっかりするニャ!

あまり歩きたくない人・時間がない人は会場を1~2個に絞って散策しましょう。

  • 猿沢池&五十二階段(+14日なら興福寺)
  • 浮見堂&浅茅ヶ原(あさじがはら)
  • 浮雲園地&春日野園地(+13.14日なら東大寺)

この組み合わせが距離的に近いので、おすすめです。

ちなみに8月9日(水)は東大寺二月堂の功徳日(およく)。この日に参拝すると46000日分の御利益をいただけます。9日の燈花会に参加予定の方は合わせて参拝してみてくださいね。(下記参考記事)

なら燈花会終了後になりますが、8月19日(土)~27日(日)は、ならまち遊歩があります。猿沢池やならまちが提灯でライトアップされ、イベントも盛りだくさんなのでこちらも要チェックです!

なら燈花会期間中は、交通規制がある!

令和5年(2023年)度は、外出自粛が解除されたことにより、なら燈花会期間中(お盆もあり)混雑が予想されます。

そのため、

2023年8月5日(土)~15日(火)まで三条通り他で交通規制が実施されます。区間によって規制実施の時期や時間が異なるので、詳しくは下記リンクのマップにてご確認ください。

タッキー

メイン会場をつなぐ道路は通行止めが多いニャ!電車やバスで移動がおすすめニャ!

なら瑠璃絵会場(奈良公園)へのアクセス

  • 会場(奈良公園)までの最寄り駅は近鉄奈良駅。近鉄奈良駅から(興福寺付近)徒歩約5分、JR奈良駅から徒歩約20分(バスで約10分)
  • 車の場合、専用の駐車場はないので、周辺コインパーキング等をご利用ください。
  • 自転車の場合、登大路園地駐輪場・浮雲園地駐輪場(共に無料・24時間営業)をご利用ください。
  • バスの場合、奈良交通の市バスや市内循環バス(黄色いバス)、ぐるっとバスなどをご利用ください。(下車駅などは下記リンクを参考に)

まとめ

夏の奈良の風物詩となった「なら燈花会」は、ろうそくの灯りによる幻想的なイルミネーションが心を揺さぶるライトアップイベント

開催地の奈良公園は大阪や京都にアクセスのよい近鉄奈良駅からも近く開催期間も10日間と長いので、訪れやすいのではないでしょうか。

普通のお祭りと違い会場エリアが広いので、混みはしても大混雑!といった感じになることは少ないのも良い点。カップルはもちろんですが、家族連れや夫婦でも存分に楽しめるイベントです。

熱中症対策を万全にして、なら燈花会の機会に夏の奈良で夕涼みしてみてはいかがでしょうか。

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