奈良市議会議員・樋口 清二郎(ひぐち せいじろう)氏は、2025年現在2期目。暮らしが少しでもよくなることを目指し、市民生活に根差した課題解決に尽力する議員です。
この人ってどんな議員?何をやってきたの?そんな素朴な疑問に答えるために、樋口議員の活動や発言を市民の目線でギュッとよみやすく整理してみました。
選挙での議員選びの参考にもなるよう、できるだけ偏りなく情報をまとめています。
🧑💼 樋口清二郎 議員プロフィール
氏名:樋口 清二郎(ひぐち せいじろう)
年齢:47歳(2025年6月時点)
出身:大阪府東大阪市(昭和53年6月30日生まれ)
所属:立憲民主党
会派:新世の会
委員会: 建設企業委員会・議会運営委員会(副委員長)
当選回数:2回(初当選:2019年※41歳)
経歴概要:
大阪経済大学卒業後、奈良市内で保護者会・PTA・地域活動に長年従事。西奈良ルーテル保育園や三碓小学校の保護者会長・PTA会長を歴任し、地域子育て支援や学校現場のサポートに深く関わる。
また、NPO法人奈良情熱学校の理事長として、子どもたちの挑戦・表現の場づくりを推進するなど、民間からの教育支援活動にも実績を持つ。
2019年の初当選後、現場とつながる市民型議員として幅広く活動。2児の父。
注力分野:子育て・教育支援/地域福祉・高齢者支援/地域防災・防犯
主な所属団体:
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富雄南中学校PTA副会長
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富雄南中学校区少年指導協議会副会長
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奈良西地区地域安全推進委員
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奈良市交通安全指導員
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日本ボーイスカウト奈良第18団育成会副会長
※当ブログでは、肖像権・著作権の観点から、議員の顔写真は使用しておりません。議員の詳細なプロフィールや顔写真は、各公式サイトや奈良市議会ホームページのリンクからご確認ください。
🧾 議会での発言・質問内容とスタンス(評価つき要約)
※議事録からの客観的記録に基づき、発言要旨と議員の考え方を整理して紹介します。
🎤 発言回数と傾向(2021〜2025)※個人質問のみ
▶ 発言件数:現任期(2021〜2025年)の市議会の中で本会議・臨時会(233件)委員会(651件)を通じて884件(奈良市会議録検索システムによる集計)。
議長として発言が117件。
樋口清二郎議員は、現任期中に884件と非常に多くの発言実績があり、市政への関心と関与の深さがうかがえる。
市民生活に直結する防災・教育・福祉など身近なテーマを丁寧に掘り下げ、質問の具体性と当事者視点が特徴的。
🧾 議会発言より(個人質問の一部抜粋要約と評価)
2025年3月|定例会
観光行政
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奈良市の観光案内所では、月1,000件ほどの手荷物預かりサービスをしている。
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大阪や京都のように「宿泊施設まで荷物を届けるサービス」も奈良で実施すべきと提案。
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早期実現を要望。
環境行政(宅配便の再配達削減)
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宅配ボックス設置の補助制度が利用されにくかった点を指摘。
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市の施設で荷物を受け取れるような仕組み(宅配ボックスの設置)を提案。
教育行政(教員の負担軽減)
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教員の一番の負担は「保護者対応」であるというアンケート結果を踏まえ、改善策を求めた。
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天理市の「ほっとステーション」のような窓口設置を提案。
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まずは協力校で実態調査から始めるべきと主張。
合理的配慮(障害のある児童への支援)
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学校によって対応に差があるという保護者の声を紹介。
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合理的配慮の「基準や事例」を保護者向けにもっと公開すべきと求めた。
サポートファイル(成長記録の支援ツール)
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現在のサポートファイルは10年前に作られたままで、更新も案内もされていないと指摘。
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情報更新と、使いやすいホームページの整備を求めた。
2024年12月|定例会
① 公民館トイレの洋式化について
市民から「和式トイレが不便」という声が届いている。
洋式化率は約54%で、富雄南公民館などでは依然和式が残っている。
利用者の声を重視し、「多目的トイレがあるから十分」とする市の姿勢に改善を求めた。
② 産後ケアの制度改善
国の制度変更で奈良県も費用負担に加わる予定 → 浮いた市の予算の活用を問う。
委託費が安く赤字が出ている → 委託料の見直しを提案。
精神疾患のある方への加算制度が奈良市では未整備 → 制度化を求めた。
利用者増による業務ひっ迫 → 外部委託や人員増を提案。
妊娠前の健康管理「プレコンセプションケア」の情報発信も行うべきと主張。
③ 地域アプリ「とみおアプリ」について
市民ボランティアが地域交流アプリを開発。
アプリに市の電子掲示板や子育て情報などを載せるよう提案。
「モデル地区」として奈良市が財政支援すべきと求めた。
行政の「スピードの遅さ」への危機感を示す意見。
- 樋口議員は、市民からの声や利用者目線を出発点に、現場の課題を丁寧に拾い上げて制度やサービス改善を提案する実務派の議員です。
- 「トイレの不便」「産後ケアの赤字」「アプリ導入の負担」など、生活に直結するテーマを具体的に取り上げ、制度の隙間や行政の動きの鈍さを補おうとする提案型の姿勢が一貫しています。
- また、福祉や子育て、地域情報発信といった日常の安心やつながりを支える分野に強い関心を持ち、スピード感ある対応を求める、現代的で現場密着型の市民派です。
2024年9月|定例会
① 病児・病後児保育施設の改善提案
市内に病児保育(3か所)と病後児保育(2か所)があるが、稼働率がそれぞれ35.7%・5.7%と低い。
利用率低下の理由として、手続きがネットと紙を併用して煩雑すぎること、施設が駅から遠くてアクセスが不便であること を指摘。
手続きのオンライン一本化や、駅近くへの施設増設を提案。
② 災害時の被害把握の高度化
被害情報は自治会長からの電話報告+現地職員による写真・動画撮影との現状に対して発言。
AI・ICT技術やSNS(X、Instagramなど)を使ってリアルタイムで大規模災害の様子を把握できる体制が必要と主張。
国のシステムでは時差があるため、市独自でもSNS解析の導入を検討すべきと意見。
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樋口議員は、利用者の視点から現場の課題を丁寧に分析し、制度の改善を具体的に提案するタイプの実務派議員です。
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病児保育と災害対応という、子育て家庭と地域安全の両面に深い関心を持ち、手続きの簡素化や技術・ICT導入など、実効性を追求する現代的アプローチが特徴です。
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また、「市民を取り残さない」「情報格差を縮める」意識が強く、行政に迅速な対応と説明責任を求める姿勢が一貫しています。
🧭行動履歴・活動実績(客観的に確認できる動き)
※以下は議員通信・SNS・視察記録・市議会公式サイトなどで確認できる「実際に行ったこと」に基づく内容です。
📝 最近の主な行動(樋口議員)一部抜粋
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三碓小学校の通学誘導(毎週)→子どもたちの登校を見守る交通安全活動。
- 「三碓の寺子屋」を開催(毎月)→子供たちのための自然や伝統体験系の行事を行う
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地域安全推進委員(隔月)→年金支給日にあわせて振込詐欺防止の呼びかけ
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少年指導協議会(毎月)→富雄南中学校区で通学路の安全点検・巡回。
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添御県坐神社の清掃活動(毎週・約9年)→トイレ掃除を中心に地域住民とともに参加。
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杵築神社の清掃活動(二名平野・毎月・約8年)→地域の神社環境を守るボランティア清掃。
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自作の市政報告「ひぐち清二郎議会レポート」をネット上(PDF形式)で年4回定期的に発行配布。議会について市民にもわかりやすい言葉でまとめてありました。
📌 選挙時の主張(2021年・選挙公報より)と進捗状況
みんなが笑顔の町づくり
1期4年、議会提案で子育て・福祉などに関わる17件が実現
- 助け合い、支え合いの仕組みを→ ボランティア人材バンクの実現
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ありがとうあふれる街に→ ありがとうポイントの実現
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暮らしをよくするアイデアの募集→ アイデア投稿窓口、アイデアコンテストの実施
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子どもの遊び場整備を→ 冒険遊び場(プレーパーク)の整備
「暮らしが良くなったと少しでも感じてもらえたらうれしいです。
1つでも多く、やってよかった、やってみたいと言われる活動をこれからも目指します。
実現の力を市政に。」
🧭 樋口議員の理念・信念
理念信念・具体的な政策は上記の選挙公報の通りです。
進捗
実現したこと
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ファミリーサポートセンターの土曜説明会実施&多子世帯の利用料助成 ・エンジェルサポートサービスの開始(育児・家事支援)・第三子以降出生時に奈良市ポイント(1万円分)付与 ・保健師1名増員・幼児健診の待ち時間短縮 ・幼児健診時に分かりやすい冊子配布 ・保育園などでのふとん持ち帰り不要化 ・通学路の危険個所を点検・情報公開(交通安全プログラム)・小1の防犯ブザー配布時期を入学式までに前倒し
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地域福祉向上へ地域型包括支援センター設置 ・「ひきこもりサポーター」への活動支援開始 ・買い物弱者対策として移動販売車実施
- 道路修繕に関する予算の増額・黒谷公園イノシシ対策の防護フェンス設置・公園の階段への手すり設置・骨髄移植ドナー支援助成制度の導入
ありがとうポイントの導入や子育てアイデア投稿窓口/アイデアコンテストの実施などの他政策は現在進捗の確認はとれておりませんが、樋口氏の政策方針の一部として、選挙投票時の参考にしてください。
💰 政務活動費(令和5年度)
政務活動費は資料費・印刷費・会議費・交通費などに使用されます。樋口議員の政務活動費の詳細は新世の会のPDFにて公開中ですのでご確認ください。
🔗 関連リンク
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- ひぐち清二郎 公式サイト
- 公式ブログページ
- Facebookページひぐち清二郎
- Facebookページひぐち清二郎後援会
公式サイトでは樋口議員の一般質問内容を一覧で確認でき、自作の議会報告書、ブログも閲覧できます。(これらは更新頻度が高め)活動内容も見えやすかったです。
SNSでの発信はFacebookのみです。議会関連の投稿はほぼなく地域活動の報告が主で、少し控えめな印象です。
📌 市民として読み解くポイント
地域に根ざした活動と子育て・防災への実践的提案が光る、市民目線の現場派議員。日々の生活に密着した課題を丁寧に拾い上げ、議会でも着実に実績を積み重ねて政策を実現しています。
一方で、SNS発信は控えめで、若い世代への情報発信や認知拡大には課題も残ります。実直さと継続力を強みに、今後はより広い層との接点づくりが期待されます。
🧾 総合的な評価と考察
樋口清二郎議員は、子育て・教育・福祉・防災など生活に根ざした課題に丁寧に取り組む現場主義の議員です。
市民の声をもとにしたかゆいところに手が届く政策提案を数多く行い、複数の施策を実現する実行力があります。議会での発言も多く、自分の言葉をしっかり交えて意見を述べてる印象です。通学路の見守りや神社清掃など地域活動も継続的で、地域への信頼感が高い点も強みです。
ブログでの発信頻度は高いですが、一方でXなどのSNSでの情報発信が少なく、外部への発信が限られているのがもったいない点。また、日々の課題対応には強い反面、奈良市の中長期的なビジョンや都市全体を見据えた政策の発信はやや弱めです。
今後は実績の「伝え方」や「広げ方」を強化し、多様な世代への接点を持つことで、より大きな信頼を得られる議員へと成長が期待されます。
※本評価は2025年6月時点の議会発言、公開プロフィール、地域活動実績に基づいた中立的な要約とそれに基づく一市民目線での評価と考察です。