観葉植物を育てたいけれど、種類が豊富すぎて何を選べば良いか分からない…そんな人におすすめなのが、小ぶりで部屋に飾りやすく、耐陰性があるので室内でも育てやすいペペロミア!
種類豊富なので、部屋の雰囲気に合ったものを見つけやすいです。ペペロミアの基本情報&育て方のコツと合わせて、我が家で現在育成中のペペロミア4種類をご紹介します。
種類豊富・肉厚な葉がかわいい観葉植物ペペロミア!
プリプリとした肉厚の葉っぱが可愛らしい観葉植物・ペペロミア。観葉植物にハマる前は全く知りませんでしたが、一口にペペロミアといっても種類は実に様々。
ペペロミアが属するコショウ科サダソウ属は世界の熱帯から亜熱帯(主に中南米や赤道近くのアジアアフリカなど)にかけて、なんと約1600種類以上の存在します。
その中でもペペロミアは原種だけでも1000種類以上!コショウ科の代表格です。
ちなみに学名のペペロミアは「コショウに似た」という意味で香辛料のコショウ属とは違うニャ!
コショウ科サダソウ属(学名Peperomia)は、コショウ属の近縁だそうです。
原種のみならずペペロミアは園芸種が非常に多く、ネットで「ペペロミア_種類」と調べても全てのペペロミアの全種類を網羅したページは出てきません。把握しきれないほどたくさんあるのでしょうね。
一般的な観葉植物と同じく上に伸びていく直立性のタイプ、下に垂れていくのでハンギングにピッタリなほふくタイプ、短い茎に葉がたくさんつき伸びていくロゼッタ状タイプの3種類。
ペペロミアの特徴として、常緑種で葉っぱは肉厚気味・丸っぽいものが多く、茎はあまり木質化せず草っぽい感じ。葉に模様や斑入りのもの、ハート型のものもあります。
同じペペロミアでも種類が違うと本当に見た目が全く違い個性的で、集めがいもありますし見比べるのもとても楽しいです。
種類豊富なので他の人が持っていないペペロミアを入手できると、鼻高気分。(笑)人気で園芸種が多いのもうなずけますね。
小型種が多く耐陰性が割とあり成長もゆっくりめなので、インドアプランツとして部屋の中で気軽に育てやすいのも嬉しいポイントです。
さらに見た目が多様なので部屋の雰囲気に合った種類を選べるため、室内インテリアと合わせやすいです。
インテリアグリーンにピッタリだニャ!
花言葉は種類によって多少変わりますが、基本は「つややか」「片思い」「かわいらしさ」。見た目の印象がそのまま花言葉になったといった感じで、可憐ですね。
多肉植物なの?観葉植物なの?
肉厚でぷにぷにした印象のペペロミア。種類によっては、本当に多肉植物にしか見えないものもあります。私は元々多肉植物好きからガーデニングの趣味に入ったので、多肉植物には目がありません。
植物売り場では多肉によく似たペペロミアには常に目を奪われますが、果たしてペペロミアは多肉植物なのか、観葉植物なのか?
多肉植物図鑑でもペペロミアが掲載されていることがありますし、お店の売り場でも多肉か観葉か微妙なところに置かれていることが…。
しっかりと調べてみると、ペペロミアは分類的には「コショウ科サダソウ属」。多肉植物はサボテン科、ベンケイソウ科、キク科、リュウゼツラン科、スベリヒユ科、ハマミズナ科など。
植物分類上、ペペロミアは厳密には多肉植物ではありませんでした。
(ただウィキペディアには、「多肉植物とみなす、含むことのあるもの」という欄に「コショウ科ごくわずか」という曖昧なニュアンスで記載されていました。)
しかし葉っぱが多肉質なので、観葉植物農家さんではなく多肉農家さんが育てているということも多いらしいです。
特に見た目が多肉植物っぽいぷっくりとした種類のものは、観葉植物よりは水はかなり控えめ、日光に当てる、葉水スプレーではなく土にしっかり水を、など多肉植物よりの育て方をした方がうまくいく場合も。
あくまで私の主観ですが、観葉植物!と割り切って育てるよりは、そのペペロミアの品種にあった育て方を模索するのがよさそうです。
ペペロミアの特徴・育て方のポイント
ペペロミアを育てる難易度は、そんなに高くありません。
一般的な観葉植物と同じく水をやり過ぎない・あげるときはたっぷりと、定期的に葉水を、というのを基本にしていればOK。
加えて下記3つのポイントをおさえれば、枯らしてしまうことは少ないと思います。
- 明るい日陰に置く(レースカーテン越しの窓際など)
- 常に土表面が締めっている状態はNG。多肉質で水分を貯められるので水やり頻度は控えめで。
- 耐寒温度は8度。寒さに少し弱いので、冬は必ず屋内で育てる
置き場所は明るい日陰がベスト。暗すぎると葉色が薄くなり、明るすぎると葉ヤケするみたいです。
我が家は西日が入るレースカーテンをした窓から少し離れた場所に置いていますが、今のところ特に問題ありません。
光量は季節によって変わるので、時期ごとに様子を見て置き場所を移動すると尚よいかと思います。
ペペロミアは基本的に20度以上で水の吸い上げが良くなり生育期のスイッチが入るので、春秋の生育期は水やりの頻度が上がります。そのつもりで葉や土の状態をチェックしましょう。
逆に冬場は水やり頻度を控えめにして根腐れを防ぎます。
多肉質なペペロミアは多肉植物のように茎や葉に水分を貯めることができます。多少水やりを忘れてしまってもすぐに枯れることは稀なので、初心者の方でも育てやすいでしょう。
とはいえ、品種や育成環境により乾き具合や水やり頻度は変わるので植物の状態(葉が垂れてないか、土が中までカラカラではないか)を見て水やりするのが一番です!
我が家で育てている4種類紹介
我が家は近くに大きな園芸店がなく気軽に色々な植物を購入できない環境。
なので、ちょっと買い物へ出かける度に近くのダイソーやスーパーの花売り場・町の小さな園芸店をチェックして良いものがあれば購入しています。
限られた売り場の中で運よく出会えて購入した、現在我が家で育成中のペペロミア4種類を紹介します。
ダイソー産ペペロミア・オブツシフォリア
100均のダイソーにて330円で購入した、ペペロミア・オブツシフォリア。我が家ではじめて購入したペペロミアで、とてもメジャーなペペロミア。ダイソーでも売り場にあることが多いです。
かなり硬くて肉厚な葉が印象的な、ペペロミア・オブツシフォリア。少し光沢のある葉っぱの色は濃い緑色で、椿の葉っぱが肉厚になったような感じです。
夫の感想は、わかめみたいでプリプリしてて美味しそう。(笑)
見た目の印象もガチっとしていて、購入時は小さな岩のようにギュッと小さくまとまっていました。
購入したのが10月末ぐらいだったので、2月初旬の現在も大きさはあまり変わっていませんがこちらの種類はややほふく性~直立性なので、春の生育期にはまずは上へと立ち上がっていきそうです。
途中、新芽が黒っぽくなって出てきたり、植え替えが下手だったのか鉢のサイズが合ってなかったのか途中で株がグラグラし出して、2つに株分け。何とか持ち直しました。
現在冬真っ盛りなので特に大きな成長は見られませんが、ほんのり新芽が出てきました。春の変化が楽しみです!
ペペロミア・二パドラ
近所のスーパーのお花コーナーにひっそりと売っていたペペロミア・二パドラ。380円ぐらいでした。ペルー原産・ニバリスの変種ではないかと言われています。
多肉植物と思って手にとったらペペロミアとあり、珍しいなと思い購入。個人的には多肉植物にしか見えないです。夫の感想は、ムチムチとしていて豆みたいで美味しそう。(笑)
購入後ネットで育て方を調べていたら、生産農家が少なくレアな種類だったみたいなので出会えてラッキーです!
あまりにも見事に茂っていたので11月頃でしたが株分け植え替え・剪定して挿し木にしてしまいました。
一部はハイドロカルチャー・水差しで水耕栽培での育成に挑戦中。成長度合いの違いを実験してみます。
株分け時期が微妙だったこともあり一部黒くなって枯れてしまった茎もありますが、多くは特に枯れることはないですが大きな成長もなく、現状維持しています。
ただ色が薄くなって下葉がポロポロと取れてきているので、日照不足かも。
他のペペロミアと同じ、西日が当たるレースカーテン越しの窓近くに置いているのですが、多肉っぽい見た目なのでもう少し光量が必要なのかもしれません。もう少し明るい置き場を検討中です。
観葉植物には珍しくペペロミアには毒性がないそう。
購入当初棚の下段に置いていたところ、我が家のいたずら犬(トイプードル)がそのことを鼻でかぎ分け?知ってか、食べようとしたのか?いたずらしようとしたのか、目を離した隙に倒していました。
並べて置いてある他の毒あり観葉植物には全く触れようとしないので、犬は毒のありなしを分かっているのかもしれません。
あくまで我が家の犬の場合の話ですが、犬の届く低い位置に置くのはおすすめしません。(汗)観葉植物全般に言えることですが…。
ダイソー産ペペロミア・ハッピービーン
年明けのダイソーで久々に観葉植物コーナーに入荷していたニューフェイスが、ペペロミア・ハッピービーン。330円でした。
二パドラは枝豆っぽい感じでしたが、こちらのハッピービーンは絹さやとかさやえんどうとか細長い系の豆といった感じの葉っぱです。
細い葉が上にピンピン伸びていっていて、ハッピービーン(福豆)というだけあってか、陽気な感じの明るい雰囲気のペペロミア。
冬ということもあり購入してから1か月以上水をあげていませんが、まだ元気。水持ちがよさそうです。
購入してから割とすぐに花芽のようなものが立ち上がってきました。春先には開花しそうなので、楽しみです!
ペペロミア・ナポリナイツ
時々お買い得な多肉植物セットや珍しい植物が売っている少し遠いスーパーの花売り場で見つけたのが、ペペロミア・ナポリナイツ。380円ぐらいでした。
表の葉っぱにはスイカ・ペペロミアを彷彿させるうっすらとした縞模様が。葉っぱの色は白みがかった緑色(メタリックシルバー)です。そして、茎と葉っぱの一部裏面はほんのりとピンク色!
ナポリは行ったことはありませんが、ナポリはこのペペロミアのように昼はさわやかで、夜はエキゾチックな2つの顔を持った街なのかな…などと妄想してしまうロマンチックな名前です。
オランダで品種改良され発表された種類で、国内ではまだ流通量が少ないレア品種のよう!
かなり葉が密集していて、こんもりとした感じ。ロゼットタイプのようです。葉はしっかりしていますが、そんなに分厚くはないです。
購入して1か月弱…まだ水やりを一度もしてないにもかかわらず、葉がしおれることもなく見た目に変化はありません。ハッピービーンと同じく、水持ちは良い子のような気配。
下に垂らしても可愛い気がするので、春になったら植え替えてハンギングしたいです。
まとめ
個性的で種類豊富なペペロミアは、耐陰性があり育てやすいインドアプランツ。成長がゆっくりなので管理も楽です。
基本はぷっくりしてて可愛らしいですが姿かたちが多様なので、コレクションするのも楽しいです。
大きな園芸店ではなく、意外と身近なスーパーなどのお花コーナーに売っていることも多いので、お気に入りの一鉢を探してみてくださいね。