気に入って買ったテーブルがウレタン塗装テーブルだったけれど、どうやってお手入れしたら良いか分からない…。どのお手入れが正解?
きれいな状態をキープして長く使いたいけれど、特別なお手入れが必要なのかな、傷ができたらどうしたら…とお悩みではないでしょうか。
私もウレタン塗装テーブルを購入した当初、そう思っていました。でもウレタン塗装テーブルのお手入れ方法は超簡単!
10年近くウレタン塗装テーブルを使用している私が実際にしている方法なので、これだけ守ればキレイな天板をキープできること間違いなしです。
ウレタン塗装テーブルのお手入れ方法
まずは日常のお手入れ方法と汚れがひどいときのお手入れ方法・NGなお手入れの3つをご紹介します。
基本はふきんで水拭きするだけ
ウレタン塗装テーブルの日常のお手入れは
柔らかい布に水を含ませ固く絞って、水拭きする
これだけ。超絶に簡単です。少し汚れが落ちにくいときは、水の代わりにお湯を使っても大丈夫でした。(熱湯は不可・人が暖かく感じる程度のお湯)
ごわごわした布で拭き続けると表面に細かい傷がつきやすくなるので、柔らかい布を使うという点だけご注意を。そして化学ぞうきんは傷が付くのでNGです。我が家は蚊帳ふきんを愛用しています。
ウレタン塗装テーブルは何層にもポリウレタン塗料が吹き付けられて木材がコーティングされているため、オイル塗装やラッカー塗装など他の塗装と比べ水分に強いのが特長。
「水拭き中もシミになるかも…」と気にしないでいいですし、日常使用中もコップの水滴などが落ちるのに神経を遣わなくても良いのはかなりうれしい点です。
(とはいえ長時間放置は危険なのでコースター使用は推奨)
オイル塗装や無塗装のテーブルと比べ木の質感や手触り、経年変化が楽しめないというデメリットはありますが、乾燥による割れやそりも起こりにくくオイルで定期的に塗り直す必要もありません。
日常のメンテナンスやお手入れも簡単なウレタン塗装テーブルは毎日使うリビングテーブルやダイニングテーブルにぴったりです。
汚れがひどいときは薄めた中性洗剤をつけたふきんで拭く
基本は水拭きでOKですが、
- 時間が経ってしまったワイン・ケチャップや調味料など色が濃く粘度の高い食材汚れがついた
- 子供が落書きした画材関係の汚れがひどくて水拭きだけでは落ちない
そんなときの対処法もちゃんとあります。
それは、
汚れをティッシュで軽く拭った後、薄めた台所用中性洗剤を染み込ませた柔らかい布で拭きとる
という方法。中性洗剤入りで拭いた後は、水のみのふきんで成分をふき取り乾拭きまですれば完璧です。希釈濃度は約3%だそうですが、ざっくりでも大丈夫。
樹脂被膜で覆われているため水溶性の汚れにはかなり強いウレタン塗装テーブルなので、それだけですが、ほとんどの汚れはこれで落ちます。(すでにウレタン塗装が剥がれて劣化している場合以外)
中性洗剤はどの家庭にもある洗剤ですし、特別に買い足す必要もないので汚れを落とすのに余計な費用もかからないのはメリットですね。
唯一油性ペンは時間が経つとこの方法では取れにくいので、油性ペンを使うときは新聞紙を敷くなどテーブルにつかないように気を付けましょう。
お絵描きでクレヨンを使う場合は、水で落とせるクレヨンがおすすめです。私もこのクレヨンのおかげで子供のお絵描きにも寛大になれました。(笑)
アルコール除菌はできない【NGなお手入れ方法】
感染症対策のため一般家庭内でもあらゆる除菌にアルコールスプレーが使われるようになった現代ですが、ウレタン塗装テーブルに限らず、塗装テーブルはアルコールによる除菌はできません。
表面の塗装がアルコールで化学変化を起こし剥げてしまうためです。アルコールに限らずシンナー、ベンジン、除光液などの化学溶剤もNGなので注意が必要。
メラミンスポンジ、やすり、研磨剤入りのものも塗装を削ることになるので使えません。
とはいえ何重にも塗装をしてあるウレタン塗装テーブルは他の塗装に比べればアルコールには強く、一回拭いてしまったぐらいでは見た目の変化はなく問題はありません。
ただ日常的に水拭きではなくアルコールで拭いていると塗装が徐々に剥がれていき、表面がべたべたするようになって白くなってきます。
我が家は除菌したいときはノンアルコールの除菌ウェットティッシュで拭いていましたが、特に問題はなかったです。
除菌をしたい場合は、先ほど紹介した汚れを落とす薄めた中性洗剤入りのふきんで拭けば大丈夫。アルコールの使用は塗装の寿命を縮めるので、厳禁です。
ウレタン塗装テーブルの手入れは簡単
結論から言いますと、
ウレタン塗装テーブルのお手入れは簡単で、リビングダイニングテーブルに最適
です。なぜならズボラで掃除嫌いでめんどくさがり屋の私が10年近く気を遣わずに使い続けても、表面塗装のハゲや劣化は起きなかったからです。
赤ちゃんや子供がいて大胆に使用していても、塗装のハゲもなく問題なく使用できました。
私が普段しているお手入れといえば、ふきんで水拭きするのみ。ちょっと除菌したいなぁというときは先述の通りノンアルコールの除菌ウェットティッシュで拭いていましたが問題はありませんでした。
子供が油性ペンを付けてしまったときは焦りましたが、付いた直後に自己責任でアルコールウェットティッシュでペンの上だけ拭いたら落ちましたし、塗装にも見た感じは影響は出ませんでした。
(実際には目視できない細かい傷ができていると思うので、推奨はしませんが経験談として)
ちなみにラッカー塗装のテーブルを誤ってアルコールスプレーで掃除してしまったことがあるのですが、そのときは一気に塗装が剥げて拭いた部分が白く曇りダメになってしまいました。
ラッカー塗装に比べると、ウレタン塗装の方がアルコールなど溶剤にも多少は強いようで扱いやすいです。
今年に入って新調したリビングダイニングテーブルもやはりウレタン塗装のテーブル。
木目がきれいで木材本来の質感・手触りが楽しめる無塗装テーブルやオイル塗装テーブルも魅力的…。
でも子育て期間中は赤ちゃんや子供が粗相をしても気を遣わずにすむお手入れ楽なウレタン塗装のテーブルが最高です。
子育てが終わっても、ズボラで掃除嫌いな私はきっとオイル塗装や無塗装の木製テーブルに憧れながらもウレタン塗装テーブルを使い続けると思います。(笑)
繰り返しになりますが、このようにウレタン塗装テーブルのお手入れはズボラ主婦でもできるくらい簡単です。
汚れやシミが落ちない、塗装がはげた時の対処法
もしも中性洗剤でも落ちないシミや汚れ、大きな傷ができてしまった場合はどうしたらよいのか
も気になりますよね。いざそうなったときに慌てないように確認しておきましょう。
我が家の机もそうでしたが、角が擦れて塗装がはがれてきます。このような場合や小さな傷なら、ホームセンター等で販売されているタッチアップペンとウエスを使って補修も可能な場合も。
まずは目立たないところで補修を試してみるのもよさそうですね。
そしてさらに使用期間が長くなり15年以上使っていると、取り扱い方にもよるでしょうがテーブルが白く変色してくるといった劣化が見られることも多いようです。
そんな時は
- 業者に依頼して直してもらう
- 自分でDIYして直す
かの2択です。業者に頼む場合の費用は大きさや程度にもよりますが、8万円ぐらいが相場金額。けっこう高いですよね…。
さらに業者へ送らないといけないので、修理中の数日はテーブルなしの生活となるのがデメリット。(複数テーブルを持っている方や業者が近い方は良いかもしれませんが)
自分でDIYして直す場合の基本的な直し方は、既存の塗料を削ってやすりで平にして、新しい塗料を重ね塗りしていくといった方法。
この場合何回も削って塗り直す必要があり手間がかなりかかるのと、塗料や機械工具などをそろえると費用が1万円以上になる場合もあります。
よっぽどテーブルに思い入れがあるかDIY好きでないとしんどい作業かもしれません。
あまりにもテーブルが汚くなってしまったら、買い替えを検討するのも一つの手ですが安いものではないですし、使わなくなったテーブルの処分も大変。
できれば塗装をダメにするような取り扱い方をしないように注意して、せっかく気に入って買ったウレタン塗装テーブルを長く使いたい
ですよね。
最後にウレタン塗装テーブルを長持ちさせる取り扱い方法・コツをまとめて終わりたいと思います。
ウレタン塗装を長持ちさせる使い方7つ【実証済み】
- アルコール・シンナー・ウレタンスポンジ・化学ぞうきんは使わない
- 日常のお手入れは柔らかい布で水拭きのみにする
- コップの結露した水分などで濡れたら長時間放置しない&コースター使用
- 油性ペンやアクリル絵の具などを使う場合は新聞紙を敷き汚れをガード
- 熱に弱いと念頭に置く(やかんや鍋などを直置きはしない)
- 紙に何か書くときは下敷きを使う、PC作業はマウスパットを使う
- テーブルマットを使用するのも一つの手
以上の取り扱い方法を守ればウレタン塗装テーブルを大きな汚れや傷から守り長持ちさせることが可能です。
これは実際に10年近くウレタン塗装テーブルをダイニングテーブルとして毎日使用している私が実証済み!日常でつく小傷やへこみは別ですが、天板表面の塗装にハゲはついていません。
我が家はお皿やグラスをそのままテーブルに置いていますが、ランチョンマットやトレイを配膳に使うとさらに良い状態をキープできるはず。
ウレタン塗装テーブルは他の塗装に比べ水分に強く取り扱いしやすいですが、いくら強いとはいっても濡れたまま放置して乾かしてしまうと輪染みになる可能性も。
なるべくコースターを使うようにして、長時間の汚れや水分の放置は避けましょう。
水分には強いウレタン塗装ですが、アルコールなどの化学物質と熱には弱いのでご注意を。
これは我が家の失敗談なのですが、新調したばかりのウレタン塗装テーブルで、七輪炭火焼をしたところ火花が散ってテーブルに焦げ跡がついてしまいました。
どうやらトーチバーナーを使って着火した際、火の粉が机に落ちてしまったようです。(泣)
厚い鍋敷きを敷いた七輪を机の上に置いて炭火焼する分には問題ありませんでしたが、火の粉のように高温のものが直接テーブルに付くとアウトのよう…。(ウレタン塗装に限らずでしょうが)
「ウレタン塗装テーブルは高温に弱い」の意識を持って日頃から配膳することが大切です。
当たり前ですが木材に塗装してある木製品なので、衝撃には弱くかたい物をぶつけたり重い物を落としたりすると割れることもあるので、その点もお気をつけくださいね。
へこみや小傷への対処法は
とはいえ、ウレタン塗装テーブルは使っているうちに表面に小さなへこみや傷はどんなに気を付けていても必ずできます。
これは私も長年ウレタン塗装テーブルを使って実感していることで、「気が付いたら付いている」といった感じなので防ぎようがありません。
フリマサイトで中古テーブルを見ていても、ウレタン塗装テーブルは必ずそういった小傷やへこみがありました。「このようなへこみや小傷はつくもの」という前提で使用しましょう。
ただ先ほど長持ちさせる使い方でお伝えしたように書き物をするときに下敷きを使う・マウスパットを使うなどの机への気遣いで多少は軽減できるので是非実践してみてくださいね。
しかし特にテーブルを新たに新品購入した方は、
このきれいな表面塗装に傷を付けたくない!
という方も当然いらっしゃることでしょう。私も新品で購入したら当然そう思います。そういう場合は、
購入後すぐに机全体にテーブルマットを敷いてしまうのもアリ。
この方法は
子供が小さいのでどんな傷や汚れを付けられるか想像もつかない…
という方にもおすすめ。育児中のストレス軽減に役立つこと間違いなしです。
テーブルマットというと布製だったり昭和っぽいビニール製だったりを想像されるかもしれませんが、今はクリアタイプで木製テーブルの雰囲気を壊さないタイプのものがたくさん商品化されています。
サイズや厚みも色々選べるので、気になる方はそういった商品もチェックしてみてくださいね。
我が家も子供が小学生になってリビング学習をするようになったら消しカスや筆圧でのへこみがすごそうなので、その対策として購入を検討中です。
まとめ
ウレタン塗装テーブルは、日常的には水拭きだけでお手入れが完了するので取り扱い楽々。汚れがひどい場合でも薄めた中性洗剤入りの布で拭くだけできれいになります。
一方でアルコールや熱・衝撃には弱いので、その点は注意して使用しましょう。それだけ注意すれば、ダイニングテーブルにもぴったりのお手入れ簡単なウレタン塗装テーブル。
是非お手入れのコツをマスターして、お気に入りのウレタン塗装テーブルを長持ちさせてくださいね。