奈良市内中心部を流れる佐保川は、川沿いの桜並木が美しいことで有名なお花見スポット。奈良の地元民を中心に人気が高く、桜の時期は川と桜と青空のコラボが絶景です。
佐保川の桜の開花予報と合わせて、開花に合わせて行われる桜まつりライトアップや灯篭流し、トイレ情報や見どころなどお花見に役立ちそうな情報をまとめました。
【2024】お花見スポット・佐保川はいつ開花?満開見頃は?
奈良市には桜の名所がたくさんありますが、その中でも奈良市民を中心に人気を博しているお花見スポットは佐保川。
佐保川は世界遺産・春日山原生林付近からはじまり、奈良市~大和郡山市を流れる約19kmの一級河川です。
佐保川中流の奈良市内の堤には江戸時代に奈良奉行・川路聖謨が植林したといわれている長い桜並木があり、毎年春には多くの花見客でにぎわう一大花見スポットです。
人気スポットですが、桜並木は長いのでそんなに人混みを感じることもなく比較的ゆったりと散歩がてらお花見を楽しめるのが魅力の場所。
そんな奈良市内にある佐保川の2024年桜の開花・満開予報は以下の通り。
2024年佐保川の桜、開花・満開予報
- 開花予想…2024年3月24日
- 満開予想…2024年4月1日~2日
- 見ごろ予想…2024年4月1日~8日
上記は3月14日時点での奈良市内の桜・開花予想となっています。(参考HP:ウェザーマップさくら開花予想2024)
※3月31日時点では満開は4月4日、開花は3月29日に予想変更となっていました
昨年度は開花が早く3月27日に満開だったため満開になるのが遅く感じますが、実際は平年並みかやや早い開花予想です。
場所別の詳しい開花情報は奈良市観光協会のHPで随時更新・公開されているので、下記リンク内の「佐保川」欄をチェックしてみてくださいね。
桜祭り&ライトアップなどイベント情報
佐保川沿いでは、毎年同じ場所で小規模ではありますが、佐保川・川路桜祭りが開催されています。
第28回佐保川・川路桜祭り情報
- 開催日時…2024年3月23日(土)~4月3日(水)
- 場所…下長慶橋~JR佐保川鉄橋間の佐保川
- ライトアップ…夕暮れ~20:00まで
- 灯篭流し…3月30日(土)18:30~
実行委員会作成の佐保川・川路桜まつり観覧地図を参考にご覧ください。
ライトアップは観覧区域内の桜並木に祭期間中のみ提灯が設置され、あかりが灯されます。
桜祭り期間中桜並木沿いで一般屋台の出店はありませんが、昨年度は本部席付近でポップコーンの販売(100円)がありました。
他のイベントとしては2023年(昨年)度は終了した佐保川さくら祭燈花会に代わるカタチで第1回佐保川さくら・音楽会が新大宮駅に近い佐保川水辺の楽校で4月2日の日中に開催されました。
しかし2024年度はまだイベント情報はなく開催があるかどうかは不明です。(3月14日時点)
灯篭流しはどんな感じ?
3月30日(土)の18時半から開催される、佐保川・川路桜祭りの灯篭流し(とうろうながし)。どんなイベントか気になりますよね。
灯籠流しの開催場所は、本部席近くの永楽橋の下にある石畳広場「佐保せせらぎの里」。
まずは、カップに絵や文字をかきます。
完成したら係員の方の指示に従い、ろうそくを入れて板に乗せたカップを川に流します。
カップは橋の下を通り数メートル先まで進むと特設の仕切りに引っ掛かりストップ。橋の上から眺めると非常にきれい。
係員の方が回収するといったシステムになっています。
昨年度参加してきましたが、家族連れをはじめ多くの人でにぎわっていました。
地元の方が多い印象ですが、誰でも参加OKでウェルカムな雰囲気。(昨年度はなぜか参加者は粗品もいただけました)
開始時間の18時半ごろはまだ日没になっておらず明るいですが、灯篭流しを見ているうちに徐々にあたりが暗くなってきてトワイライトタイムに突入します。
だんだんと流れる灯篭の灯りがはっきりとしてきて、ライトアップされた桜並木と相まってどんどん幻想的な美しい光景へと変化していきます。
春の訪れに感謝・とてもほっこりとした気持ちになるまったりイベントだったので、是非日時があえば参加してみてくださいね。
トイレはどこにある??
桜祭りが開催される永楽橋~新大宮駅付近の佐保川では、すぐ行けるほど近くにトイレはありません。
そのため佐保川でのお花見は、腰を据えてじっくりというよりは軽いピクニック感覚でサクッと飲食は終わらせ、残りは桜並木を歩いて楽しむ感じがおすすめです。
新大宮駅よりで近いトイレ
- 新大宮駅前公衆トイレ
永楽橋(近鉄奈良駅方面)で近いトイレ
- プライスカット法蓮町店
- ローソン奈良法蓮町東店
- (永楽橋横の大学内トイレ)
となっています。永楽橋横にある大学内のトイレは2023年度は桜祭り期間中解放されていましたが、今年も解放されるかどうかは分かりません。あったらラッキーぐらいの心持ちで捉えてください。
店舗でトイレ利用の場合、多くは公共トイレではなく店舗内のトイレになるため、ドリンク1本購入するなどマナーを守り節度ある利用を心掛けましょう!
佐保川でお花見の見どころスポットを紹介
最後に、川路桜祭り区間から近い、佐保川でおすすめの桜がきれいなおすすめスポットをさくっと紹介して終わります。
川沿いをゆっくりと散歩しながら、下記スポットでは是非足を止めて鑑賞してみてくださいね。
樹齢170年の「川路桜」
江戸時代末期に有能な奈良奉行・川路聖謨(かわじとしあきら)が佐保川の桜並木の植樹を推進した、というのは最初にお伝えしました。
佐保川の桜並木に現存する桜の古木・川路桜は今から約170年前のその時代に植樹された桜と考えられています。まさに歴史ロマンを感じる桜!佇まい、幹の風格も素晴らしいです。
花筏(はないかだ)
花筏(はないかだ)とは、川面にたくさんの花びらが浮かぶ美しい光景のこと。川沿いを歩いていると、上の写真のような桜の花びらだまりがあります。
花筏は晩春の季語になっているだけあって、満開より少し後の散り始めぐらいに量が増え、特にきれいに鑑賞できますよ。
JR線の鉄橋付近(大和路快速と桜)
近鉄奈良駅寄りから行くと、川路桜を過ぎて割とすぐに見えてくるのがJR奈良線の鉄橋。鉄橋を渡る大和路快速と桜のコラボを楽しむことができます。
電車好きの子供は動かなくなってしまう可能性が高いので要注意。(笑)
水辺の楽校・石畳付近
桜祭り・新大宮駅側の終わりに近い場所にある「水辺の楽校」。橋の下が広く舗装されていて、広々した場所でゆっくりお花見できます。飛び石を飛んで遊ぶ子供の姿も。
桜祭り区間内では一番広い鑑賞場所なので、大人数ならこちらでの鑑賞がおすすめです。橋からの桜×夕日も絶景ですよ。
永楽橋付近
桜祭りの本部席すぐ横の橋・永楽橋。灯籠流しの会場にもなっていますが、橋の下が石畳になっていて川の近くからも桜が眺められますし、橋の上からも桜を楽しめます。
石畳広場は飲食しながらお花見もできますし、飛び石を渡って遊ぶこともでき子供連れも多いです。先に紹介した水辺の楽校の飛び石よりのところよりも水位が低いので安心。
水もきれいで、もう少し暖かくなると水遊びをする子供も増える憩いの場です。そして桜の時期は、青空に映え、水鏡に映る桜をゆっくりと眺めるのに最適な場所。
大仏鉄道記念公園の枝垂れ桜
こちらは桜祭り区間内とは少し外れますが、見ごたえがあります。大仏鉄道記念公園は桜祭り区間(本部側)から少し歩くと到着するので、是非足を運んで鑑賞してみてくださいね。
大仏鉄道は明治31年に開業し加茂と大仏駅をつなぎ機関車が運行しましたが、道が悪くわずか9年で廃線となった幻の鉄道。
こちらの公園はそんな大仏鉄道を偲び作られた場所ですが、大迫力のしだれ桜の巨木が有名です。佐保川の桜と同じ頃に満開となるので、あわせて鑑賞を楽しんでください。
まとめ
奈良市街を流れる佐保川は、長い桜並木が素晴らしいお花見スポット。他のお花見スポットと異なり鹿がいないので、犬の散歩がてらのお花見も安心してできます。
桜祭り開催中の夜桜はもちろんですが、昼間や夕暮れ時の桜も絶景。時間帯によって色々な桜の表情が楽しめるのが魅力です。
美しい桜並木を歩くだけでもリフレッシュできるので、是非足を運んでみてくださいね。