2024年1月27日に予定通り実施された、奈良の伝統行事・若草山焼き。良く燃えて、結果は大成功でした。当日は山麓会場へ出向いた我が家。
現地の様子や迫力の花火・山焼きの様子を記録として写真多めでまとめます。山焼きを見に行けなかった方、どうなったか結果が気になる方、来年行く予定の方などの参考になれば幸いです!
若草山焼き2024の結果は大成功だった!
2024年1月27日(土)に開催された、奈良の冬の風物詩・若草山焼き。
古来より「山を焼かないと山頂にある古墳の霊の祟りがある」という言い伝えがあったため、放火が絶えなかったという若草山。
勝手な放火を鎮めるため江戸時代に公的行事としてはじまったのが、伝統行事・若草山焼きです。時代と共に芝生の育成を図るため、世界平和祈願などの意味付けもなされ、今に至ります。
3年ぶりに実施された2023年の若草山焼きは雨と雪のため1割程度しか燃えず、残念な結果に終わりました。
しかし今年2024年は、昨年の分まで燃えたのではというほどの良い燃えっぷり!昨年と比べて暖冬気味で雪もなく、草もある程度乾燥していたためと思われます。点火後、1時間近く燃え続けていました。
また若草山焼きの来場者数は昨年度は約17万人でしたが、今年は約19万人と人出も多く大変にぎわいを感じました。奈良らしく、特に外国人観光客の姿も目立ち異国情緒も感じられる山焼きでした。
山麓会場での当日の様子
わが家は夫婦と子供1人の3人で、若草山焼きを一番近くで観られる山麓会場に出向きました。到着したのは18時5分頃、花火開始の10分前でした。
東大寺方面から、屋台が立ち並ぶ山麓前の道路を歩き入口の南ゲート(春日大社側の入り口)を目指しました。昨年も山麓会場に出向きましたが、昨年度と同じぐらいのにぎわいといった感じ。
道路沿いにもたくさんの人が立ち止まり、鑑賞のため場所取りをしていました。
入口の南ゲートに近づくにつれ人がどんどん増えていきます。南ゲートから山肌の山麓会場内に入ると、ゲート付近は大混雑。
花火が終わって帰る人や、浮雲園地など別の会場に移動する人が多いためなのかすぐに出られるゲート付近が人気な様子でした。
山麓会場の混雑をかき分け少し奥に進むと、すぐに人が減り見やすくなりました。中央にステージがあるのですが、その付近はもう芝生が見えるほど空いていました。
我が家はそのあたりで鑑賞することに。奥の方へ進むほど人は少なくなっていく印象でしたので、混雑が苦手な方は最初だけ頑張って入口の人混みをかきわけて、なるべく奥へ行けばゆったりと鑑賞できると思います。
昨年はありませんでしたが、今年は感染症対策が緩和された影響かステージの横の方にもキッチンカーが1台停車しており、ホットドリンクの販売をしているようでした。
18:15~花火スタート!大迫力の15分間
昨日の#若草山山焼き
— 奈良の古民家暮らし (@naranokominka) January 28, 2024
花火は大迫力でした!若草山の山麓会場まで行って良かったです☺️ pic.twitter.com/SG9O3L0B6n
花火は18時15分から。あたりは暗くなり、消防隊員の方々が大かがり火から火をもらった松明を持って山肌に移動し始めるのを眺めていると、突然山頂の方から花火が上がりワ~と歓声が上がりました。
山麓からの花火は、とにかく大きくて大迫力!次々と打ち上がります。今年は昨年よりも花火の種類が多かったように思えます。県下最大級の、約600発が打ち上げられました。
高く打ち上がった白い彗星のような花火が真下に弧を描いてゆっくり落下していく花火ははじめて見ましたが、とてもきれいでした!
途中、恒例の鹿型花火もたくさん打ち上げがありホッコリ。それにしても15分というのは、中々長い!
山麓会場では花火が近すぎて真上に大きく上がるので、ずっと見上げるカタチに。大迫力なのですが、肩こり持ちの私は途中で首が痛くなってしまいました。(泣)
冬の花火は空気が澄んでいて、とても美しいです。感動のフィナーレまで、飽きることなくしっかりと楽しませていただきました。
18:30~山焼き開始!
花火が終わると、18:30より山裾に待機していた消防隊員さんたちの手によって一斉点火がスタート。
和楽器を交えた寧良音素描による音楽(奉納演奏)が、山焼きの雰囲気にベストマッチで会場を盛り上げます。
会場内は燃えが期待されていたためか、今年は花火終了後も多くの人が会場に残っている印象でした。
2024年は良く燃えて感動でした!#若草山焼き pic.twitter.com/sl3G509PX0
— 奈良の古民家暮らし (@naranokominka) January 28, 2024
点火後、パチパチと音がして、すぐに火が付き広がりはじめました!
ほとんど燃えなかった昨年はパチパチなんていう音は聞こえなかったですし、もちろんこんなにすぐに周りに燃え広がりもしませんでした。燃えの良さに感動です…。
開始20分ぐらいすると徐々に人も減り始めましたが、炎はどんどん山の上方へ燃え進み勢いはとどまることを知りません。消える気配は全くなし、煙で山頂付近は何も見えない状態です。
知らない人が見たら山火事だ!と驚くことでしょう…。
19時前に山麓会場ステージの寧良音素描の演奏が終わりましたが、まだ山焼きは終わる気配はありません。とりあえず浮雲園地の方へ帰りがてら移動してみることにしました。
浮雲園地から
山麓会場を出ると、帰り道は一方通行の規制が。警察官やスタッフの方の誘導で、南ゲートを若草山沿いに歩き春日大社~浮雲園地前に続く道路の一本道を人混みの中ぞろぞろと歩かされます。
途中で山麓へ向かう救急車が2台通りましたが、浮雲園地まで歩行者天国で車道まで人がいっぱい。山麓から15分程かかりようやく浮雲園地に到着すると広い広場へ人が流れ、人混みもある程度解消されました。
浮雲園地、国際フォーラム(改装工事中)の前からも若草山焼きがとても良く見えました。開始後45分経過していましたが、まだ燃え続けています。
山麓会場ですと近すぎて炎と煙しか見えず、山がどれくらい燃えているのかは分かりませんでしたが、浮雲園地からは山全体の燃え具合が良く見えて良かったです。
春日野園地から
さらに浮雲園地から徒歩で数分歩き、隣の春日野園地に進むとさらにダイナミックな山焼きの様子が眺められました。開始後50分、この時点でもまだ消す気配なく燃え続けています。
こちらも浮雲園地と同じく山全体が良く見えますが、浮雲園地よりも少し若草山が近い感じで臨場感があります。
奈良県でも山焼きの鑑賞スポットとして推奨されている場所というだけあり、三脚を立てて撮影をしているカメラマンの方々の姿も多く見受けられました。
春日野園地内でも奥の東大寺大仏殿寄りの方よりも、園地内のトイレ側(浮雲園地寄り)の方が山全体が良く見えたのでおすすめです。
まとめ
良く燃えて大成功だった、2024年の若草山焼き。開始後1時間近く燃え続けていました。山火事のような大きな炎が、今年の災いを焼き尽くしてくれることを願って鑑賞しました。
花火・山焼き共に山麓会場は素晴らしかったですが、今回帰りに浮雲園地~春日野園地を周ってみて、近ければ良いというものではなくそれぞれの場所の良さがあるなと実感しました。
若草山は大きく、山焼きも色々な場所から良く見えます。奈良公園ユーチューブではリアルタイムの配信もありますし、様々な場所から鑑賞を楽しんでみてくださいね。