冬の奈良公園を瑠璃色の光で彩るイルミネーションイベント「しあわせ回廊なら瑠璃絵(るりえ)」。冬の奈良を代表する一大イベントとして定着し、2024年で15回目となります。
瑠璃絵の日時やイベントと合わせ、地元民おすすめの見どころスポット&楽しみ方を5つご紹介します。
なら瑠璃絵2024はいつからいつまで?
瑠璃色のLEDライトで静かな奈良公園の夜が幻想的にライトアップされるイベント・しあわせ回廊なら瑠璃絵(るりえ)。15回目の今年は、下記期間にて開催されます。
- 開催日…2024年2月8日(木)~14日(水)の1週間
- 開催時間(点灯時間)…18:00~21:00頃まで(20時までの会場もあり)
- 小雨決行・雨天の場合随時中止
なら瑠璃絵、今年は暖かくて人出も多く盛り上がってますね!
— 奈良の古民家暮らし (@naranokominka) February 12, 2023
メイン会場以外の東大寺鏡池ライトアップや、春日大社参道のスカイランタンもきれいでした。#なら瑠璃絵2023 pic.twitter.com/2iwdEvftLI
上の画像は2023年度のなら瑠璃絵・光の演出の一部です。毎年趣向を凝らしたライトアップがされるので飽きません。もちろん今年もまた違った演出がなされる予定。(記事後半で紹介しています)
~世界遺産三社と奈良公園を瑠璃色の光でつなぎ、祈りを通してしあわせを願う~
というのがこのイベントの開催趣旨。
そんななら瑠璃絵では公園内の各スポットがこのようにイルミネーションで照らされるだけではなく、
- 世界遺産三社(東大寺・春日大社・興福寺)の夜間特別拝観
- 限定屋台
- 花火
など様々なイベントが目白押し。カップルはもちろんですが、子供連れや友達同士でもほっこりと楽しめる雰囲気が魅力の、なら瑠璃絵。
寒いので引きこもりがちな冬の夜ですが、寒さに負けず外出して、印象に残る冬の思い出作りをしてみてはいかがでしょうか。
予約が必要なイベントはないので当日思い立って出かけてみても、充分に楽しめること間違いなしですよ。
瑠璃絵最終日には花火がある!
なら瑠璃絵の最終日は2月14日(水)。この日は奈良公園の144回目の誕生日であり、若草山方面に「奈良公園バースデー花火」が打ち上げられます。
- 日付…瑠璃絵最終日・2月14日(水)
- 時間…19:30~打ち上げ(荒天中止)約10分間
19時からは東大寺近くにある春日野園地でバースデーイベントが開催予定。春日野園地も絶好の花火観覧スポットなので、お時間の合う方は場所取りがてら是非参加してみてください。
ちなみに隣の浮雲園地(屋台や光の演出会場)も、花火のベスト観覧スポットです。
https://twitter.com/naranokominka/status/1625446090421194752
奈良における冬の花火は1月27日の若草山焼き・そして2月14日の奈良公園バースデー花火の2回のみ。山焼きの花火を見逃した方は、是非リベンジして美しい冬花火を堪能してくださいね。
なら瑠璃絵の見どころスポット・楽しみ方5選
なら瑠璃絵の会場は、奈良公園一帯でとても広いです。広いが故に、計画なく適当に歩くと見どころを見逃して歩き疲れてしまうことも。(それはそれで楽しいですが)
なら瑠璃絵の見どころは、下記の5つ。全部は無理でもこの中の数個を目標に歩いてみれば、きっと瑠璃絵を楽しめることでしょう。
- メイン会場(有料)でイルミネーションを楽しむ
- 光の演出を巡る
- 東大寺・春日大社・興福寺の夜間拝観へ行く
- 屋台(瑠璃絵マーケット)やしあわせココアの販売を味わう
- バースデー花火を堪能(最終日のみ)
余談ですが毎年なら瑠璃絵の鑑賞をする地元民の私の場合、有料メイン会場・三社のうちいずれかの夜間拝観・瑠璃絵屋台(食いしん坊なので笑)は欠かせない見どころです。
(光の演出は見どころ移動中の通路に近いものを選び、移動がてら鑑賞しています)
5番の花火については先にご案内したので、ここからは1~4番の楽しみ方について詳しくお伝えします。
今年はメイン会場の場所が「萬葉植物園」へ変更に!料金は?
例年は浮雲園地から続く「国際フォーラム甍(いらか)」がメイン会場でしたが、耐震工事中のため今年ははじめて春日大社参道沿いにある「萬葉植物園」がメイン会場になりました。
メイン会場への入場料金…大人500円(小学生以下無料)
萬葉植物園は、萬葉集で詠まれた萬葉名の植物を中心に約300種類が植栽されている広大で美しい日本庭園です。特に初夏に咲く藤が美しいことで有名な庭園。
(2023年9月に実施されたクラウドファンディングで会場新設を目指すも惜しくも達成できず、こちらの会場をお借りすることになったようです。)
入口にて500円で「願いの花たんざく」を購入すると会場内への入場が可能に(小学生以下は無料)。購入した花たんざくはお願い事を書いて、会場内の冬七夕ツリーに飾り付けましょう。
萬葉植物園の入場料は大人500円なので、花たんざく代のみで入場できるのは何となくお得感がありますね!
他の場所でもイルミネーションが見られるのに、わざわざ500円払うなんて…
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが(かつては私もそうでした)、500円払ってでも鑑賞する価値のある美しさです。オブジェやスモークも他とは別格の華麗さでした。
せっかく「なら瑠璃絵」のために訪れたなら、是非とも入場しておきたい一押しスポットです!
いつもの会場と違うから、また新鮮な違う雰囲気が楽しめそうニャンね♪
なら瑠璃絵初日である2月8日(木)には、こちらのメイン会場にて17:40~18:00にオープニングセレモニー(点灯式)が開催されます。
我が家も昨年度参加してきましたが、とてもワクワクして楽しかったです。お時間の合う方は是非開場前に足を運んでみてくださいね。
初日は先着人数限定でココアや花たんざくのプレゼントなどもあるみたいだニャ!
光の演出スポットはどこ?スポットを巡ろう
今年の光の演出・オブジェが楽しめるスポットは6か所。
- 興福寺(北参道&中金堂前)
- 春日大社参道(二之鳥居~南門)
- 萬葉植物園(春日大社参道沿い)※メイン会場(有料)
- 春日大社国宝殿(プロジェクションマッピング)~19:45
- 浮雲園地
- 東大寺(大仏殿回廊内参道)~20:00
書き出してみるとすごく数が多くて巡るのは大変そう…と思ってしまいますが、1~6番の順番通りに歩いていけば自ずと全てのスポットを効率よく巡れるようになっています。
次にご紹介する3つの社寺を参拝がてら、冬の夜散歩を健康的に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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プロジェクションマッピングは初な気がするニャン!楽しみニャ!
東大寺・春日大社・興福寺の夜間拝観をしよう
なら瑠璃絵は奈良公園内にある「東大寺・春日大社・興福寺の三社を光の回廊でつなぐ」イベント。公式ホームページには、
しあわせ回廊という言葉には、なら瑠璃絵期間中に夜間拝観を実施する三社寺それぞれで手を合わせることで一人ひとりに幸せが訪れるように、そして、みなさんの祈りが大きな平和の祈りとなって世界に届き、瑠璃色の美しい地球がいつまでも輝くように、といった願いが込められています。
なら瑠璃絵公式ホームページより引用
という文言がコンセプトとして書かれていました。その言葉通り先にご紹介した光の演出スポットをたどっていくと、世界遺産でもある三社のいずれかに辿り着くことでしょう。
なら瑠璃絵期間中の土曜日~月曜日は、三社共に特別夜間拝観を実施しています。昼に入るお堂や拝む仏像とは全く違う各社寺の荘厳な夜の顔に、きっと感銘を受けること間違いなしですよ。
興福寺夜間拝観&ライトアップ
期間 | 時間 | 内容 | 備考 |
2月10日(土)~12日(月) | 17:00~20:00 (最終入堂は15分前まで) | 中金堂特別拝観 | 拝観料大人500円 御朱印は中金堂受付にて授与 |
2月8日(木)~14日(水)全瑠璃絵期間中 | 17:00~20:00 | 北参道&中金堂前・光の演出 |
おそらくはじめて興福寺中金堂が瑠璃絵期間中に夜間特別拝観となる今年。中金堂は平成最後の巨大木造建築として復原された大きなお堂で、とても華やかで解放感があります。
まだ入ったことがない、という方は是非この特別な機会に拝観してみてはいかがでしょうか。
春日大社夜間拝観&ライトアップ
期間 | 時間 | 内容 | 備考 |
2月10日(土)~12日(月) | 18:00~20:30(最終入場は30分前まで) | 御本殿夜間特別拝観 | 初穂料500円 |
2月8日(木)9日(金)13日(火)14日(水) | 18:00~20:30(入場は30分前まで) | 御本殿夜間参拝(一般参拝所まで) | 授与所開設なし |
2月10日(土)~12日(月) | 御本社の回廊吊燈籠点灯&一之鳥居~中門までの参道燈籠点灯 | ||
2月8日(木)~14日(水)全瑠璃絵期間中 | 18:00~21:00 | 春日大社参道(二之鳥居~中門)光の演出 | |
2月8日(木)~14日(水)全瑠璃絵期間中 | 18:00~19:45 | 春日大社国宝殿プロジェクションマッピング |
メイン会場が春日大社参道沿いの「萬葉植物園」になり、昨年度よりも訪れやすくなったように感じる春日大社御本殿。
興福寺方面から春日大社御本殿までの参道は長いですが、10~12日は参道燈籠ライトアップもあるので灯りを楽しみながら楽しく歩けそうですね。
東大寺夜間拝観&ライトアップ
期間 | 時間 | 内容 | 備考 |
2月10日(土)~12日(月) | 18:00~20:00(最終入堂15分前) | 大仏殿・夜間特別開扉 | 拝観料無料 |
2月8日(木)9日(金)13日(火)14日(水) | 18:00~20:00 | 大仏殿中門外側からの拝観 | 大仏殿入堂は不可 |
2月8日(木)~14日(水)の全瑠璃絵期間中 | 18:00~20:00 | 大仏殿・中門・南大門・金剛力士像ライトアップ&大仏殿観相窓の開扉・金銅八角燈籠点灯 | |
2月8日(木)~14日(水)の全瑠璃絵期間中 | 18:00~20:00 | 東大寺大仏殿参道(回廊内)光の演出 |
今年は10~12日の大仏殿入堂無料拝観がアツい東大寺。瑠璃絵期間中、いつ行っても何か特別なものが見られるように配慮されているように感じます。行って損はないですね!
入堂は中門から、大仏殿内は正面からのみと八角燈籠のある参道のみの解放となります。
終了時間が少し早めの20時までとなっているので、その点は気を付けてスケジューリングしてください。
夜参り提灯を持って社寺を巡るスペシャルコースも
また瑠璃絵ナビゲーターの案内で提灯を持って東大寺・春日大社・興福寺いずれかのコースを練り歩く「夜参り提灯」という参加料金無料の粋なイベントも、10名限定各コース1日2回行わています。
東大寺コース | 春日大社コース | 興福寺コース | |
受付場所 | 浮雲園地 | 浮雲園地 | 興福寺駐車場前 |
実施時間 | 18:00~/18:50~ | 18:00~/18:50~ | 18:00~/18:40~ |
奈良のことに詳しくなれるチャンスです!こちらも時間が合えば是非参加して楽しんでくださいね。
屋台はどこに出る?どんな感じ?
なら瑠璃絵の公式屋台「瑠璃絵マーケット」は、今年は浮雲園地に登場予定。例年は国際フォーラム前の石畳でしたが、国際フォーラムの耐震工事のため場所変更になったようです。
なら瑠璃絵マーケットの開催時間…15:00~20:45
「瑠璃絵マーケット」には、主に奈良で営業活動をしている飲食店やフードトラックが終結。数は少ないですが、他の屋台とは一味違う奈良らしい名産物・ならのうまいもんが堪能できます。
例年はビールやハイボール・ワインなどアルコール飲料も販売がありますよ。
昨年は大和肉牛焼きそば・大和地鶏のから揚げ・日本酒ラーメンなどの販売があったニャン!
瑠璃絵マーケット以外にも、通常通り東大寺南大門前参道には常設屋台やお土産店がずらりと立ち並んでいるので、そちらを利用しても。
また毎回ではないですが、春日大社参道沿い・もしくは奈良国立博物館前の通り沿いに屋台が出ていることが多いです。イルミネーション目指して歩きがてらチェックしてみてくださいね。
奈良老舗・黒川本家の吉野本葛を使ったしあわせココアの販売は昨年度までは瑠璃絵マーケットと同じ場所でしたが、今年はメイン会場の変更に合わせてメイン会場近くの春日大社駐車場にて行われます。
一杯500円、お持ち帰り用の粉販売もあります。本葛を使用しているため通常のココアよりも「とろみ」が強く身体が芯から温まります。ぜひご賞味ください。
なら瑠璃絵会場(奈良公園)へのアクセス
電車&徒歩の場合
- 近鉄奈良駅から徒歩約5分
- JR奈良駅から徒歩約20分、バスで約10分
自転車の場合
- 登大路駐輪場(80台)無料
- 浮見園地駐輪場(100台)無料
車の場合
なら瑠璃絵・専用の駐車場はなし。周辺の民間有料パーキングや県営駐車場をご利用ください。
最新情報は公式ホームページをチェック!↓
まとめ
観光閑散期となる冬の奈良を盛り上げてくれる「なら瑠璃絵」。ご夫婦やカップルはもちろん、家族連れや友人同士でも楽しめる、美しく、優しい気持ちになれるイルミネーションイベントです。
出かける前は寒くていやだなやめようかなと毎回思いますが、帰りには「やっぱり行ってよかった!」と毎年思います。(笑)
2月の奈良は底冷えで特に夜は冷え込みが厳しいです。ホッカイロなども使いしっかりと防寒してお出かけください。