中村あつ子氏「住民本位の市政」をめざす現場派｜奈良市長選挙2025

奈良市長選挙2025に立候補した中村あつ子氏の政策や姿勢を、市民目線でわかりやすく紹介します。
「住民に寄り添う市政」を掲げ、弱い立場の声を大切にするその人物像とは？

【市長選立候補】中村あつ子氏：プロフィールとこれまでの活動

📋 中村あつ子

年齢： 67歳　

居住地： 奈良市（大阪府出身）

展開： 無所属（日本共産党推薦）

役職： 新日本婦人の会奈良県本部・会長

📚 背景・経歴

奈良女子短期大学卒業後、小学校教諭に
平成3年から奈良市議会議員を4期14年務める
新日本婦人会でわかりやすい民主衆計を問う活動を続ける
地域の学校や施設などでさまざまな現場の声を聞きながら、「弱い人にこそ、手を差し伸べるのが政治の仕事ではないのか」という信念のもと活動
〈元〉医療互助組合理事
共産党県委員会の委員
政治団体「明るい革新奈良市政をつくる会」の擁立で立候補

💡 民生重視のポリシー

「日常的な不自由」の声に耳を傾け、実際のぐらしの苦しさや無理に向き合う政策を求めている。
病気、孤立、正社員化の深刻化など、各層の辛さに経験から相談を受け続けてきた。

‼️ こんな人

「正しいことを正しいと言える社会を」と言う相責と感性を合わせ持つ、快活さが魅力の市民満足型リーダー

🗣️ 主な訴えとスタンス

中村あつ子氏は、「住民に寄り添い、住民とともに歩む市政」を一貫して訴えています。特に、市民の中でも「声を上げにくい人」「困難を抱える人」「制度のはざまで取り残されている人」に対して、政治が最も寄り添うべきであるという姿勢を明確にしています。

出馬表明の記者会見では、「弱い人が泣き寝入りせず、自分の声を受け止めてもらえる奈良市をつくりたい」と強く語り、「怒りを込めてこの思いを政治に届けたい」と決意を表明。これは、市民が“当事者”として尊重される政治のあり方を目指す中村氏の原点でもあります。

政策面では、まず「物価高騰から生活を守る政策」に注力する姿勢を示しており、消費税の引き下げ（5％へ）をはじめ、住宅リフォームへの助成、市内中小企業の支援拡充、学用品・給食費の無償化など、暮らしの足元を支える実践的な提案を掲げています。

また、「ジェンダー平等・人権尊重のまちづくり」にも力を入れており、選択的夫婦別姓や同性婚制度の導入、公教育の無償化、ケア労働（介護・育児など）への支援強化、不登校・ひきこもり支援など、“誰一人取り残さない”社会の実現を目指しています。

防災・減災、平和行政、福祉、ジェンダー、公教育など、市民の命と尊厳にかかわる分野を軸に、「声を聴く・届ける・反映する」政治を一つ一つ積み重ねていく。中村氏のスタイルは、上からの改革ではなく、足元からの再構築という姿勢に貫かれています。

🚮 クリーンセンター問題へのスタンス

中村氏は、新クリーンセンター建設に対して慎重な立場をとっており、特に「住民の声が反映されていないまま進められている点」を強く批判しています。

建設の必要性そのものを即座に否定するわけではありませんが、「利用者や住民と膝を詰めて話す場が持たれていない」「住民本位の視点が欠けている」と指摘。
現市政の進め方に対して、説明責任や合意形成の不足を問題視しています。

中村氏は、一方的な行政主導の手法ではなく、住民との丁寧な対話を重ねながら進める市政運営への転換を訴えており、「住民に寄り添う市政の実現」を掲げています。

注目される政策・主張（選挙公報より）

中村氏は、住民に寄り添い、住民と歩む市政へ— 変えよう奈良市！ —、消費税は今すぐ5％に！米不足を解消！反戦平和！を今回選挙のスローガンに掲げています。

🚩選挙公報をPDF（奈良市役所HPより）で見る

🥦 暮らしと営業を守る市政へ

消費税を5%へ引き下げ（国に要望）
住宅リフォームへの助成制度を創設
中小企業への支援を強化、賃上げを実現
市の非正規職員の待遇改善
小中学校の給食費無償化
18歳までの医療費窓口払いなくす
介護保険料を引き下げ、利用しやすい制度へ
市・独自の給付型奨学金制度の創設
ケア労働者の賃金引上げ、増員
補聴器購入補助を拡充

⚖️ ジェンダー平等と多様性を大切に

選択的夫婦別姓・同性婚の法制度導入を国に要望
生理用品を学校や公共施設へ常設
教員を増やす、20人以下学級を実現
外国人差別は許さない
不登校や障がいのある子ども、保護者への支援強化
住民合意のない公共施設の統廃合を中止する

🛡️ 防災・減災で命を守る

避難所の防災備蓄品を充実させる
避難所運営でジェンダー平等の観点を取り入れる
公共施設の跡地を防災拠点にする

🕊️ 平和と人権を守る市政へ

核兵器禁止条約への参加を国に働きかけ
18歳・22歳の個人情報を無断で自衛隊に提供させない
精華町祝園分屯地の弾薬庫の増設反対を国に働きかけ

中村あつ子候補の政策は、生活者・女性・障がい者・高齢者など多様な立場の人々に寄り添った、きめ細かな支援が特徴です。

福祉や平和、ジェンダー平等に力を入れたい市民層にとって共感しやすい内容となっています。

⚖️ 政治姿勢と評価の分かれる点

中村氏の政治姿勢は、市民一人ひとりの暮らしや声を丁寧にすくい取る「生活者目線」を軸にしており、とくに困難を抱える人や制度の狭間にいる人への支援を重視する姿勢が際立っています。

特定の階層や利害関係よりも、「誰一人取り残さない」という福祉・人権重視のスタンスが貫かれており、行政による説明不足や強行的な事業の進め方に対しては明確に反対の立場をとります。

一方で、政策の実行力や具体性についてはやや抽象的と感じる層もあり、実務的な行政判断や合意形成のプロセスにおけるリーダーシップをどう発揮するかが今後の課題といえます。

中村氏は、「優しさと共感の政治」を体現する候補として支持を集める一方で、即効性や改革のインパクトを求める有権者からは慎重すぎる印象を持たれる可能性もあります。

とはいえ、福祉・教育・ジェンダー・平和政策などに一貫した視点を持ち、草の根から行政を変えていく姿勢は、現代の多様な市民の声をすくいあげる存在としての期待を集めています。

🔍 こんな人に注目されそう

困っている人、弱い立場の人の声に寄り添う政治を望む人
税や公共サービスの負担に悩む生活者としての実感を持つ市民
市の政策や施設建設に住民の声が反映されていないと感じる人
教育や子育て、福祉の充実を第一に求める家庭層や当事者
原発ゼロ、平和・ジェンダー政策など思想性のある市政を支持する人
市民参加型のまちづくりを理想とし、草の根から変革を望む人
既存の行政のあり方に疑問を感じ、徹底的に暮らし目線で見直したい人
共産党推薦などに共感を持つ、有権者としての明確な価値観を持つ人

中村氏の政策スタンスは、「弱い人を守る市政」や「住民と歩むまちづくり」を大切にし、行政の強引な手法や説明不足に一貫して異議を唱えてきた姿勢が光ります。
一方で、政策の実行段階での現実的な推進力については評価が分かれる可能性もあり、理念と実行のバランスが問われる場面もあるかもしれません。
それでも、暮らしの中の「違和感」や「理不尽さ」にしっかり耳を傾けてくれる存在を求める人にとって、共感しやすい候補と言えるでしょう。

以上、奈良市長選2025の候補者・中村あつ子氏の政策まとめでした。
7月20日（日）は奈良の未来を決める1票、しっかりと見比べて投票しましょう。