料理の名脇役のハーブ・パセリ。買うと農薬が心配だったり量が多すぎたりしますが、自宅で育てればいつでも無農薬で新鮮なパセリが必要な分だけ収穫できます。
病気や害虫にも強く、育てやすいパセリは園芸初心者にもおすすめ!
パセリ大好きな我が家はたくさん収穫したいので、今年ははじめて種から育てることに。プランターでの種まきの方法と育て方を徹底的に調べました。
パセリの種まき時期はいつ?
我が家の6歳児は、パセリが大好き。昨年は一株だけ苗で購入したものを育てましたが、たくさん食べるのですぐになくなり生産が追い付かない状況に。(笑)
そこで今年はパセリを種からたくさん育ててみよう!と思い立ちダイソーに種を購入に行きました。(ダイソー種の多くは、2袋で税抜100円と非常にお買い得)
パセリの種まきは生まれてはじめてなので、種まき方法を調べてから植えることにしました。
パセリの種まきについて
- 種まき時期…3月~4月、9月~10月
- 種まき適温…15~23℃
- 好光性種子なので種まき後は薄く覆土
- 発芽までの日数…約10日~20日
- 発芽率…60~70%
パセリは春まきと秋まきが可能で、1年間に2回栽培チャンスがあります。(ダイソーの種はたくさん入っているので、春に購入すれば秋まきの分も十分足ります)
春まきの場合は3~5月、秋まきの場合は9~10月頃が種まき時期ですが、発芽には気温が大切なので15~20℃の適温になったときに種をまくようにしましょう。(最近は気候変動が激しいので…汗)
気温が低いのはもちろんですが、25℃以上と気温が高くなりすぎても発芽しなくなるので植え付け時期には要注意です。
強そうなイメージのパセリですが、発芽率が意外にも低いのに驚きです。植え付け前に種を一晩(18時間)水に浸して給水しておくと発芽率アップするので、面倒くさがらずにやりたいところ。
種まきはポリポットに種をまき、本葉5枚ぐらいになるまで育ててからプランターや畑に植え付けます。パセリは移植を嫌うので、ポットから移植する際は根を崩さないように要注意。
直接プランターに種まきもOK!その場合は15~20cmぐらいの株間になるように、種を10粒程度1か所にまとめてまきます。小さい鉢の場合は中央1か所にまとめてまきましょう。
(パセリは競い合って芽を出す性質があるので、種は10~15粒程度まとめて1か所にまくと発芽しやすいため)
時期によっては雑草の方が勢いよく生えてしまうこともあるので、心配なら発芽までマルチシートを利用するか、ポットやセルトレイで小さいうちは別管理するのがおすすめ。
ある程度育ったら生育の良いものを選んで、間引きましょう。
本葉1~2枚のときに混み合っているものを間引き、本葉5枚ぐらいになったら1本立ちにする
種をまく際は、覆土を厚くしすぎないように要注意。好光性種子なので、ある程度光がないと発芽しません。土ふるいでふるう程度の軽さで覆土します。
土を平らにならした後、5~6cm間隔に深さ2~3mmのまき溝をつけてまくのも〇だそうですよ。
発芽するまでは種が飛ばないように霧吹きなどで優しく水やりを毎日を!種が乾燥すると発芽しないので、種を完全に乾燥させないように水やりを頑張りましょう。
失敗しないプランターでの植え付け&育て方
パセリは発芽率が低めですが、芽を出してしっかりと根を伸ばしたら後は力強く成長してくれる植物です。
とはいえ、ズボラで枯らし屋の私。(汗)少しでも失敗の確率を下げるために、また美味しいパセリを長く収穫するためにプランターでの育て方のコツやポイントを調べてみました。
プランターでの種の植え付け方法
まずは先ほどとかぶりますが、プランターでの種の植え付け方を軽くまとめます。
用意するもの
- 野菜やハーブ用培養土
- プランター(深さ15~20cm)
- パセリの種
- 鉢底ネット・鉢底石
- スコップ
プランターに鉢底ネットが付属しているものであれば、もちろん鉢底ネットは不要です。上記以外に鉢底石もあれば入れると水はけが良くなるので、おすすめ。
パセリはまっすぐな根っこを下に伸ばすので、程度深めのプランターを選ぶと良いでしょう。
プランターサイズは5号深鉢なら1株、65cm深型プランターなら5株が目安です。
植え付け方法
- 種を18時間程度水に浸して吸水させておく
- 鉢底ネットを敷き培養土を入れたプランターを用意
- 種を10粒程度まとめて15~20cm間隔で撒く(種にはごく薄く覆土する)
- 毎日霧吹きなどで種が飛ばないように優しく水やりする
- ある程度成長したら勢いの良いものを残して間引く
我が家は3月中旬に種まき後、まだ少し気温が低いため保温と雑草予防を兼ねて不織布のマルチシートをかぶせてみました。(発芽したら外します)
効果のほどは、また無事発芽したら追記しますね。
苗を買ってきて植え付ける場合は、根底を崩さないように気を付けながらポットから抜き、穴をあけた培養土の中に株元を土より少し高めにして植え付けて株元を押さえ固定します。
複数株植える場合は、種の場合と同じく20cm間隔で植えましょう。植え付けたら水をたっぷり与えて、2~3日は日陰で養生すればOK!
我が家のようにパセリをそのままムシャムシャ食べる家庭でなければ、苗で買ってきたもので量は十分かと思います。(笑)
プランターでのパセリ栽培(育て方&ポイント)
パセリは乾燥に弱いので、乾燥を防ぐため水やりはお忘れなく。特に夏場は高温で土が乾燥しやすいので朝はもちろん、乾いていれば夕方にも水やりをしましょう。
置き場所は南向きの暖かい場所がベスト。パセリは日光を好み、光を与えると香りが良くなるのでなるべく日の光がよく当たる場所に置くとおいしくなります。
ただし真夏は光が強すぎて葉ヤケすることがあるので、直射日光の当たりすぎには注意!様子を見て弱ってそうなら半日陰に移動しましょう。真夏は乾燥を防ぐため巻き藁を敷くのも〇。
葉の数が10~15枚以上になったら収穫時期!下(外側)の方のパセリから順番に収穫していきます。
収穫後は2~3週間に1回程度、化成肥料を株元に与え土に混ぜ込むと葉の成長が促進されて長くおいしいパセリを収穫可能に。(液肥の場合は1000倍に薄めたものを)
肥料が切れると葉っぱが黄色くなってくるそうなので、それも追肥の目安にするとよさそう。
8~9枚残してなるべくこまめに収穫するように心がけると、株への刺激でより長く収穫できるようになるそう!たくさん獲れすぎたら冷凍しておくと料理に便利です。
密集しすぎると風通しが悪くなってうどんこ病や立ち枯れ病になることもあるので、病気予防のためにも収穫は大切ですね。古く変色枯れてしまった葉も忘れず取り除きましょう。
パセリの育て方&ポイントまとめ
- 水やりを忘れずにして、乾燥を防ぐ
- なるべく日当たりの良い場所に置くと香りが良くなる
- 10~15枚になったら収穫する
- 葉の成長のため2~3週間に1回は化成肥料か薄めた液肥を与える
- 8~9枚残して他はこまめに収穫すると長く収穫できる
気を付けるべき害虫は?
パセリは害虫がつきにくいですが、稀にアブラムシ・ヨトウムシ・ネキリムシ・ハダニが付くことがあります。もし発生していたら野菜用の殺虫剤を使用しましょう。
私は地植えでパセリを育てていて、上記の虫には出会ったことがありませんが、キアゲハの幼虫には遭遇したことがあり見事に全部食べられてしまいました。(汗)
蝶々好きなので幼虫の捕殺をためらい、どうせなら全部パセリをあげようかと思い見守っていたのですが…。
キアゲハの幼虫はかなりの大食漢で2株ほどのパセリではとても足りず全部食べた後にエサがなくなり結局死んでしまいました…。
キアゲハの幼虫は小さい頃は鳥のフンに擬態していて黒っぽく小さいです。特に春秋の産卵期には注意!
見つけたらかわいそうですが、なるべく小さいうちにパセリを守るために割りばしなどでつまんで捨てましょう。
キアゲハの飛来を見かけたら卵が葉っぱについている可能性大。卵のうちなら手でも簡単にとれるので、時々葉っぱをチェックして小さな卵が付いていたら取ってしまいましょう。
虫が苦手なら、防虫ネットをつけて育てるのもおすすめです。
パセリはいつまで収穫できる?
パセリは2年草。植え付けた翌年の春~秋に開花するまでは収穫可能ですが、だんだんと老化して香りが悪くなったり固くなったりするのでできれば毎年植え付けるのがおすすめです。
植え付け翌年の春~秋には花芽が立ち上がりますが、少しでも長く収穫したい場合は花芽を早めにカットしましょう。
また、冬場でも量は減りますが収穫は可能です。冬は巻きわらやバークチップなどで株元を保温すると安心。室内で日当たりの良い場所に移動できれば、なお安心です。
まとめ
料理の名脇役であり栄養満点のパセリ。買うと高いですし大量すぎる、さらに農薬が心配ですが、自宅で育てれば好きなときに無農薬で新鮮なパセリが収穫できます。
色々書きましたが、パセリは正直水を切らさなければ肥料やお手入れなしでも収穫は楽しめる、強く育てやすいハーブ。
ですが今年はよりおいしいパセリを長く収穫するために、記事にまとめた育て方のポイントを守って育ててみようと思います。