なら瑠璃絵は瑠璃色のイルミネーションで奈良公園一帯が照らされるイベント。
例年とメイン会場が変更になった関係で少し雰囲気が変わり評価も色々な2024年なら瑠璃絵ですが、3連休初日に鑑賞に出かけほぼ全ての会場を見てきたので、その様子を写真多めでお伝えします。
どの会場に行くべきかなど、これから出かける方の参考になれば幸いです。
なら瑠璃絵2024鑑賞へ行ってきました。鑑賞ルートと感想
毎年なら瑠璃絵を鑑賞している地元民である我が家。今回は夫婦と6歳児の3人で2024年2月10日(土)、瑠璃絵3日目に鑑賞に出かけてきました。
当日はあいにく突然の雨模様でしたが、その割には多くの人でにぎわっていました。
例年とはメイン会場が変わっており、いつもとまた違う雰囲気だった2024年。
この記事では2024年のなら瑠璃絵はどんな感じだったか、どこが見ごたえがあったかなど、実際に見てきた各会場の様子をお伝えします。
各会場のタイムスケジュールなどイベント全容は下記記事でご確認ください。
今回の鑑賞ルート
今回の鑑賞ルート
- 興福寺
- 一の鳥居~二の鳥居
- メイン会場(萬葉植物園)
- 春日大社宝物殿プロジェクションマッピング
- 春日大社本殿
- 浮雲園地
これだけ巡って歩いた時間は18時半~20時半前の約2時間。
雨で出足が遅かった&子供連れというのもあり、東大寺特別参拝(20時まで)は間に合いませんでした…。(泣)
当日は途中まで雨が降っていて足元がかなりぬかるんでいてかなり暗く、かなりゆっくり慎重に歩きました。
もう少し足早ならば30分ぐらい時間は短縮できるかと思いますが、春日大社参道は暗い上に舗装されていないのでガタガタしていたりぬかるんでいて滑りやすかったりするので、急ぎすぎは注意です。
全体的な感想
例年は浮雲園地奥の国際フォーラム甍(いらか)がなら瑠璃絵のメイン会場でしたが、今年は耐震工事中で使用できず…。
2024年度ははじめてメイン会場が萬葉植物園になったということで、今までと雰囲気がまた違うなという印象でした。
「興福寺~春日大社~東大寺の3社を光の道でつなぐ」
というのがコンセプトのなら瑠璃絵ですが、そこは例年通り変わらず夜間拝観は見ごたえがありました。
屋台の瑠璃絵マーケットも例年通りの規模で、名物しあわせココアの販売も場所は変わりましたが例年通りおいしかったです。
歩く距離も3社全てを歩く距離にしたら例年と変わらないのですが、メイン会場(萬葉植物園)のみだけ観ようという方には春日大社参道の道が悪く、少しアクセスが悪いかな?と感じました。
メイン会場の規模としては例年よりかなり縮小されていて、ちょっと寂しい感じがしてそこだけ残念でした。
ただその分素晴らしかったのが、興福寺の夜間特別拝観+イルミネーションでした!メイン会場か興福寺かどちらかだけ有料で鑑賞するのなら興福寺にする!というぐらい良かったです。
次に詳しくお伝えします。
今回の見どころNo.1は興福寺でした
今年は一番近鉄奈良駅よりの会場・興福寺から鑑賞スタート。北参道のライトアップがまず出迎えてくれました。雨で石畳が濡れて、雨粒も光に反射してきれいです。
傘を差して歩くのは大変ですが、これは雨の日の鑑賞の特権ですね。それでも天気予報になかった突然の雨で傘を持っていない人も多く濡れて歩く人たちの姿も…。ちょっとかわいそう。
興福寺は昨年秋から本格的に五重塔工事が始まっていて、例年夜間特別拝観をしていた隣の東金堂は柵に覆われ見晴らしが悪くなってしまったので、2024年はじめて中金堂が会場となりました。
中金堂は平成最後の巨大木造建築といわれる復原建造物。興福寺中央の広大な敷地が中金堂として柵で囲まれているので迷うことはありません。
興福寺の夜間特別拝観は別途料金が大人1名500円必要。
五重塔側に料金所があり、到着時には少し並んでいました。
夜間特別拝観のライトアップは夜間拝観せずに柵の隙間からものぞき見ることができますが、やはり中に入った方が迫力があるのでおすすめです。
中に入ると、朱色の中金堂前に広大な瑠璃色のイルミネーションが!潔く全て青色LEDで統一されていて、本当にきれいです。瑠璃色の海のよう!
お堂の朱色と瑠璃色のイルミネーションとの対比も美しいですし、瑠璃色1色というのがとても瑠璃絵らしくて、ロマンチック。
昨年度までは夜間特別拝観や社寺のライトアップには瑠璃色の光はほとんど使用されていないのですが、今回興福寺のみ青色LEDを使ったライトアップが実施されました。
メイン会場(萬葉植物園)の規模が縮小された分、青色LEDがこちらに使われたと思われます。
堂内には横並びに仏像が鎮座しており、圧巻です。(堂内や仏像撮影は禁止)新造された極彩色のご本尊をはじめ国宝や重要文化財に指定されている貴重な仏像ばかりでありがたみを感じました。
五重塔は工事中のためライトアップがなく少し残念でしたが、それでも充分満足の2024年なら瑠璃絵における一押し会場でした。
一の鳥居~メイン会場まで(春日大社参道)
興福寺と猿沢池の間の道路をまっすぐ歩いていくとすぐに春日大社の一の鳥居が。一の鳥居をくぐると、春日大社による仮設燈籠の点灯ライトアップがずっと続いていて行先を照らしてくれていました。
とはいえ足元は舗装されておらず凹凸やぬかるみがあるので、注意して歩く必要があります。
道なりに歩いていくと、ライトアップされているレトロモダンな洋館「仏教美術研究センター」が左手に見えてきます。
東大寺につながる道路を超えると、参道脇に春日大社節分会の神話を切り絵で描いた美しい燈籠が出現し、そのあと再び仮設燈籠になります。
そのまま参道をしばらく歩くと(けっこう距離があるように感じます汗)ようやくメイン会場に到着!
メイン会場・萬葉植物園の様子(有料)
メイン会場付近には悪天候にかかわらず、たくさんの人が集まっていました。入場料ともなる花たんざく(1人500円)の支払いのために少し並んで、中に入ります。
※小学生以下は無料でROKUちゃん花たんざく1枚もらえます
受付では無料で発光ブレスレットももらえます。箱に入って置かれているので、欲しい方はもらっていきましょう。
萬葉植物園は日本庭園のような感じなので、足元は砂利で勾配もあるのでここはここで足元に注意。
受付をすぎると花たんざくに願い事を書くためのテーブルがまずあります。ここで願い事を書いて、メイン会場内の冬七夕ツリーにたんざくを吊り下げに行く流れです。
ここにはなら瑠璃絵限定の特別ガチャが2つ(1回200円)置いてありました。売上はなら瑠璃絵の協賛金に当てられるので、是非購入してみてくださいね。
少し砂利道を歩くと、今回のメイン会場が見えてきました。このあたりは道も狭くかなり混み合っていてゆっくり進む感じ。
中国風?の建物から続く坂道の周囲が瑠璃色イルミネーションなどでライトアップされています。定番の鹿オブジェの姿も!
会場内では「立ち止まらないでゆっくり進んでください」とアナウンスがあり通路はせまいのでゆっくりと写真撮影は難しかったです。(汗)
坂道の頂上には、冬七夕ツリーが!ここに先ほど書いた花たんざくを吊るします。
このあたりに飾られている上から吊るされているウニのような青い球体もきれいです。吊るし終わると再び奥にある砂利道に誘導されますが、ついていくとそこでもう出口でした。
昨年以前のメイン会場のように、
この続きで次の大きな会場があるのかな?(萬葉植物園も敷地が広いし)
と期待していたので拍子抜け。(汗)
昨年までのメイン会場と同規模を期待して訪れた方は正直がっかりするかもしれませんが、はじめて鑑賞の方は満足かもしれません。
しあわせココア販売所&プロジェクションマッピング
メイン会場の出口を抜けると、そこは春日大社の駐車場。駐車場の奥にはプロジェクションマッピングが行われている春日大社宝物殿があります。
そこを目指して歩いていると、何やら右側の白い仮設テントに人だかりが。
しあわせココアの販売所でした。例年は屋台の瑠璃絵マーケットと同じ場所に出店がありますが、今年はメイン会場近くのこの場所でのみの販売となっています。
- しあわせココア料金…1杯500円
- 持ち帰り用ココア(小)…1袋500円
- 持ち帰り用ココア(大)…1袋2000円
500円であったかいしあわせココアを1つ購入。すぐ横の宝物殿の壁面に映し出されているプロジェクションマッピングを鑑賞しながらゆっくりココアを飲みました。
映像を観ながら飲めるのは良かったよ!
プロジェクションマッピング鑑賞場所の真後ろにはトイレがあるので、ココアを飲んでトイレに行きたくなっても安心です。
ココア販売所の横にはゴミ箱の設置もあるので、ココアを味わった後はきちんとゴミ箱に捨てていきましょう。
プロジェクションマッピングは奈良芸術短期大学の制作。神話や奈良公園をテーマにした美しい映像で演出されており、6歳児も夢中になって鑑賞していました。
建物に凹凸があるので、正面から見ないと上下で画面が少しずれます。しっかりと鑑賞したい方は中央付近で観るのがおすすめ。
春日大社本殿の夜間特別参拝(有料)
宝物殿の後ろ側には、春日大社御本殿が見えます。鑑賞後、横にある参道に抜け二の鳥居をくぐり進むと春日大社御本殿に到着します。
二の鳥居をくぐると、参道脇にある石灯籠に火が入れられライトアップされています。灯籠は大小さまざまなので高低差があり、灯りがランダムになり何とも幻想的な雰囲気。
おそらく今回初投入された色が七変化する看板型イルミネーションも所々設置されていて足元を照らしてくれています。(色が変わりますが正直青色系だけの方が瑠璃絵っぽい雰囲気でよかったかも)
回廊内は授与所も開設があり、お守りなどが購入可能でした。参拝料を受付で支払うと通常参拝と変わらないコースで参拝可能。朱色と吊り燈籠が美しい外回廊を周れます。
御本殿特別参拝料…大人1名500円必要
我が家は昼間には何度も参拝したことがありますが、夜間拝観ははじめて。吊り燈籠の中には本物のロウソクで火が灯されていて、ゆらめきも美しくうっとりでした。
ただろうそくの炎はほの明るい感じで回廊内は暗めのため、スマホでの写真撮影はなかなか難しかったです。(汗)
参拝料を支払わなくても美しくライトアップされた朱色の本殿は拝むことはできるので、是非立ち寄ってみてくださいね。
参拝後は先ほどの駐車場を横切って近鉄奈良駅まで続く大通りへ出て、道なりに歩き光の演出と屋台がある浮雲園地を目指します。
ここも少し距離がありますが、意外と多い小さな子供連れの方々も頑張って歩いていました。
浮雲園地(光の演出と屋台)
浮雲園地に昨年までのメイン会場・国際フォーラムよりの入り口から入ると、光の演出が。興福寺北参道と同じタイプのイルミネーションと、三角形のツリー型が2つありました。
小規模ですが、無料で観光がてら気軽になら瑠璃絵の雰囲気を楽しみたい方にはぴったりの場所でしょう。
その横には特別屋台の瑠璃絵マーケットがあり、小腹を満たしたりドリンク休憩ができます。(イートインスペースもあり)
ここに到着した時点で20時を過ぎてしまったので、20時までの東大寺夜間特別拝観は間に合わずタイムアップ帰宅。
我が家は行けませんでしたが、東大寺大仏殿は3連休中のみ3社中唯一無料拝観を実施していたため多くの人でにぎわっていたようです。
まとめ
メイン会場がはじめて変更となった2024年なら瑠璃絵。正直メイン会場は規模縮小で残念でしたが、その分興福寺の瑠璃色ライトアップが圧巻でとても良かったです。
3社の夜間特別拝観やライトアップは今までと変わらず素晴らしかったですし、奈良のうまいもんが食べられる特別屋台もおいしく全体的評価としては今までと同じく行く価値あり!と思いました。
最終日の14日には花火もあがりますし、今後暖かくなる天気予報なので是非なら瑠璃絵に足を運び思い出に残る一夜をお過ごしください。