奈良市議会議員・阪本 美知子(さかもと みちこ)氏は、2025年現在3期目。市民目線の現場主義で地道に行動する議員です。
この人ってどんな議員?何をやってきたの?そんな素朴な疑問に答えるために、阪本議員の活動や発言を市民の目線でギュッとよみやすく整理してみました。
選挙での議員選びの参考にもなるよう、できるだけ偏りなく情報をまとめています。
👩💼 阪本美知子 議員プロフィール
氏名:阪本 美知子(さかもと みちこ)
年齢:71歳(2025年6月時点)
出身:兵庫県淡路市(昭和35年1月1日生まれ)
会派:新世の会
委員会: 厚生消防委員会(委員長)・行財政改革及び公共施設等検討特別委員会
当選回数:2回(初当選:2017年※63歳)
経歴概要:
兵庫県淡路市に生まれ、兵庫県立津名高校を卒業後、神戸大学文学部に進学。卒業後は奈良市立保育園に勤務し、子どもの発達支援と保護者との信頼関係づくりに力を注ぐ。
その後、自治労奈良県本部に転じ、労働者の権利向上や福祉制度の充実に取り組みながら、地域と行政の橋渡し役として長年尽力した。
2015年に退職後は、保育士・社会福祉士としての経験を活かし、地域活動や市民支援に注力。2017年、奈良市議会議員に初当選。
以降2期にわたり、厚生消防委員長などを歴任し、介護・子育て・男女平等・脱原発など生活に根ざした政策を推進。
注力分野:福祉・終活支援/子育て・教育支援/人権・平和・多様性の尊重
主な所属団体:
・アイ女性会議なら 事務局長
・奈良脱原発ネットワーク 会員
・グリーンあすなら 会員
・すみれ塾(無料塾)送迎ボランティア
※当ブログでは、肖像権・著作権の観点から、議員の顔写真は使用しておりません。議員の詳細なプロフィールや顔写真は、各公式サイトや奈良市議会ホームページのリンクからご確認ください。
🧾 議会での発言・質問内容とスタンス(評価つき要約)
※議事録からの客観的記録に基づき、発言要旨と議員の考え方を整理して紹介します。
🎤 発言回数と傾向(2021〜2025)※個人質問のみ
▶ 発言件数:現任期(2021〜2025年)の市議会の中で本会議・臨時会(82件)委員会(517件)を通じて599件(奈良市会議録検索システムによる集計)。
議長として発言が54件。
🧾 議会発言より(個人質問の一部抜粋要約と評価)
2024年12月|定例会
フリースクールの現状と課題について
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全国的に不登校が過去最多となる中、奈良市でも800人以上が不登校であることを重く受け止め、支援の拡充を提言
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奈良市の**公設支援(HOPや校内フリースクール)**は重要だが、それだけでは全員を支えきれないと指摘
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民間フリースクールの数や利用状況が市に把握されていない現状を問題視し、情報収集と公開を要望
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フリースクールは多様な学びの選択肢として公的支援の対象に含めるべきと主張
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家庭の経済格差で進路が制限されないよう、費用補助を含む支援策の検討を強く求めた
2024年6月|定例会
① 国民保護計画に関する質疑
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奈良市の「国民保護計画」は戦争時の避難などを定めるが、その必要性や実効性に疑問を呈した
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計画の変更点がわかりにくいとし、議会より前にHPで公開された理由も確認
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35万人市民の避難は現実的に可能なのかを問い、特に子どもの避難計画の具体性を求めた
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戦争は人が起こすものであり、**外交努力と対話こそが最大の「国民保護」**であると主張
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奈良市の**非核平和都市宣言(来年で40年)**の意義を再確認し、平和の立場からの姿勢を問うた
② 外郭団体(2財団)の赤字報告に関する質疑
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奈良市生涯学習財団と総合財団の赤字決算の背景と理由を丁寧に確認
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剰余金(余ったお金)の使い道や赤字理由を追及し、市民の利益に使われたかを評価
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外郭団体は公共サービスを担う存在であり、市が責任をもって支援・協力を続けるべきと訴えた
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赤字は自立のための経営努力の一環と理解しつつ、職員のやる気を保つ支援の必要性を強調
- 制度の盲点や市民の不安に丁寧に向き合い、「見過ごさない」姿勢が徹底しています。
- 平和主義を大切にしながら、数字と仕組みにも鋭く切り込む冷静で誠実な論理的思考が評価できます。
- 市民の命と生活を守る責任を“現場感覚”で捉え、声なき人々の代弁者としての信念が感じられます。
2023年12月|定例会
① 公立幼保施設の再編・民営化に関する質疑
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奈良市の再編計画ではすべての市立園を民間化または閉園する方針に対し、「公立を残すべき」と強く主張
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公立園は費用負担が少なく、多様な家庭の“最後のよりどころ”であり、セーフティネットとしての役割があると指摘
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民間では運営や人材確保がすでに困難である現実に対し、「受け皿なき民営化は無責任」と批判
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公立ならではの質の高い保育や支援(障害児・医療的ケア児・緊急対応)の必要性を強調し、戦略的に残す判断が必要と提言
② 総合医療センター跡地活用・平松まちづくりに関する質疑
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県と市の協働による跡地活用の進捗と住民要望の反映状況を丁寧に確認
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地域の意見が反映されるよう、まちづくり協議会の早期開催を要望
③ 指定管理者制度と労働環境に関する質疑
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指定管理制度導入から20年の課題(経費削減の影響)に対し、働く人の待遇や市民サービス低下の懸念を指摘
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安さを競うあまり、現場職員が“官製ワーキングプア”化している実態を問題視し、本来の公共性に立ち返るべきと主張
- 市民の声が届きにくい分野こそ丁寧に掘り下げ、「置き去りにされる人がいないか」を常に問い続ける議員と考えられます。
- 阪本議員は制度の隙間や政策の裏にある「現場のリアル」に目を向け、現実に根ざした改革と支援のあり方を追求しています。
- 批判だけでなく代替案や提案も筋道立てて示す姿勢には、誠実さと責任感、そして市民への深い愛情がにじんでいます。
🧭行動履歴・活動実績(客観的に確認できる動き)
※以下は議員通信・SNS・視察記録・市議会公式サイトなどで確認できる「実際に行ったこと」に基づく内容です。
📝 最近の主な行動(阪本議員)一部抜粋
- 2025年4月 六条校区地域の自主防災防犯会の総会に参加
- 2025年2月 橿原文化会館で行われた人権啓発の全国集会にスタッフとして参加
- 2024年9月 一条高校附属中学校と、ならやま小中学校を視察訪問
- 2024年10月 終活支援で先進的な神奈川県大和市を視察訪問
- 2024年8月 祝園ミサイル弾薬庫問題大学習会に参加
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自作の市政報告「阪本みちこの未来を育むニュース」をネット上(PDF形式)で年4回程度、定期的に発行配布。議会についてや自身の考え行動を市民にもわかりやすい言葉でまとめてありました。
📌 選挙時の主張(2021年・選挙公報より)と進捗状況
誰ひとり取り残さない!いつだって困っている人の味方です
地域が主役の市政へ
平和・人権・環境を守り、子どもが大切にされる社会、誰もが人間らしく働ける社会をめざします。女性の目線で、困っている人を誰ひとり取り残さない政治を実現します。
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〇 だれもが不安なく、共に暮らせる地域をつくる
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〇 子育てを社会全体で支える仕組みをつくる
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〇 働く人の権利を守る
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〇 暮らしを支える介護の充実
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〇 子どもの医療助成を18歳まで
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〇 少人数学級の推進
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〇 学校給食の無償化
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〇 高齢者を孤立させない
【肩書・資格など】
■ 保育士 ■ 社会福祉士
【重点政策】
子育て支援・介護・男女平等
脱原発・憲法を守る
🧭 阪本議員の理念・信念
理念信念は選挙公報の通り、具体的な政策は下記の通りです。
子ども・教育・子育て支援
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全学年での少人数学級の推進
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18歳までの医療費助成の自己負担ゼロ化
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学校給食の無償化・地産地消の推進
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すべての小学校区にこども食堂を設置
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不登校・虐待・貧困などへの包括的支援
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子育てを社会全体で支える仕組みづくり
ジェンダー平等・働き方改革
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ジェンダー平等の推進
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性的マイノリティが生きやすい社会の実現
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非正規労働者の処遇改善
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ひとり親家庭への支援拡充
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公契約条例による安心できる労働環境の整備
福祉・共生社会
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地域での見守り体制の強化
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高齢者の移動支援(地域交通の充実)
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社会的孤立者(引きこもり・独居)への支援
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防災計画・避難所運営に女性の視点を反映
環境・地域保全
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ごみの減量化・リサイクル推進
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フードバンク活動の支援
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歴史文化遺産・自然環境の保全
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再生可能エネルギーの活用と温暖化対策
社会ビジョン・その他
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平和憲法・脱原発・男女平等の実現
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誰もが集える大型公園の整備(バリアフリー遊具など)
進捗
- 阪本議員は、子ども・教育の現場や公立園の役割を守るための提言を続け、不登校支援や公立施設の必要性について具体的な改善を訴えています。
また、終活支援や地域防災、平和行政の視点でも現場に足を運びながら学びと提案を重ねています。
公共サービスの質と働く人の待遇にも目を向け、官製ワーキングプアを生まない仕組みづくりを重視。
市民の「最後のよりどころ」を守る政策を軸に、地道な活動と政策提案を積み重ねていますが、平和憲法や脱原発、ジェンダー平等など大きなビジョンについては進捗前進が不明です。
阪本氏の政策方針の一部として、選挙投票時の参考にしてください。
💰 政務活動費(令和5年度)
政務活動費は資料費・印刷費・会議費・交通費などに使用されます。阪本美知子議員の政務活動費の詳細は新世の会のPDFにて公開中ですのでご確認ください。
🔗 関連リンク
公式サイトは頻繁に更新されているようです。
SNSでの発信はFacebookがメインで更新頻度は高め、個人のことと共に、議会のことや自身の考えを定期発信されています。
Xではシェアが多く、自身の発信としては利用されていないようです。
📌 市民として読み解くポイント
阪本議員は、福祉や子育て、人権の分野に強く、現場の声をもとに制度のすき間にある課題に丁寧に向き合う議員です。
派手さはないものの、一人ひとりを取り残さない視点で提案を重ね、地に足のついた活動が持ち味。
生活に根ざした課題に強く、弱い立場にある人の「最後のよりどころ」を守ろうとする姿勢が一貫しています。