奈良市議会議員・山口 裕司(やまぐち ひろし)氏は、現在8期目の大ベテラン議員で地域や福祉課題の解決に粘り強く取り組んでいます。
この人ってどんな議員?何をやってきたの?そんな素朴な疑問に答えるために、山口議員の活動や発言を市民の目線でギュッとよみやすく整理してみました。
選挙での議員選びの参考にもなるよう、できるだけ偏りなく情報をまとめています。
🧑💼 山口裕司 議員プロフィール
氏名:山口 裕司(やまぐち ひろし)
年齢:60歳(2025年6月時点)
出身:愛知県(昭和59年2月18日生まれ)
会派:日本共産党奈良市会議員団(幹事長)
委員会: 総務委員会・広報広聴委員会・行財政改革及び公共施設等検討特別委員会
当選回数:8回(初当選:1996年※32歳)
経歴概要:
愛知県豊明市に生まれ、愛知県立豊明高等学校を卒業。
日本福祉大学社会福祉学部(二部)で学び、在学中より社会運動に関わる。
卒業後は大阪商工団体連合会で中小業者の相談・支援業務に従事し、のちに医療法人平和会吉田病院へ転職。福祉現場の課題に直面する中で、「政治の力で命と暮らしを守りたい」との思いを強くし、1996年に奈良市議会議員に初当選。
以後8期連続当選、議会内外で福祉・医療・市民の声を政策に届ける活動を一貫して続けてきた。
趣味はウクレレとギター。好きな言葉は「平和」。現場感覚と生活者の視点を強みに、市民に寄り添う政治の実現を目指している。
注力分野:子育て・保育/福祉・医療/地域交通・防災
主な所属団体:
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日本共産党
※当ブログでは、肖像権・著作権の観点から、議員の顔写真は使用しておりません。議員の詳細なプロフィールや顔写真は、各公式サイトや奈良市議会ホームページのリンクからご確認ください。
🧾 議会での発言・質問内容とスタンス(評価つき要約)
※議事録からの客観的記録に基づき、発言要旨と議員の考え方を整理して紹介します。
🎤 発言回数と傾向(2021〜2025)※個人質問のみ
▶ 発言件数:現任期(2021〜2025年)の市議会の中で本会議・臨時会(27件)委員会(445件)を通じて472件(奈良市会議録検索システムによる集計)。
議長として発言が93件。
質問数は多くはないものの、山口議員の発言内容は福祉・地域課題・公共事業の検証など生活密着型で、住民の声を政策に反映させようとする実直なスタイルです。
政局より現場を重視し、継続的かつ粘り強い提言型の議員として評価されます。
🧾 議会発言より(個人質問の一部抜粋要約と評価)
2025年3月|定例会
旧西奈良県民センター跡地について
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地域の文化や自治活動に使われてきた公共施設が閉館・取り壊されてしまった
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地域住民が「また公共施設として使ってほしい」と要望している
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市として、ふるさと納税などを活用して跡地を購入・活用できないかを質問
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市が地域住民と話し合いを重ねている点は評価し、今後も「市民とともに考える姿勢」で進めてほしいと要望
軽度・中等度の難聴児への補聴器助成について
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身体障害者手帳がもらえない子どもは、補聴器の費用を全額自己負担している
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こうした子にも補助が必要だと、制度が作られた背景を説明
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制度が12年経って課題が出てきたため、改善を求めた
→ 片耳難聴児にもわかりやすく知らせること
→ クロス補聴器(高額機器)も助成対象にすること
→ 所得制限(46万円以上)をなくすこと などを提案
2024年3月|定例会
行政のデジタル化について
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国のデジタル化方針により、市も情報システムを国基準に合わせなければならない。奈良市の進み具合や今後の体制、業者との関係を質問
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標準化で「市独自のサービスがなくならないか」を懸念。住民のプライバシーを守る「自己情報コントロール権」の重要性を主張
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AIやオンライン化が「市民サービスの低下」や「職員削減」につながらないようにと要望国に言われるまま進めるのではなく、市民や職員の声を反映すべきと訴える
旧右京・旧神功小学校の跡地活用について
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地域の人たちにとって思い出深い小学校の跡地、地元の人の思いや願いを活かした活用をしてほしいと要望
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現在は何もない状態が続いており、寂しいという声がある。地域と話し合って、心あるまちづくりにつなげてほしいと訴えた
- 山口議員は、市民サービスや地域の声を大切にする姿勢が一貫しています。国の制度や流れに対しても、そのまま従うのではなく、住民本位で考えるべきだという立場をとっています。
- デジタル化や跡地活用のような複雑なテーマでも、「誰のための政策か」を問い直す視点が光ります。
- 住民の安心・思い出・利便性を重視し、丁寧に寄り添う誠実な議員といえます。
2023年12月|定例会
① 高の原地域のまちづくりについて
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まち開き50周年を迎えた高の原地域には歴史ある住民活動の土台がある。高齢化が進む中、安心して暮らせる地域づくりが課題
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若い世代の参加や支援が必要だと提言。今後の発展に向けて行政の支援と地域の力を生かすべきと要望
② 旧西奈良県民センターの跡地活用について
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売却予定地だが、住民は新たな公共施設としての再活用を強く希望。地域住民や考える会の署名活動を紹介し、市の対応を問い、支援を要望
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地域全体のまちづくりの一部として、県と市が協力して取り組むよう訴えた
③ 公害調停と清美工場移転について
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左京地域の住民は環境清美工場の早期移転を長年要望している。調停条項(特に第2条)を市が曖昧にしていることが、市民の混乱を招いていると指摘
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条項全体を遵守し、早期移転に向けた市の明確な姿勢を求めた
④ ダイオキシン削減対策工事(20年前)をめぐる重大な不備の追及
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過去の工事で構造計算が行われていなかったという企業側の報告に強い疑問。当時の差額や工事対応を振り返る必要性を主張
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誰かを責めるのではなく、フラットに内部検証し、今後の教訓にすべきと提言。今後の大規模工事にあたって、第三者的な技術監理の導入も必要と主張
- 山口議員は、市民の声と現場の実情を丁寧にすくい上げ、長期的視点で課題の本質に向き合おうとしています。過去の経緯を踏まえた検証を重視し、同じ過ちを繰り返さないための提言を行う姿勢が一貫しています。
- 「責任追及」ではなく「教訓化」を求める発言には、冷静さと未来志向のまなざしが感じられます。住民福祉・行政の信頼性・公平な手続きに強いこだわりを持つ、実直で理性的な議員です。
🧭行動履歴・活動実績(客観的に確認できる動き)
※以下は議員通信・SNS・視察記録・市議会公式サイトなどで確認できる「実際に行ったこと」に基づく内容です。
📝 最近の主な行動(山口議員)一部抜粋
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2025年6月 ショッピングセンター前や日本共産党キャラバン宣伝カーから街角で宣伝活動/2つのゼロと4つの安心署名第2次分を奈良市に提出/近鉄奈良駅前にて演説会
- 2025年5月 高の原駅で宮嶋良造木津川市議、党後援会のみなさんと早朝の宣伝活動
- 2025年3月 奈良県難聴児親の会のデイキャンプに親の会のメンバーとして参加
- 2025年2月 日本共産党奈良市後援会総会に参加
- 2025年1月 上田市(長野県)の日本共産党議員団・久保田由夫議員、古市順子議員と水道広域化について懇談
📌 選挙時の主張(2021年・選挙公報より)と進捗状況
コロナ対策に全力 五輪より命を
「いのちを守る政治・福祉」が活動の原点です!
◆ コロナ対策を強力に推し進める
*安全・迅速なワクチン接種。
*検査拡充・保健所体制強化。
*事業者や困った方への直接支援。
◆ いのちとくらし守る
*命の水を守れ。「県域水道一体化」ストップ
*子ども医療費 18才まで完全無料化。
*高すぎる国保料 1世帯 1万円引下げ。
*高齢者の補聴器購入への補助実現します。
◆ 住み続けられるニュータウンへ
*総合福祉センター再開への全力。
*芝辻町旧市場の早期移転実現へ頑張る。
*小学校跡地──地元の声を市政に届けます。
📌年間予算1388億円をくらし・福祉優先に
日本共産党
🧭 山口議員の理念・信念
理念信念・具体的な政策は上記の選挙公報の通りです。
進捗
■ 公共交通の充実(コミュニティバス等)
→ 複数回の定例会で高齢者の移動支援やバス路線維持の必要性を訴え、
バス減便・廃止の実態確認や代替手段(延伸・直営バスなど)について提案・要望。
具体的な新路線整備には至っていないが、継続して市に働きかけている。
■ 奨学金返還支援・若者支援
→ 2024年度以降の市の予算に反映された「奨学金返還支援事業」について、議会で積極的に評価しつつ、支援規模の拡充を要望。公約に沿った分野で具体的に貢献。
■ エアコン設置支援(生活保護世帯以外にも)
→ 議会質問で繰り返し取り上げ、国の制度に頼らず市独自での支援実施を要請。
実現には至っていないが、気候変動と市民の命に直結する課題として強く訴えている。
記載のない政策は現在進捗の確認はとれておりませんが、桝井氏の政策方針の一部として、選挙投票時の参考にしてください。
💰 政務活動費(令和5年度)
政務活動費は資料費・印刷費・会議費・交通費などに使用されます。山口ひろし議員の政務活動費の詳細は日本共産党奈良市会議員団のPDFにて公開中ですのでご確認ください。
📌 市民として読み解くポイント
山口議員は、福祉や地域課題に粘り強く取り組む実直な議員で、現場の声を議会に届け続けています。
派手さはないものの、委員会での発言や地道な署名活動などを通じて、市民とともに歩む姿勢が一貫しています。
情報発信は控えめですが、地域密着型の市政への関心が高い人には信頼のおける存在です。
🧾総合的な評価と考察
山口裕司議員は、福祉・地域課題・公共施設の在り方など、市民の暮らしに直結するテーマに長年取り組んできた実直な議員です。特に西奈良県民センター跡地や難聴児支援、老朽施設の移転問題では、粘り強く住民の声をすくい上げ、議会で繰り返し発信してきました。
現場活動としても、駅頭宣伝や署名活動への参加、党の街頭演説やキャンペーンにも継続して関与し、地域との接点を保ち続けています。
一方で、SNS発信や公式サイトなどの情報発信手段は限定的で、外部から活動の全体像をつかみにくい点は弱みとも言えます。個人としての政策ビジョンや議会での発言要旨を定期的に可視化する工夫があれば、市民との距離はさらに縮まるでしょう。
総じて、政党の枠組みを生かしつつ、住民目線に立った丁寧な活動を重ねる、誠実で現場志向の議員と評価できます。
※本評価は2025年6月時点の議会発言、公開プロフィール、地域活動実績に基づいた中立的な要約とそれに基づく一市民目線での評価と考察です。