小学生の代名詞、ランドセル。最近ではおしゃれで軽量なものが増えていますが、中でも気になっている方が多いのがランリュックでしょう。
実際使い勝手はどうなのか、人と違うのでいじめられないか、買って後悔しないか…普通のランドセルに比べ使っている子がまだ少ないので気になる方も多いかと思います。
今年小1になった息子が実際に購入したランリュックの使い心地を元にメリットデメリットをお伝えするので、ラン活の参考にどうぞ!
ランリュックは失敗?
ランリュックとグーグル検索で調べると、「ランリュック 失敗」という言葉が予測変換で出てきました。
王道のランドセルとは少し違った新しいランドセル・ランドセル型リュック、略してランリュック。
入学からランドセルが理由でつまづきたくない!
という親心が検索に現れているなと感じました。
我が家も昨年ラン活で悩みに悩み、普通のランドセルも検討しましたが選んだのは4万円台のランリュック。
今年小学1年生になった6歳児が入学して約3か月、毎日ランリュックを背負って元気に徒歩20分とバス10分ぐらいの道のりを登校しています。そんな息子がよく言うのが、
このランドセルにして良かった、軽いし普通のリュックにもなるし便利だしね!
というセリフ。(我が家はニューランドのフラップが取り外し可能でリュックにもなるランリュックを使用中)
息子のセリフを聞く限り、我が家の場合ランリュックにしたのは失敗ではなく成功と言えます。
普通のランドセルを購入した同級生が、バス通学の際ランドセルが重くて座らないとしんどい、疲れる、と言ってグズッているのを見て、なおさら軽いランリュックにしてよかったなと思っています。
ランリュックを実際に使ってみて感じたメリットデメリット
ここからは、ランリュックを実際に購入して使ってみた結果感じているメリットデメリットを包み隠さずお伝えしていきます。ラン活中の方の参考になれば幸いです。
ランリュックのデメリットは?
まずはランリュックのデメリットから。
- 普通のランドセルと見た目が違う(みんなと違くていじめられないか、嫌がらないか)
- 購入前に実物を気軽に背負えない
- 保証が6年間ない
- 普通のランドセルと比べ入る容量が少ないように感じる
- 普通のランドセルカバーは加工しないと使えない
順番に解説していきます。
普通のランドセルと見た目が違う
ラン活中私がランリュックを選ぶにあたりまず頭に浮かんだ心配事が、
人と違うのでいじめられないか、本人が気にして嫌がらないか?
という点。ランリュックの見た目は、皮で出来ていてガッチリとしている、いわゆる一般的なランドセルとは少し違います。多くはナイロンやポリエステルで出来ていて軽く柔らかい印象で、どちらかというとリュックに見た目は近いです。
人と違うのを気にする繊細な子、小学生のランドセルに憧れを抱いている子供には向かないので、見た目もデメリットと言えるかもしれません。
息子はあまり人と違うことを気にしいなタイプですが、もしかしたら新しい環境で本人も気が立っている入学初期、急に嫌!と言い出すかもしれない。
そのためランリュックの候補を絞る際、いかにもリュックといった見た目のランリュックは除外し、念のため遠目から見ればランドセルに見えるデザインのものを選びました。
実際に入学してみたら自分と同じようなランリュックの子もチラホラいるらしく(同じクラスでは30人中3人ぐらい)、親の心配を他所に本人は気に入っている様子で一安心しています。
とはいえあまりランリュックが浸透していない地区など、地域柄によっては浮いてしまうこともあるので、入学前にご自身がお住まいの地区の小学生たちをよく観察してみた方が良いでしょう。
購入前に実物を気軽に背負えない
ランリュックは以前に比べたらメジャーになってきたとはいえ、地方のラン活特設会場などではまだまだ取り扱いが少ないのが現状です。
奈良の地方在住である我が家も、
ランドセルのようにいろんなメーカーのものを背負い比べてみたい!
などは遠い夢で、そもそもそういった会場でランリュックの現物を置いていないから背負えない、というのが現実でした。
都会に住んでいる方ならば、実際に現物と触れ合う機会はあるでしょう。しかし地方在住者は、ラン活のために都会まで足を運ぶ必要があります。
我が家の場合ラン活にかけるそこまでの情熱が親子共になかったため、実際に背負ってみるのは断念。
メーカーによっては購入前に有償で貸し出しもしていますが、大きいので送料も高くためらい諦めました…。
ランドセルに比べると、実際に現物を見て背負える場所が少ない、比較できないというのはデメリットと感じました。
6年間の保証がない
ランドセルには6年間の保証期間がついているのが普通ですが、ランリュックの保証期間は通常1年程度か初期不良のみ対応。
ランリュックは牛皮や人口皮革を用いた通常のランドセルに比べ厚みがなく、芯材も入っていないので型崩れしやすいです。
一般的にランリュックの耐久性はランドセルより低いと言われており、特にお子様がやんちゃな男子の場合、保証期間の短さはデメリットといえるでしょう。
保証期間の短いランリュックは、6年間きれいに使いたい、リメイクして思い出にしたいという方には向かないかもしれません。
とはいえ高額な部類のランリュックでは6年保証が付いているもの、ランドセルに負けない耐久性を付加価値としているものもあるので、チェックしてみてくださいね。
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まだ使い始めて3か月ぐらいなので6年保証がない点については何とも言えませんが、ランドセルをポンっと投げ捨てるタイプの我が子でも今のところランリュックに傷みは感じられません。
自分自身が小学校6年間ランドセルを使って壊して修理したこともないですし、そこまで必要ないのかな、と感じています。
私が購入したランリュックメーカーの場合、保証が切れても有償修理はしてもらえますし、あまりにも損傷が激しければまた新しい安いランドセルに替えても良いかなと思っています。(こだわらなければ安いものも多いですし年々種類も増えているので)
普通のランドセルと比べ入る容量が少ないように感じる
最後に感じたデメリットは実際に使ってみて感じたことで、普通のランドセルとの容量の差です。
普通のランドセルが8~9Lに対しランリュックは10L以上入ると言っているサイトもありましたが、実際に入る容量を考えるとそうでもないように思えます。
普通のランドセルを使っている同級生は体操服袋も上靴袋も教科書も全てランドセルに納まるのに、ランリュックの我が子は体操服袋を手に持って帰ってきている、ということがあり気が付きました。
ランドセルは通常箱型のかばんの上にフラップが付いているシンプルな形状ですよね。ランリュックは中身が落ちないように、丸みを帯びたリュックの形になっていてジッパーで開閉します。
上をぴっちりとふさぐので、ランドセルのようにかばんの一番上のラインよりはみ出して押し込むことはできません。
A4サイズの連絡袋の場合、高さがギリギリでその上に物を積み重ねることはできなくなります。ランリュックは上に物を積み上げる、というのが苦手だなという印象です。
(そのかわりフラップの金具を閉め忘れても物が落ちてくることはありません)
しかしこのデメリットは、ランリュックの上にナップサックのようなサブバッグをつけたり、容量に合わせてサイズ拡張できるタイプのランリュックを選ぶことである程度は軽減可能です。
ちなみに我が子は、
ランドセルと違って本体が柔らかいから広がるし、無理やり押し込めば入るから大丈夫!
と気にしていない様子です。(笑)
普通のランドセルカバーが付けられない
市販のランドセルカバーや、市から配布される小学1年生の黄色い交通安全ランドセルカバーは普通のランドセルの形状に合わせて作られています。
そのため市販品はリュックサック型のランリュックにはカタチが合わないことが多いです。
我が家はランドセル型のランリュックを購入したので付けられると思っていましたが…
フラップの固定方法がランドセル下でカチッと留める金具ではなくリュック前面についたマグネットのため、カバーが干渉してマグネットがくっつかないという事態に陥りました。
これは詰んだか!?と思いましたが、干渉しているカバー部分をマスキングテープでひも状に細くしたところマグネットがくっつくように。
我が家のランリュックのように前面に開閉金具がある場合は、市販されているランドセルカバーはほぼ干渉してしまうのでキレイに使うには切って縫い直すなどの一手間が必要になります。
我が家が購入したランリュックは市販カバーが使えませんでしたが、ランリュックでも中には市販カバーが付けられるものもあるようなので、事前にチェックしてみてくださいね。
ランリュックのメリットは?
ここまでデメリットをお伝えしましたが、ここからは親子共にランリュックを選んでよかったと思っている我が家が感じている、デメリットをしのぐランリュックのメリットをお伝えします!
- 軽い&身体にフィットする
- 蒸れにくい
- ランドセルよりは割安
- 習い事などにも使える
順番に解説していきます。
軽い&身体にフィットする
まずは何よりも一番のメリットはこれでしょう。リュックなので、とにかく軽いです。ランドセルの平均的な重さは1.2~1.3キロぐらいですが、中には1.5キロぐらいあるものも。
反対に軽いものでは重さ1キロを切るものもありますが、ランリュックは平均すると800~900グラムぐらいです。
※かぶせが人口皮革のものはランリュックでも1キロを超えるのでご注意を!
さらに牛革や人工皮革で出来ていて、しっかりとした箱型のランドセルはいくら人口工学に基づいていると言っていても固いので身体にフィットするには限界があります。
対してランリュックは、基本はリュックサック。ナイロンやポリエステル製のものがほとんどで、クッションも豊富に使われており柔らかいので身体にフィットします。
我が子も背負っていて楽なようで、片道30分ぐらいの通学で、バスでずっと立ち乗りでも大丈夫!と言って誇らしげにしています。(笑)
蒸れない
特に梅雨から夏、秋にかけて通学だけでも汗をかく機会が多く、ランドセルを背負っている子供の背中はぐっちょりなりがちですよね。
多くのランリュックでは、蒸れ防止のために背面メッシュが標準装備となっています。ランドセルの場合、別売りで背面メッシュを購入する必要があることがほとんどだと思うので、コスパを考えるとこれもランリュックのメリットと言えます。
ランドセルよりは割安
ランリュック値段は1万円を切るものから6万円台まで多様でピンキリですが、平均すると3~4万円ぐらい。対してランドセルは、型落ちのものをのぞけば通常5万~10万円程度が相場です。
ランリュックと謳っている商品は普通のリュックサックと比べたら割高感がありますが、それでもランドセルと比べれば割安感があります。
それに最近は安いランリュックが増えてきて、1万~3万円ぐらいでも探せばかなり良いものが見つかりますよ。
高額商品であるランドセルを見あさっていると金銭感覚が麻痺してきて1万円の差ぐらい大したことなく思えてきますが、冷静になれば1万円あれば相当のものが買えます。
入学準備には何かとお金がかかりますし、節約できるところはしていきたいですよね。
習い事などにも使える
ランドセルを背負っていると、いかにも学校帰りという感じがしますし、ランドセルを登下校以外で普通のカバンのように使うということはなかなかしにくいと思います。
しかしランリュックの場合、見た目はリュックにも見える。ということは、中身を入れ替えて、そのまま普通のリュックとして習い事などにも使えます。まさにお得感のある2WAY仕様!
遠足はリュックで来てくださいという学校も多いと思いますが、我が家の場合、
遠足の時もいつもと同じランリュックで行けるので楽!
と子供は喜んで、友達や先生に自慢していたそうです。
我が子はそんなランリュックをとても気に入っており、休日遊びに出かける際にも荷物が多いときにはランリュックを使う!と言って愛用しています。
デメリットにも挙げたランリュックの見た目ですが、使い様によってはメリットにもなりますね。
まとめ
色々挙げましたが、ランリュックのメリットは、何よりも軽いことです。ランドセル症候群という言葉がよく話題になりますよね。
特に体の小さな小学1年生にとって、重いランドセルは発育途中の身体に大きな負担をかけ良いものとはいえません。
ただでさえ新しい環境で頑張っている一年生。登下校ぐらいは少しでも負担が軽減できるようにランドセルを選んであげられたので、我が家はランリュックを購入して良かったなと思っています。
この記事ではメリットデメリットあわせて包み隠さずお伝えしました。親子共に納得できるラン活の参考になればうれしいです。