今年も自宅で産卵したカブトムシの幼虫を、子供と一緒に育てている我が家。
昨年の反省を生かしてもっと立派なカブトムシにしたい!と思い、今年は飼育方法をしっかりと調べ、マット交換をきっちりと行いました。
虫は苦手ですが心配性な母の私が調べに調べ、実際に行っているマット交換の方法、頻度、注意点などをまとめたので実際の写真付きでシェアします。
カブトムシ幼虫の育て方は?やること&流れをおさらい
子供がいただいたカブトムシからはじまった、我が家のカブトムシ飼育。自宅産卵で生まれた幼虫を育てるのは、今回が2回目です。
カブトムシ幼虫飼育はそんなに難しいことはないですが、やること(お世話)をまずは簡単におさらい・まとめてみました。
簡単な流れ
- 秋1回目→10月頃、幼虫の数確認・ケースを分ける&マット交換
- 秋2回目→11月末ぐらいマット交換
- (冬はあまり動かなくなる)
- 春1回目→4月マット交換
- 春2回目→4月末~5月初旬マット交換
カブトムシ幼虫の食事=マット(土)です。
そしてマットを食べると、小判状のフンをマットの中にたくさんします。(汗)
マット交換を怠ると、住処の中は汚くなるは、ごはんはなくなるはでカブトムシ幼虫にとっては苦しい状況に…。
本当にしんどくなると、普段は土に潜っているはずの幼虫がマットの上に幼虫が出てきます。まさに非常事態!
特に秋1回目のマット交換前には、産卵したケースのマット(成虫のおしっこなどで汚れている)で衛生状態がよくないですし、マットの量に対して幼虫が密になっていることが多いです。
我が家も昨秋の1回目マット交換では飼育ケース大サイズに25匹程度の幼虫が詰まっており、マットは幼虫の糞まみれ&マット上に幼虫が出てきてしまっている状態でした。(汗)
そうなっていたらできるだけ早急にマット交換をしてあげる必要が!秋1回目のマット交換では幼虫の数を確認&頭数に応じて飼育ケースを分けてあげましょう。
マット交換は、秋に2回と春に2回すればバッチリです!ちなみに1回目の幼虫飼育では秋には11月に1回のみのマット交換でしたが、6匹中1匹も欠けることなく蛹になりました。
ただ、生まれたカブトムシ成虫は全て小さめサイズでした。冬に1回しかマット交換しなかったのでエサ不足だったのかもしれません。
マット=幼虫のごはんなので、やはりマット交換は最低でも秋は2回した方がよさそうです。
春のマット交換は4月と5月の合計2回!注意点は
冬の間は動かなくなるカブトムシ幼虫ですが、3月頃暖かくなってくると、徐々に活動を再開・食事をするようになります。
- 春1回目のマット交換は、カブトムシ幼虫がある程度食事をしてマットがフンまみれになってきたと思われる4月上旬~中旬ごろ。
- 2回目のマット交換は、カブトムシが蛹になってしまう前の4月末~5月初旬ごろまでがベスト。
国産カブトムシならば、縦向きの蛹室をケースの下の方に作ります。最後のマット交換では、蛹室を作るときに崩れにくいように下から数センチのマットだけ軽く押し固めるようにすると◎。
最後のマット交換では、蛹室作りの失敗リスクを減らすためにも15センチ以上マットを入れるようにしましょう!
その年の気候にもよりますが、5月末~6月中旬までにはカブトムシ幼虫は蛹になる準備をはじめ変化します。
マット交換が遅れ、5月後半に差し掛かった場合は要注意。すでに蛹室を作る準備をしている子がいるかもしれません。
掘り起こしてみて黄色っぽいカブトムシ幼虫がいたら、蛹準備中の子がいるかもしれないのでマット交換を中止した方が良いかも。
掘り起こした際に誤って蛹室を壊してしまったり、蛹化準備中の不安定な身体になっていて蛹化不全を起こしてしまう危険性があります。
最後のマット交換が終わったら、涼しく静かな場所に置きあまり動かさないように気を付けてください。蛹化前後のカブトムシ幼虫の身体はデリケートです。
マット交換の方法
簡単な流れ
- マットのガス抜きをする(2日~7日かかる)
- 飼育ケースにガス抜きしたマットを水分調整して入れる(ダマはほぐす)
- 幼虫を旧マットから取り出して、新しいマットに入れる
市販の幼虫マットは、基本的にガス抜きが必要。
買ったマットは基本的に開けてすぐ使えないニャ…。
やってみた方は知っていると思いますが、開封してみると、すごい臭いにおいがします。
においの原因は、土の中の有機物が発酵して発生したガス。再発酵が進むとマットに熱が発生することもあります。当然カブトムシの生体には悪影響なので、幼虫を入れる前にガス抜きをする必要があるのです。
このガス抜きは大きな容器(タライやビニールシートなど)にマットを入れて水をかけかき混ぜて雨の当たらない場所で2~7日天日干しすることで完了します。だんだん臭いが消えていきます。
水分量は手で握ったら団子になるぐらいが適量。団子にしたときに水が染み出てくるようならば、多すぎなので気を付けましょう。
マット内にダマがあれば崩し、大きな木片があれば取り除いてください。
マットの量は、幼虫1匹につき1リットルと覚えておけば◎。参考までに、今回私が購入したコーナンのLサイズ飼育ケース(34.8×21.6×高さ22.5センチ)では、10Lのマットがきっちり入りました。
(※参考※↓同じくらいのサイズの商品)大きめの飼育ケースは夏になると手に入りにくくなるので、早めに用意するのがおすすめ。成虫になっても再びの産卵用にも使えますしね!
新マットを用意できたら、旧マットの中から幼虫を取り出します(同じケースを利用する場合はタライなどにとりあえず移して)。
旧マットの中から幼虫を掘り当てる場合は、幼虫を傷つけることのないよう慎重に。スコップを使う場合は金属製の鋭利なものではなく、プラスチック製のあたりが柔らかいものを使いましょう。
取り出した幼虫を、新マットの上に置くと大体1~2分でマットの中に潜っていくので、無事潜ったのを確認したらマット交換は無事終了です。
フタと本体ケースの間に新聞紙を一枚はさんでおくと、コバエが侵入しないので忘れずに!!
密閉できないケースに入れていると確実にコバエが入ってくるので、飼育ケース+新聞紙がやはりおすすめです。
置き場は直射日光やエアコンが直接当たらず、涼しい場所。我が家は東向き玄関内の隅に置いています。1週間に一度ぐらいは様子を確認しましょう。
玄関はいつも通るから存在を忘れにくくおススメニャ!
先ほども言いましたが、春最後のマット交換では15センチ以上マットをケースに入れ、蛹室を作りやすいようにケース底から数センチほどはマットを軽く押し固めましょう。
おすすめマットはマルカン一択!
マットのガス抜きはなかなか手間で、正直ズボラな私にはめんどくさい!
マット交換をするときって糞まみれだったり幼虫がマット上にいるときだったりで、急いで交換したいときが多いのに購入したマットをすぐに使えないのは、個人的には大変使い勝手が悪いです。
さらに
マットを干しているうちにコバエや他の虫がマットに侵入しないかな…
など不安も残ります。
水分量もこれであってるのかな?
と毎回心配に。そんなこんなで幼虫マットは色々使ってみましたが、最終的にマルカンに辿り着きました。
普通の幼虫マットは、基本的にガス抜きが必要。しかしこのマットはガス抜き不要!しかも、水分量がちょうどよいので開封してすぐにそのまま使用することができるのです。
多少割高ではありますが、幼虫にとって栄養満点&飼い主の手間も最小限で済むという点を考慮したら激安です!!
やることはケースに入れてダマを崩すだけなので、幼児でも一人でもマット交換が可能。任せれば自分でできた~!と子供も自信がつくでしょうし、愛着も湧くことでしょう。
我が家のカブトムシ幼虫の様子(2022冬~2023春)
2022年秋に生まれた幼虫は50匹以上でしたが、多くは里子に出し手元に残ったのは結局6匹。
最後に、我が家で飼育している国産カブトムシ幼虫たちのマット交換の度に撮影していた幼虫の様子をまとめて終わります。それぞれの時期での成長具合の参考になれば幸いです!
2022年秋、10月頃(秋1回目マット交換)
2021年、はじめての飼育の反省を踏まえて、2022年秋にはマット交換を最低2回はしようと決意。上の写真は1回目10月のマット交換時の様子です。
まだ細く小さいな~という印象。小さいケースに20匹以上が入っていたということもあり、マットはびっくりするぐらいフンまみれでした…。
2022年11月頃(秋2回目マット交換)
2回目のマット交換は11月。年内最後のマット交換時には、1か月前よりもかなりカブトムシ幼虫は大きくなっていました!5歳児の手の上いっぱいといった感じです。
「冬前にどれだけ食べさせたかで、カブトムシの大きさが決まる」
というのを何かの記事で読みましたが、本当にそうなのかもしれません。
1年前、はじめてのカブトムシ幼虫飼育のときとは明らかに大きさが違いました。
2023年4月5日(春1回目マット交換)
春になって初めてのマット交換。ちゃんと生きているのかドキドキしながら掘り起こすと、6匹全員元気そう。
里子に出した友人たちのカブトムシ幼虫も1匹も欠けることなく元気そうとのことだったので、相当環境が悪くなければ幼虫の段階で星になることは少ないのかもしれません。
プリプリではありましたが、大きさは年末最後のマット交換時とそこまで大差はないような気が。産毛的なものも良く見えます。黒いあご?がしっかりしてきたような印象です。
ちなみに上の画像は前年同じ4月にマット交換したときの幼虫の様子。かなり小さいのが分かります!冬前のマット交換でたくさん食べさせるのはやはり大切なことのようです。
2023年5月20日(春2回目マット交換)
マット交換をしようしようと思っていたのですが、機を逃して結局5月後半に最後のマット交換となってしまった本年度。
もしかしてもう蛹室を作る準備をしている子がいたらどうしよう…
と心配だったのですが、今年は割と5月に入っても気温が上がらず涼しいためか大丈夫でした!
マットの中身はフンだらけ。わずか1か月ちょっとですが、しっかりと食事をしていたようです。(1か月の間加水はしませんでしたが、問題ありませんでした)
それでもみんな1か月前よりも身体が少し黄色くなっていて、4月とは少し様子が違います。新しいマットに置くと、自力でしっかりと潜っていきました。
大きさ自体は1か月前とさほど変わらないかな、という印象でした。
幼虫を入れた飼育ケース2つは、玄関の隅の日陰にそっとおきました。カブトムシが無事成虫になれる確率は6~7割程度の確率。後は無事の蛹化、羽化を願うばかりです!
まとめ
国産カブトムシ幼虫のお世話で最低限必要なのは、4回のマット交換。秋に2回、春に2回です。食欲旺盛な秋にどれだけ食事であるマットをあげられるかが、身体を大きくできるかのポイントのよう。
とはいえ、大きくても小さくても無事に羽化して成虫になれるのが何よりです。羽化は大体6月末~7月中旬までの間。それまでこっそり様子を確認しつつ、残りわずかな幼虫飼育を楽しみます!