せっかく旅行に行くなら子供に目いっぱい楽しんでほしいですし、楽しんだ旅行のことを忘れないでほしいですよね。
親任せではなく子供が主体になって冒険のように旅行を楽しむのに有効なのが、旅のしおり。
学生時代に修学旅行などで作った人も多いと思いますが、今改めて子供と旅のしおり作りをして、貴重な旅行を親子共々満喫してみませんか。
子供と旅行
コロナ渦でなかなか気軽に旅行へ行けない日々が続いていますが、少しずつ出歩きやすくなってきましたよね。
以前と比べて旅行に行く頻度が低くなっているので、子供には一回の旅行を最大限楽しんでほしいところです。
私は小さい頃毎年数泊の家族旅行へ行っていましたが、正直うっすらとしか覚えていません…。写真を見てそういえば行ったような?と思うぐらいです。
夫はもっと色々な場所に家族旅行へ出かけていたようですが、幼い頃の旅行は全く覚えていないと言います。
なぜなのだろうと考えたときに、受動的だったからではないか?と気づきました。つまり、親が決めて親が計画して自分はついていくだけという。(笑)
自分の意志や思考はほぼゼロだったのです。子供の頃は親と出かけるだけで楽しいものですし、何でも目の前のものを楽しめるものだと思いますが、後々思い出せないというのは悲しいものです。
この受け身な旅行を能動的な旅行に変えてあげれば、もっと子供も記憶に残る旅行になるのではないか、と考えて思いついた方法が「旅のしおり」作りでした。
旅のしおりを作るメリット
今は昔と違って簡単に写真や動画を撮影することができますし、後から見返すのも簡単。
時代が違うので、今の子供は自分が経験した旅や思い出を度々見返すことで昔よりも記憶に刻んでいるような気がします。(子供って写真や動画を見返すの好きですよね)
もちろんそれだけでも素敵な思い出になると思いますが、アナログな旅のしおりを自分たちで作ることで、「人任せ」だった旅行が「自分事」となり、自分が主役に変わります。
幼い子供であれば
旅行って何するの?
と思うかもしれませんが、旅のしおりを作れば『何をしに行くのか』『何を用意するのか』『どこに、どうやって誰と行くのか』などを意識できるように。
冒険に出るようなワクワク感を、旅の前から作ることができます。
さらに帰宅後、写真を貼ったり行った場所を書き加えたりすれば旅のしおりがミニアルバムに早変わり。ただ写真を見るだけよりも、楽しかった旅行をありありと思い出せるはずです。
実際我が子は写真アルバムよりも旅のしおりの方がよく見返して楽しんでいます。
もしかしたら親の私が急に死まうかもしれませんし、子供が思春期になったら口を聞いてくれなくなるかもしれません。
そんなときに手作り感あふれる旅のしおりを見返す機会があれば『ちゃんと愛されてたんだな~』と実感してもらえるのではないかなと思っています。
旅のしおりの作り方
今回、息子と2人で奈良から静岡に行く予定があったので、出かける前に実際に旅のしおり作りをしました。作り方の参考になれば幸いです。
材料は
- A4の白紙
- ペン各種
- ホッチキス
これだけです。ペンは何でもよいですが、裏移りがしにくいペンを選びましょう。私のおすすめはuniPROCKEY(プロッキー)ツイン極細・細字(黒)。
メインの文字はこれで書くと見やすく細ペンと太ペンの使い分けでメリハリもつけやすいです。裏移りもしにくく、塗りつぶしてもムラになりにくいのが◎。
色ペンのおすすめはトンボABTシリーズのペン。色味を合わせてくれているセットのペンを使うと、それだけで統一感が出ます。こちらも細い、太いがあり塗りつぶしやマーキングもしやすいです。
我が家は↑のファンシーの6色セットを使用していますが、他にもナチュラル・ボタニカル・ノルディック・パステルなどの色展開セットがあります。是非お好みの色味を探してみてください。
旅のしおりに書く内容を箇条書きでリストアップ
まずは、適当なメモ用紙などの紙に旅のしおりに書きたい項目を考えリストアップします。まだ実際に書くわけではないので、思いついたものをポンポン挙げていきます。
子供にも書きたい項目を聞いてみると面白いでしょう。
「いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように」の5W1Hを意識して項目を作ると、旅の目的意識が高まると同時に分かりやすいしおりになると思います。
項目数に合わせて紙を用意し、ホッチキスで留める
箇条書きにした中から、実際に書きたい項目を選び、項目数を数えます。項目数の数だけの紙を用意。
基本は1ページ1項目ですが、1ページに納まりきれないな思うページがあるなら1項目2ページで計算してもよいと思います。
ざっくりのページ数でOK。後ろの方はフリーページとして数ページ残しておきたいので、プラス3~4ページは多めに製本しましょう。
A4用紙を半分に折り、ホッチキスで留めて本の形状にします。我が家はA4用紙半分のサイズにしましたが、用紙はお好みのサイズを使用してください。小さめが良いならA4半分のさらに半分でも◎。
ただし用紙は二つ折りにしないとインクが裏にしみて見にくくなってしまうので、必ず二つ折りにして使用しましょう。
ページ数に不安がある方はこの時点で製本せずに、全て項目を書いてから製本してももちろんOKです。
表紙を書く
我が子は5歳ですが、文字を書くのはまだちょっと苦手。私が書いた文字を真似して書いてもらいました。表紙だけでも子供に書いてもらうと、後から見返したときに感慨深いものがあります。
まだ文字が書けない子なら絵でも良いですし、一緒に文字を書いても良いですね。この時点でもう思い出作りのスタートです。
あとは子供の名前と年齢も書いておきましょう。
最初のページは「お約束」
表紙の裏ページには、「おやくそく」を箇条書きで書きます。このお約束は旅を楽しむのに最低限守ってほしい基本的なこと。
これだけ守れれば後はどうでもなんとかなる!というようなことを書きます。以下、我が家の例です。
- 知らない人に声を掛けられても、ついていかない
- ケガをしないで元気でおうちに帰ってくる
- 元気な声であいさつをする
- 迷子にならない
これらは一例なので、お子さんと話し合ってお約束を決めてくださいね。
小学生ぐらいになって書くページが増えたら、おやくそくの隣のページには目次を作ってもよいかもしれません。その場合はページ下端にページ番号をふりましょう。
中身の項目タイトルと内容を書く
次に、ピックアップした項目タイトルとその内容を書いていきます。
つい詰め込みたくなりますが、用紙に余白が目立ちすぎるぐらいゆるく書いておくと、後で訂正や書き込みがしやすいです。
裏表紙の内側(最後のページ)には「迷子になったら」
最後のページのタイトルは「まいごになったら」。
「迷子になったらこのページを駅の人やお店の人に見せてね」といった旨を書いておき、保護者の住所、名前、電話番号、メールアドレスを記しておきます。
2~3歳でまだ文字がしっかり読めない子でも、迷子になったらこの最後のページを見せるんだよ、と教えておけばもしものときに安心。
変な人に見せないようにということだけは、しっかりと教えておきましょう。
我が家の作成例
これで完成。項目は自由ですが、参考までに我が家の作成事例をアップしておきます。(個人情報の兼ね合いで作りかけの状態ですがご容赦ください)
最初の見開きは「おやくそく」と「いきさき・いくひ・いくひと・なにをしにく?」
最初に旅の行先、目的などをはっきりとさせておくと子供も動きやすいかなと思い、最初にこの項目を持ってきました。
次の見開きは「もちもの」「にっていひょう」
もちものはカバンに入れるものと当日身に着けていくものとで分けて書いておきました。当日身に着けていくもの、私自身がけっこう忘れがちなので…。(汗)
我が家は今回法事のための旅行なので「にっていひょう」は1ページで簡単に書きましたが、レジャーで行くところがたくさんあるようならば1日1ページぐらいとっても良いと思います。
その次の見開きは「のりかえ」。我が子は電車好きで停車駅まで書いてほしがるので、このページは広めに見開き1ページ確保しました。
その次の見開きは「やりたいこと・たのしみなこと」と「おみやげをかうひと」
やりたいこと、たのしみなことは子供に聞いて書きました。チェックボックスを作っておくと達成感が味わえるので良いですね。
そのあとはフリーページ。見開き2ページと半分をフリーページとしました。
今回我が家は旅行というよりは法事が目的の旅なのでフリーページ少な目ですが、普通のレジャー旅行なら貼り付けるのにぴったりな思い出の切符などがたくさんあるかもしれません。
しおりの厚みが気にならないならば、少し多めにとっておいても良いと思います。
最後は前項で紹介した「まいごになったらみせてね」のページでおしまいです。
実際に使用・完成した旅のしおりの中身をまず見てみたい方は、下記リンクの記事をご覧ください。
作成のポイント
- 子供でも読めるように書く(ひらがなで書くかフリガナをふる)
- マスキングテープやシールで楽しくデコレーションする
- 完璧やきれいさは求めない
- 細ペン太ペン使い分けで見やすくメリハリをつける
- フリーページは必ず入れる
- 当日の天気など旅中に書き込みするスペースを作っておく
- 空白多めで作っておく
このしおりの対象年齢は文字が読めるようになってからです。完璧には読めなくても、ある程度読めれば見て理解できるはず。読めない部分は絵で解説してあげても良いでしょう。
最後にフリーページをとっておけば、移動中のお絵描きに使ったりチケットを貼ったり、ご当地スタンプを押したりできます。
どれだけ使うかはその子次第なので、子供の性格に合わせてフリーページ数を確保しておいてください。
さらに天気や服装を書く欄、チェックボックスなどを作っておけば、旅の準備中や間も子供が書きこんで楽しむことができるのでおすすめです!
日程表などは特に詰めて書きたくなりますが、なるべくすきまを作って時間にも幅を持たせてゆるーく制作しておくと、親子共にプレッシャーも感じずにすみ旅中に訂正もしやすいので、おすすめ。
なんなら移動については乗り換えの場所だけ書いておいて、後で書き込みたければ大体の時間を書くぐらいの気持ちで良いと思います。(我が子は電車好きなので細かく書きますが)
旅のしおりはあくまでも旅を楽しむために作るものなので、しおりに旅の主導権を握られないように気を付けましょう。
旅行中の旅のしおりの使い方、やることもまとめたので、あわせてチェックしてみてくださいね。
まとめ
旅が楽しくなる「たびのしおり」。我が子は現在5歳なので親の私主導で制作していますが、もう少し大きくなったら子供に任せて作ってみようと思います。
日帰り旅行ならばもっと簡単に作れるので、是非子供と楽しみながら制作してみてください。
旅のしおりのその後(旅の後)の編集仕上げ方法についてはまた後日記事にする予定なので、興味のある方はまたこのブログに見に来てくださいね。